アクセシビリティ リーダー育成について

アクセシビリティ リーダーの育成は、 広島大学とマイクロソフト社が協力して推進する先進的な人材育成プロジェクトです。 平成18年度より、広島大学において育成カリキュラムが本格的にスタートしました。 広島大学の学生は誰もが参加でき、意欲に応じたステップアップが可能となります。

   

アクセシビリティとは?

アクセシビリティという言葉をご存知ですか?「利用しやすさ」や「使いやすさ」を意味する言葉です。社会の多様化が進む中、提供される「情報」や「サービス」、「製品」や「環境」等が、どれだけ多くの人にとって「アクセシブル」=「利用しやすく使いやすい」ものであるかが注目されています。最近よく知られてきた、障壁をなくす「バリアフリー」や、誰もが使いやすい設計の「ユニバーサルデザイン」の創造には、「アクセシビリティ」という概念が重要な意味を持ちます。

アクセシビリティ リーダーとは?

近年の急速な少子高齢化やグローバリゼーション、高度情報化の波は、「個々の多様性をつつみこむ社会」の創生を求めています。障害の有無や身体特性、年齢や言語・文化の違いに関わらず、情報やサービス、製品や環境の「利便性を誰もが享受できる豊かな社会」を創出する人材が「アクセシビリティ リーダー」です。 これからは、情報、教育、製造、医療、政治、法制度・・・あらゆる分野で高い「アクセシビリティ」の達成が求められていきます。誰もが利用できる「アクセシビリティ」の達成には、多様なニーズの特性を良く理解し、点であった専門性を線でつなぐ分野横断的な知識と感性が必要になります。アクセシビリティ リーダー育成カリキュラムでは、1.「アクセシビリティ」や「ユーザビリティ」、「バリアフリー」や「ユニバーサルデザイン」といった基礎概念、2.身体障害や年齢の違い、言語や文化の違いや、デジタル格差といったバリアの要因となる障害の特性、3.「見る」「聞く」「操作する」「動く」「学ぶ」「伝える」といったことを支援する技術の活用、4.「生活環境」や「修学環境」や「就労環境」や「都市環境」といった環境の整備、といった内容を、意識、知識、経験、技術、創造と5段階のステップで段階的かつ系統的に習得していきます。 卒業後は、アクセシブルなサービスをプロデュースする企画開発担当者、就労環境や行政サービスのアクセシビリティを推進する環境コーディネーター、ユニバーサルデザインのアイデアを積極的に盛り込む製品開発者など、様々な専門性とアクセシビリティを相補的に融合し、アクセシビリティをコーディネートできる人材としての活躍が期待されます。

カリキュラム

アクセシビリティ リーダー育成カリキュラムは、 「障害者支援ボランティア概論」(2単位)「障害学生支援ボランティア実習A,B」(各1単位) 「環境・情報アクセシビリティ研究」(2単位)といった3つの広島大学の講義および、 全広島大学生・教職員を対象に配信する「オンライン・アクセシビリティ講座」からなる 系統的人材育成カリキュラムになります。これら4つのカリキュラムを習得した後には、 認定試験があり、合格者にたいして「アクセシビリティ リーダー」の認定が広島大学より 行なわれます。

アクセシビリティ リーダー育成プログラムの図

STEP1 オンライン・アクセシビリティ講座 【意識】

「知っている」「意識する」というステップ。 多様性やバリアの特性、アクセシビリティ、バリアフリー、ユニバーサルデザインといった 概念、支援技術の存在と必要性といった事柄の基本的な内容をWeb上で学びます。

STEP2 障害者支援ボランティア概論 【知識】

「専門知識の一端を知る」というステップ。 夏季休暇中に集中で開講されるオムニバス形式の講義を受講します。 障害者支援に関する専門的な知識の一端を学びます。 概論を受講することにより就学支援活動に参加するための準備が整います

STEP3 障害学生支援ボランティア実習A,B 【経験】

「経験する」というステップ。 ノートテイクやノート作成、点訳作業、ビデオ字幕作成といった修学支援活動を実践します。 修学支援活動の経験を通して、ユーザーの立場で考えることを学びます。

STEP4 環境・情報アクセシビリティ研究 【技術】

「創造力を身につける」ステップ。 アクセシビリティ支援において企画提案ができる人材となるために必要な技術や知識を身につけます。 3セメ以降(2年次生以上)向けの開講になります。

STEP5 アクセシビリティ リーダー認定試験 【創造】

STEP4までのステップを習得してきた学生を対象に、到達度試験を課します。 合格者に対しては広島大学からアクセシビリティリーダーの認定が行なわれます。

ALキャンプ 【社会展開】

アクセシビリティ リーダー認定者を対象として、「社会のニーズと最新情報技術の動向を学ぶ」ALキャンプ が催されます。社会への展開を考えるステップとなります。

これまでのALキャンプの様子