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血管内皮機能とは


血管内皮は解剖学的には血管の最も内層に位置しており、一層の細胞層(血管内皮細胞)よりなっています。血管内皮は血管内腔と血管壁を隔てるバリアーのようなものと考えられていましたが、1980年代に入って血管内皮より様々な生理活性物質が産生・分泌されることが明らかとなってきました。特に、一酸化窒素(NO)という生理活性物質は非常に重要です。正常な血管内皮は血管の拡張と収縮、血管平滑の増殖と抗増殖、凝固と抗凝固作用、炎症と抗炎症作用、酸化と抗酸化作用を有しておりこれらのバランスにより血管トーヌスや血管構造の調節・維持に働いています。全身の血管内皮を集めることができると仮定しますと、総重量は肝臓に匹敵しますし、一面に敷き詰めることができれば、総面積はテニスコート6面分にも匹敵します。このことより、血管内皮はヒト最大の内分泌器官とも称せられております。血管内皮が障害されますとこれらのバランスが崩れ血管トーヌスや血管構造の破綻へとつながっていきます。動脈硬化は血管内皮機能障害(傷害)を第一段階として発症し、さらに進行すれば循環器合併症(狭心症、心筋梗塞、脳卒中など)を引き起こすことが知られています。従って、血管内皮機能を知ること(正常か異常か)は非常に大切です。血管内皮を障害する病態、因子はよく知られております。それは高血圧、高脂血症、糖尿病などの病気、肥満、運動不足、喫煙、塩分の過剰摂取、閉経などの因子も血管内皮の障害に働きます。血管内皮機能障害は不可逆的なものではなく薬物治療、補充療法、生活習慣の修正などにより改善することも知られております
当施設では血管内皮機能をプレチスモグラフあるいはエコーを使用して検査しております。詳細は血管機能・再生外来にお問い合わせください。