ただいま読書中(近況一言報告)
1999年12月
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1999.12.31
- 永太をあやしたり、家の手伝いをしたりしているうちに、何となく一日が過ぎる。
- 『宇宙消失』、おもしろいんだけど、なかなか進まない。
- 夜は、あっちゃん(義弟)の友だちの「福寿司」に握ってもらった寿司を食う。大晦日に寿司を食うという習慣は全国的にあるのか、それとも塩竈周辺の習慣なのかな? 実家では31日の夜はいつも寿司で、年越し蕎麦というものを食べた記憶はほとんどない。「福寿司」も31日は出前で大変という話だから、うちの家だけの習慣というわけでもないようだし。
- 父が借りて来た「ホームアローン」のビデオを観ていたので、本を読みながらだらだらと観る。
- 本当に停電したり水道が止まったりしたらある意味すごいよなあ、などと言いながら(←恐怖の大王なみの扱い?)、何事もなく年越し。
1999.12.30
- 体調はだいぶ良くなったが、まだ本調子ではない。起きて動いてると汗ばむ感じ。頭もあまり働かない。GAORAで1990年代の甲子園ボウルの放送をやっていたので、だらだらと観ながら、年賀状を書く。
- 同居人と一緒に、夕方の飛行機で仙台へ。西条みやげは賀茂泉の『大古酒』という酒。仙台は案外暖かいので拍子抜け。
- 機内では『宇宙消失』を読む。あまり進まない。
- 夜は妹夫婦と赤ちゃん(永太)も来て、宴会。妹夫婦が石巻の「日高見」という酒を持ってきてくれた。肴はブリ(刺身、かま焼き)、ホタテ、カキ、アワビなど。やはりこちらの魚介は旨い。
1999.12.29
- 一晩寝たら体調はだいぶ良くなった。遅めに出勤して、今年最後の実験。
- 明日、飛行機で仙台へ帰り、来年は1月4日に広島へ戻ります。皆様、良いお年を。
- 年賀状を書きながらロボコン高専部門全国大会を観る。優勝した宮城高専のマシンは強くて早くて安定していて、すごくカッコ良かった。ああいう機械を見せられると、他校の不必要にゴタゴタとした装飾が、ものすごくみっともなく見えるよね。
- また微熱が出てきたので年賀状は途中までにして早めに寝る。
1999.12.28
- 風邪ひいたかも。
- 昨日のつづき。反復の回数がある程度以上になると、ラダーは当然の事ながら、長いフラグメントのものほど検出されにくくなるので、最も長いバンドの強さを最大にするような条件を求めると良い。計算すると、10回前後の反復だと16から20%くらいの効率で切断するのが良いことになる。昨日つくったプログラムの結果もこれと一致している。というわけで、今度は酵素の量を振って良い条件を探している。今のところ酵素量で2倍くらいの範囲に収まってくれたので、条件決めはあと一歩。
- やっぱり風邪をひいたようなので、早退して寝る。
1999.12.27
- パン焼き器で焼いたパンはかなり美味しかった。
- 25日に書いた反復配列を制限酵素で切る問題。確率のややこしい計算をするよりプログラムを書いて計算させた方が早いやと思って、やってみた。結果を見て、完全なラダーを出すのはけっこう難しそうだということが分かった。でもまあ不可能ではないでしょう、きっと。当たり前だけど、反復回数が多くなればなるほど難しくなるんだよね…。
- 今日の晩飯は生春巻きとトムヤムクン。
1999.12.26
- 新装開店したデオデオ東広島店に行って、プリンタのインクリボンとMOディスクを買ってきた。ついでに、ボーナスが出たら買おうと考えていたパン焼き器も購入。1万円くらいで買えるんですね。
- 八本松の本屋で『脳の中の幽霊』を見つけたので購入。他に『タッグ』3(入江紀子)、『すきになるひと』(高橋しん)、『Crack down on』(森田信吾)、『捜索者』(谷口ジロー)などを購入。諸星大二郎の『栞と紙魚子』の新しいのが12月に出るという話だったんだけど、まだ見かけていない。
- 年賀状を印刷した。今年は3種類作った。
- 今日の晩飯はししゃもの焼いたのと、ワカメとちりめんの和え物、ほうれんそうの胡麻和え。年末が近いので(帰省するので)冷蔵庫の中味を使い切ろうモードに突入している。
1999.12.25
- 同じ配列がタンデムにn回並んだDNAの反復配列があって、反復の各単位(長さxbp)には、ある制限酵素部位が保存されている。この反復配列を、その制限酵素で消化してやると、完全に消化してしまえばもちろんすべてがxbpの断片になってしまう。しかしpartialに消化すると、切断される部位とされない部位が出てくるため、x、2x、3x、…などの様々な長さの断片ができる。これを電気泳動にかけてやると、長さの違いによってラダー(梯子)状のバンドが見えることになる。なるべくたくさんのバンドラダーを検出するためには消化の条件を最適にしてやる必要があるわけだが、さて何割くらいの効率で消化してやるのが最適なのか。――というような問題を考えていた。もちろん実験の必要に迫られて。いや、考える前に手はすでに動かしているんですけどね。
- 今日の晩飯は豚の生姜焼きと、茹でキャベツの胡麻和え。あと実家から送られてきた「豆腐蒲鉾(きのこ入り)」をあんかけにして食べた。
- 同居人が半額になっていたケーキを買ってきたので食べる。バッケン・モーツァルトのやつ。円いケーキを切って食べるのは久しぶりのような気がする。味は期待していなかったが、そんなに悪くなかった。
1999.12.24
- 『電波オデッセイ』4(永野のりこ)購入。
- 『アフタヌーン』で北道正幸の新連載が始まった。「ああっ教祖さまっ」も続いている。
- 今日の晩飯は焼き魚(鯵)と湯豆腐。
1999.12.23
- 休日ということで、昼頃だらだらと大学に来て実験。
- 『ビリーバーズ』1(山本直樹)購入。
- 今日の晩飯はタンドリー・チキンと、アル・ゴビー。
1999.12.22
- 『HUNTER×HUNTER』7(冨樫義博)、『飼うか飼われるか』(桑田乃梨子)、『龍神町龍神三番地』(船戸与一)購入。
- 注文していた"The Origin and Evolution of Larval Forms" (Brian K. Hall, Marvale H. Wake) が届いたので購入。幼生の進化と起源についての論文集。そうそう、こういう本が欲しかったのだ。
序文をざっと(いいかげんに)訳してみたので興味のある方はどうぞ。amazon.comのinformationはこちら。
序文
10歳の子供に訊ねられたのなら、どんな生物学者でも、幼生とは何なのか、どういう点で生活環に適応しているのかといったこと、あるいは幼生は変態して成体に変わらないといけないのだというようなことを、自信を持って説明できるだろう。しかし、この本で示されるように、「幼生とは何か」「変態とは何か」といった根本的な質問に対する答えは単純ではなく、問題は簡単ではない。本書の各章の著者たちは「幼生とは何か」「変態とは何か」という2つの問いに関連する証拠を、幼生の発生と幼生の進化という2つの文脈において論じている。4つの中心テーマ――発生、進化、変態、遺伝的メカニズム――が本書を特徴づける。形態、機能、比較、分子、遺伝、発生、生態、進化などのアプローチに重点が置かれている。
これらの問題は古くからあるものだ。本書のタイトルは1928年にグラスゴーで開かれた「The British Association for the Advancement of Science」の96回大会セクションD(動物学)における、Walter Garstangの議長講演のタイトルと同じである。Garstangは特に、幼生の進化は成体の進化と平行するのかどうかに関心をもっていた。著作の中で彼は次の3つの重要な主張をしている。
・祖先は成体ではなく幼生の中に見い出されるべきものである。
・個体発生は系統発生を生み出すものであり、系統発生を繰返すものではない。
・幼生の特徴の多くは幼生としての生活に対する二次的な適応である。
本書ではこれらの各主張について議論することで、多くの生物は幼生と成体について分離した発生プログラムを持っているという重要な結論を立証する。実際に、多くの生物は胚、幼生、成体について異なる発生プログラムをもっている。このような結論は現存する幼生の種類(一次的-二次的、トロコフォア型-ディプルールラ型、摂食型-非摂食型、プランクトン栄養性-卵黄栄養性)について、次のような重要な問題を生じさせる。それらはどのように発生するのか、それらは進化的にどのように生まれたのか、それらはどのように環境に適応し、また成体のための環境を準備するか。多くの生物は複雑な生活史の中で複数の幼生ステージを持っている。これらについても議論する。150年間にわたって、幼生は後生動物の進化に関する重要な情報源だった。幼生は後生動物の起源について何事かを明らかにするのかどうか、についても議論する。要約すると、本書は幼生の起源、進化、発生、機能について、寄稿者たちによる包括的な全体像を提供する。我々は彼らによる幼生の生物学についての学術的な論述に感謝の意を表したい。
Brian K. Hall
Marvalee H. Wake
僕が興味を持っている話はこの辺に。あと研究室のセミナーで紹介した論文なんかも。両生類の幼生と成体の進化がどう対応しているのかについても、調べてみたい気がするなあ。まずはこの本で勉強だ。
- 今日の晩飯はマグロのステーキと、スパゲティ(ペペロンチーノ)。
1999.12.21
- 『あずみ』16(小山ゆう)購入。
- 『SIGHT』と『サイゾー』を買った。なんか最近、宮台が出てない雑誌を探す方が難しいという気が。
- 今日の晩飯はツナのオムレツと、えのき茸のおろし和え。
1999.12.20
- 『細胞工学』の新連載は「JAVA入門」と「システムバイオロジー」だそうな。やっぱ「ポストゲノム」時代ってことで、生物学者といえどプログラムの1つや2つ書けないといけないということなのでしょうか!?
- 『食材魚貝大百科2・貝類・魚類』購入。
- 『鳩よ!』1月号購入。特集「アニメ世代の心のゆくえ」。2号も続けて『鳩よ!』を買ってしまったよ。まあ庵野vs萩尾望都とか、宮台vs香山リカとか、その辺を読もうかなと。あと特集じゃないけど斉藤美奈子の連載(モダンガール論)は面白そうだね。
- 実験室がきれいだと、気分よく実験ができるね。(ていうか普段が汚すぎ?)
- 今日の晩飯はイカと野菜の煮物、余り物の牛肉でしぐれ煮、あと実家から笹かまぼこの詰め合わせを送って来たんだけど、その中にさつま揚げが入っていたのでそれを焼いて食べる。
1999.12.19
- 14時から甲子園ボウルの放送があるので外出せずに溜まったマンガでも読むか、と思っていたのだが、洗濯やら掃除やら昼飯の準備やらしているうちにあっという間に時間が過ぎる。
- 甲子園ボウルは関西学院の圧勝。関学を応援していたから、まあ勝って良かったと思うのだけど、ゲームとしては物足りない。法政大学はほとんど良いところがなかった。スピードのあるラン攻撃をもっと見たかったのだが。いくら良いランナーがいても、ラン一辺倒じゃ関学の強力で洗練されたディフェンスには通用しないということか。
これでライスボウルは関学ファイターズ対シルバースター。今年の関学は強いので、社会人相手でも良い試合をしてくれるのではないかと期待。
- 『川原由美子選集8・BREATH』購入。このシリーズ、選集でなんでソルジャー・ボーイ? とか思っていたけど、今回は単行本未収録作品らしい。
- 今日の晩飯はヒレのステーキ。
1999.12.18
- 研究室の大掃除。
- 注文していた"Amphibian Metamorphosis"(Yun-Bo SHI)が届いたので購入。
- 今日は研究室の忘年会。近隣の研究室と合同で十人ちょっと。食い放題飲み放題2時間。主にしゃぶしゃぶを。カキフライが意外に美味であった。
- 『YASHA』7(吉田秋生)購入。
1999.12.17
- 『新世紀エヴァンゲリオン』5(貞本義行)、ブルーバックス『相対論対量子論 徹底討論・根本的な世界観の違い』(メンデル・サックス)購入。
- 『古生物の形態と解析』の中の「形態進化の発生的側面」(森田利仁)を読む。全体として非常に面白い論文だったが、最後の部分が特に印象に残ったので、メモしておく。
発生や形態形成の機構解明が進むにつれて、われわれの形態進化観もますます変わっていくことが予想される。現在すでに、多くの進化学テキストがそれを予想し、発生学的観点から書かれるようになってきた。現代発生学を取り入れた、新しい進化学の構築を目指そうという動きも認められる。しかし依然として、発生機構の解明が進んでいる生物は、ショウジョウバエやマウスなどの限られたモデル生物にしかすぎない。化石記録を豊富に残している軟体動物や甲殻類、棘皮動物などの外骨格については、その形態形成機構は依然として明らかになっていない。形態進化の研究は、いまだ発生の知識を取り込めないままであるといえる。
進化研究の鍵になる生物について、発生の知識が増加すれば、おそらく形態進化への理解は格段に深まるであろうと予測される。しかしながら、進化学の側から発生学に刺激を与え、進化の解明にとって重要な生物やその組織の形態形成機構を解明するよう働きかける動きは、いまのところきわめて低調である。
(強調:引用者)
「形態進化」といっても、発生学者たちが興味をもっているそれと、古生物学者たちが興味を持っているそれとは、かならずしも一致していないということか。古生物学の側から、「ここを調べたらこんな面白い事が分かるはずだよ」というような魅力的なテーマを提示してもらえれば、発生学者たちも興味を示すんじゃないかと思うのですが。
- 甲子園ボウルが近付いてきた。今年は関西学院大学ファイターズ対法政大学トマホークスということで、一昨年のあの名勝負を思い起こして期待が高まる。第4Q残り3分弱からの攻防を描いた「59秒の真実」。ネットでこういう迫真の記録が読めるというのは有り難いことだ。
- 今日の晩飯はハンバーグ(キノコソース)と、マイタケのスープと、オイルサーディンのサラダ。
1999.12.16
- 『処刑列車』読了。
帯のコピーを借りれば「『この電車は彼らが占拠した』。乗客の中に潜む、目に見えない犯人グループ。彼らの仲間はすぐ隣に潜んでいる。犯人らが仕掛けた残虐な生き残りゲームとは?剥き出しの悪意が爆走する書き下ろしパニック・ホラー。」という話。『バトル・ロワイヤル』と比較されることが多いけど、人が次々と無意味に死んでいくというシチュエーションは同じでも、テイストはかなり違う。この書評の「私は、この作品が『バトル・ロワイヤル』が内包している甘さを最後まで許していないところを、特に評価するべきだと思っている。」というのに賛成。不条理な暴力、理不尽にもたらされる死を描く事によって、この現実の世界に現実に満ちあふれている不条理やモラルの揺れに、読者の眼を否応無しに向けさせる、そんな作品だ。エンタテイメントとしては『バトル・ロワイヤル』が上だろうが、心を揺さぶる力はこの『処刑列車』の方が遥かに強いと思う。
- 今日の晩飯はカレイの煮付けと、南瓜の煮物。
1999.12.15
- 『凍える島』読了。悪くはないけど、特に良くもない、ふつうのミステリ。孤島ものということで、どうしてもサプライズを期待してしまうのだけど、その点ではちょっと不満が残った。
- 『このミステリーがすごい!2000年版』購入。今年は国内ベスト10のうち半分読んでいるから、僕にしては良く読んでいる方だな。3位の『亡国のイージス』が面白そうなので、そのうち読むつもり。
- 角川ホラー文庫『スイート・リトル・ベイビー』(牧野修)購入。
- 今日の晩飯はさわらの味噌漬と、なめこのおろし和え、胡瓜とワカメの酢の物。
1999.12.14
- ヨウスケの奇妙な世界18『双子の恋』(高橋葉介)購入。
- グイン・サーガ69巻『修羅』読了。大筋では予想通りの展開なのだが、細部にいろいろ面白いところもあって、けっこう楽しめた。この巻を読んで思ったのは、アムネリスが今後どんな運命を辿るにしても、最期を迎える前に何か一花咲かせてあげて欲しいなあ、ということ。読者からも作者からもあまり愛されていないキャラクターだけど、このままではちょっと可哀想すぎ。お腹の子供が彼女の運命にとって最大のキーになるはずなんだけど…。
- 『処刑列車』を読みはじめる。
1999.12.13
- 『古生物の形態と解析』を読みはじめたんだけど、やっぱり面白い。次に出る3巻『古生物の生活史・生態』も良さそう。値段(220ページで1万円!)が難点だけど。
- 今年も森山さんのベストサイエンスブックの投票が始まりました。僕としては、投票する前に少なくともアレとアレとアレを読んでおかないといけないなあ…。
- 『俺に血まなこの花』(おおひなたごう)を読んでいたら『ゴールデン・ラッキー』を思い出した。
- 今日は同居人の仕事が早く終わったので、晩飯(ドリア)を作ってもらう。
1999.12.12
- 午前中は溜まっていた洗濯物を片付けるなどの家事をして、午後から広島市内に本を買いに行く。電車の中で『凍える島』を読みはじめる。なんかすごくオーソドックスなミステリという印象。この調子で最後までいくのか?
生協で品切れと言われた『ぼっけえ、きょうてえ』(岩井志麻子)は平積みで、即購入。他にグインの新刊『修羅』(栗本薫)と『処刑列車』(大石圭)、そして『星降り山荘の殺人』(倉知淳)を購入。
雑誌はガンダム特集の『アサヒグラフ』と、ミステリ特集ということで探していた『鳩よ!』12月号を購入。『鳩よ!』は版型が変わったのか。
マンガは『王道の狗』5(安彦良和)、『トトの世界』1(さそうあきら)、『俺に血まなこの花』(おおひなたごう)、『ゴルゴ13』115(さいとうたかを)、『ルパン三世』(モンキーパンチ&山上正月)、『野ばらの国』(明智抄)、『大日本天狗党絵詞』2〜4(黒田硫黄)を購入。
- 今日の晩飯は豚鍋(味噌仕立て)。
1999.12.11
- 『古生物の形態と解析』(古生物の科学2:棚部一成、森啓 編)購入。
- 今日は同居人が休日で、晩飯は作ってもらうことに。(ミートソースのスパゲッティ。)
1999.12.10
- 『ヘルシング』2(平野耕太)、『かしましハウス』5(秋月りす)購入。
- 『極東学園天国』1(日本橋ヨヲコ)、『アガペイズ』8(山田玲司)、『The World Is Mine』9(新井英樹)購入。
- 今日の晩飯は焼うどんとキノコのスープ。
1999.12.09
- ちょっと気になって以前の実験データ(塩基配列)を調べ直してみたら、今まで気付いていなかったことが幾つかぽろぽろと出てくる。悪い発見というわけではないのだけど、頭の中を整理し直すのにまたちょっと時間がかかりそう。
- 書店で平積みになっている本を生協で注文して「品切れ」と言われるのは、やっぱり納得できないなあ。
- 今日の晩飯はチキンカレーと野菜サラダ。
1999.12.08
- 生協に注文していた『樹村みのり作品集』が届いたので購入した。『少女編・海辺のカイン』、『女性編・母親の娘たち』、『菜の花畑編・菜の花畑のむこうとこちら』の3冊。でも巻末の広告を見たら『こども編・悪い子』というのもあるんですね。(生協の検索では引っ掛からなかった。)むかしの『悪い子』は古本屋で見つけて買ったのだけど、収録されている作品が違うのであれば、これも欲しいなあ。
- 生協に注文した本で、まあ古い本はダメモトで注文しているんで品切れと言われても納得できるんだけど、釈然としないのは『ぼっけえ・きょうてえ』(岩井志麻子)と、『脳のなかの幽霊』(V.S.ラマチャンドラン)が「品切のためキャンセル」されてしまったこと。売れてるんだから(だよね?)、ちゃんと増刷してくれ。
- 今日の晩飯は鮭のあらだきと、豆腐のしめじあんかけ。
1999.12.07
- <スコーリア戦史>『飛翔せよ、閃光の虚空へ!』(キャサリン・アサロ)購入。スペオペ。「アメリカ版《星界の紋章》」というのが帯の文句。『星界の紋章』は僕にはぜんぜんつまらなかった(ので最初の巻しか読んでいない)んだけど、こちらはどうでしょう。冬樹蛉氏の解説を読む限りでは、面白そうなんだけど。
- 文庫マンガを3冊購入。『ときめきブレーン』(とり・みき)、『京極夏彦が選ぶ!水木しげる未収録短編集』(水木しげる)、『ケンペーくん』(ならやたかし)。
- 榎木さんからリンクされたおかげで、新しい訪問者が増えたみたいです。
「構造主義生物学」は(特に池田清彦は)進化学方面の方々からは「トンデモ」扱いされることが多いのですが、生物学でも他の分野をやっている人(特に発生学とかの人)からは、批判よりも面白いという声を聞くことが多いような気がします。榎木さんの感想も伺えたらうれしいです。
- ヒラノさんからもリンクが。一昨日、ビーフシチューにマッシュルームを入れ忘れたので、余った分を暖め直すときに入れてやろうと思っていたのに、昨日もばたばたしていてマッシュルームのことなどすっかり忘れていました。(ヒラノさんの日記を読んで思い出した(笑))。
- 今日の晩飯は肉じゃがと、タコとわけぎのぬた。
1999.12.06
- 『新教養主義宣言』(山形浩生)読了。半分くらいはWebとか立ち読みしたCUTとかで読んでいたので、さくさくと読めてしまった。橋本治うんぬんは本人が後書きで書いてましたね。
- 実験が長引きそうだったので、夕方、実験の待ち時間に家に帰って晩飯の支度。といっても、米を研ぎ、生姜をおろしてタレを作って豚肉を漬け、キャベツをせんぎりにしただけなので、すぐに済む。味噌汁は作っている暇がなかったので、シチューの残りで勘弁してもらうことに :-) 。大学に戻ってふたたび実験。大学と家が近いとこういう時に便利だ。
1999.12.05
- 最近は僕も同居人も多忙で買い物に行く暇がないので、日曜日に1週間分の食材を買っておくことにしている。そのために1週間分の献立を考えるのだけど、これがなかなか面倒。自分一人なら3日くらい同じ材料で同じものを作って食っていても全然平気なのだが、人に食わせるとなると、そうもいかない。汎用性のある材料を適当に買っておいて、ありあわせで何か作れれば良いのだろうけど、それほど料理のスキルが高いわけではないので、そのやり方だとどうしても「デジャヴュのおかず」((C)佐々木倫子)になってしまうんだよね。なかなか難しい。
- 古生物学者の井尻正二氏が亡くなられたことを知る。僕が子供の頃、井尻氏が監修した生物の進化に関する子供向けのマンガが何冊か家にあって、僕は文字どおり擦り切れるほど、そのマンガを読んだ。生命の起源から、多細胞生物のなりたち、アンモナイトや三葉虫のこと、棘皮動物やホヤのこと、古代の甲冑魚たちのこと、哺乳類型爬虫類のこと、恐竜のこと、単孔類のこと、などなど、進化に関する面白いトピックが山のように詰まったマンガだった。確実に、今の僕の嗜好興味のルーツの一つになっている。御逝去を悼むとともに、生前のお仕事に対して感謝の意を表したいと思います。
- 『スカタン天国』4(北道正幸)、『イーグル』6(かわぐちかいじ)、『学校怪談』13(高橋葉介)、『戦国子守唄』1、2(森秀樹)、『未来のゆくえ』(やまむらはじめ)、『緑の我が家』(小野不由美&岸田あつ子)、『リヴァイアサン』1(大塚英志&衣谷遊)、『ケロロ軍曹』1(吉崎観音)、『ファイヤーキャンディ』1(今村夏央)、『クマロボ』(カサギヒロシ)購入。
- 今日の晩飯はタコとホタテのサラダと、ビーフシチュー。
1999.12.04
- 注文していた洋書が3冊届いたので購入。"Shapes of Time : The Evolution of Growth and Development." (Kenneth J McNamara)、"Life Cycles : Reflections of an Evolutionary Biologist."(John Tyler Bonner)、 "Images of Development : Environmental Causes in Ontogeny."(Cor Van Der Weele)。
- 『クリスタルサイレンス』(藤崎慎吾)読了。いろんなSF的ガジェットが盛り込まれていて、その点では面白いのだけど、「こいつはすごい!」というような感動は得られなかった。ていうか、人と人との争いとか地球の国家間の争いとかじゃなくて、もっとスケールのでかいストーリーを期待していたんだけど、期待していたネタの方は小道具ていどの扱いで終わってしまって、残念だった。
- 柴谷篤弘『構造主義生物学』について。
- 『チグリスとユーフラテス』がSF大賞ですか…。
- 『ヒカルの碁』4(ほったゆみ&小畑健)購入。
- 今日の晩飯はオムレツ(和風)と、ふろふき大根。
1999.12.03
- 柴谷氏の本について何か書こうと思っていろいろ考えているうちに頭がこんがらがってきたので、「非常に平易」と評判の『はじめての構造主義』(橋爪大三郎)などを読んでみたり(同居人に「いまさら?」という目をされつつ)。ぱらぱらと2時間くらいで読了。たしかに平易かな。でも数学のところは以前に代数関係の本を読んでいなかったら(僕には)難しかったかも。
- 『新教養主義宣言』(山形浩生)、『ヨウスケの奇妙な世界17 ここに愛の手を』(高橋葉介)(←文庫ね)購入。山形氏の本の最初の方をぱらぱら読んでいたら、橋本治を思い出した。橋本治がやっていた「啓蒙」を山形浩生が受け継ぐ、というのはなかなか良いかも。
- 今日の晩飯はタラコと大根おろしのスパゲッティ、野菜スープ。
1999.12.02
- セミナーで論文紹介。準備する時間があまり無かったので読みやすい論文をというのもあって、京大・佐藤研の高橋君たちの論文を紹介する。ホヤのBrachyury遺伝子のプロモータ解析の話で、マボヤとユウレイボヤの調節領域の比較を行い、両者の調節領域がかなり異なっているということを調べている。見た目では非常に良く似た発生を行う2種のホヤが、遺伝子発現調節のレベルではかなりdivergeしているという結果は、とても興味深い。
- セミナーの準備が済んでちょっとだけ余裕ができたので、途中まで読んで中断していた柴谷篤弘『構造主義生物学』を読了。最近のものも含めて豊富な生物学的知見にもとづいて論を展開しており、面白く読めた。いろいろ考えるところもあったのだけど、それは後日まとめてみたい。ただ、やっぱりどうしても引っ掛かるのは、「構造」は外部世界にあるのではなく脳の中にある仮構である、という主張。この部分さえ無ければおおむね納得がいく議論なのだけど…。
- 今日の晩飯は牛肉とマイタケの炒めもの、かぶと油揚げの煮物。
1999.12.01
- 『遺伝』12月号を購入。特集「生物の左右性」。『遺伝』らしくミクロからマクロまでいろんなレベルの話があって、良い。相原君と北沢さんと雨宮先生がカルポイドと棘皮動物の左右性の話を書いている。他に野地先生の脊椎動物の左右性の発生学のレビューや巻貝の右巻き左巻きの話なども。
- ロッキンオンから出た『コミックH マンガカメラ』を購入。なんかよくわからない本。っていうか高い!(1600円!)
- 今日の晩飯は鮭のホイル焼き、人参じゃがいもブロッコリの温サラダ、野菜のスープ。
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