タイトルイメージ
本文へジャンプ

 

研究あれこれ

 ここでは,水産増殖学研究室で行われている研究や,外国からの来客,研究に関連する様々なトピックスを随時,紹介します。



* 渓流魚の寄生虫標本や情報を収集しています。ご協力をお願いいたします。

 現在,私たちは渓流や高地にある湖沼などに生息するサケ科魚類(ヤマメ,アマゴ,ヒメマス,イワナ,ゴギ,アメマス,カワマス,イトウ)や同所的に見られるアユやタカハヤの寄生虫に関する研究を行っています。それは,渓流釣りを楽しむ人から,寄生虫に関する多くの質問があり,食の安全・安心とも関連して,無視できない状況になっているからです。

 ただ,渓流魚の寄生虫を実際に研究すると言っても,調査域等に制限があり,多くの地域をカバーできるものではありません。そこで,渓流釣りを日々行っている方から,寄生虫に関する情報を得て,寄生虫の分布や生態に関する知見を増やすことができればと考えました。

 今,私たちが特に関心を持っている寄生虫は,
渓流魚の体表に寄生するチョウモドキ(左写真),口腔壁に寄生するイワナナガクビムシ(右写真),鰓に寄生するヤマメナガクビムシです。もし,これらの寄生虫に関して情報をお持ちの方がおられましたら,下記の長澤和也先生まで連絡をくだされば幸いです。折り返し,長澤先生から連絡させていただきます。ご協力をお願いいたします。

          
長澤和也(ながさわ かずや),メール住所:ornatus(at)hiroshima-u.ac.jp
         住所: 〒739-8523 東広島市鏡山1-4-4 広島大学大学院生物圏科学研究科
          (長澤先生のプロフィールは「教員」,研究内容は「研究業績」をご覧ください)

 なお,渓流魚を含む日本産サケ科魚類の寄生虫に関する情報は,下に示した「日本産サケ科魚類の寄生虫目録」(英文)で入手できます。掲載されている情報は1980年代半ばまでですが,現在でも状況は大きく変わっていません。関心のある方はご覧になってください。

   アマゴの体表に寄生するチョウモドキ      チョウモドキ イワナの口腔壁に寄生する
イワナナガクビムシ
 イワナナガクビムシ



* 日本産水生生物の寄生虫目録をダウンロードする方法

 日本で水族寄生虫の本格的な研究が始まって,ほぼ1世紀が経とうとしています。そして,この間に出版された水族寄生虫に関する論文は,多くの分野の様々な科学雑誌に掲載されてきました。このため,過去の文献を網羅的に集めようとする場合に,収集にしばしば困難を伴うことがあります。また,インターネット世代と呼ばれる若い学生・研究者には,数十年~100年前の文献を見ることに大きな抵抗があるかも知れません。しかし,分類・同定に大きな課題を抱えている水族寄生虫学の分野においては,過去の知見をしっかり踏まえて,寄生虫を正しく同定することが強く求められています。

 こうしたことから,長澤和也先生は,主要な寄生虫グループや水産的に重要な宿主の寄生虫に関して,日本で出版された文献を体系的に整理した目録を作成し,出版してきました。以下に,そうした寄生虫目録のpdfファイルをダウンロードする方法を記しますので,活用してください。


 下記の1~30番の目録は,Googleに論文名を入力することで見つけることができます。また,多くは広島大学リポジトリに登録されていますので,広島大学のホームページにアクセスし,トップページ上段にある「図書館・博物館等」をクリックした後,「図書館」のホームページに入り,左段にある「学術情報リポジトリ」に進んでください。それをクリックして,現れた検索欄に「Kazuya Nagasawa」を入力すると,登録された数十編の論文のなかに,入手希望の目録を見つけることができます。

 なお,31~33番の目録は,長澤和也先生に直接,依頼してください。

  1.日本産サケ科魚類の寄生虫目録

 Nagasawa, K., S. Urawa and T. Awakura (1987): A checklist and bibliography of parasites of salmonids of Japan. Sci. Rep. Hokkaido Salmon Hatchery, 41: 1-75.


 
 2.日本産鰭脚類の寄生虫目録

 長澤和也 (1999): 日本産鰭脚類の寄生虫リストと文献目録.遠洋水産研究所研究報告,36: 27-32.

  3.日本産アユの寄生虫目録
(1912~2007年)

 Nagasawa, K., T. Umino, and M. J. Grygier (2007): A checklist of the parasites of ayu (Plecoglossus altivelis altivelis) (Salmoniformes: Plecoglossidae) in Japan (1912-2007). J. Grad. Sch. Biosp. Sci., Hiroshima Univ., 46: 59-89.


  4.日本産ウナギ類の寄生虫目録 (1915~2007年)

 Nagasawa, K., T. Umino, and K. Mizuno (2007): A checklist of the parasites of eels (Anguilla spp.) (Anguilliformes: Anguillidae) in Japan (1915-2007). J. Grad. Sch. Biosp. Sci., Hiroshima Univ., 46: 91-121.


  
5.日本産イカリムシ科カイアシ類の目録 (1915~2007年)

 Nagasawa, K., A. Inoue, S. Myat, and T. Umino (2007): New host records for Lernaea cyprinacea (Copepoda), a parasite of freshwater fishes, with a checklist of the Lernaeidae in Japan (1915-2007). J. Grad. Sch. Biosp. Sci., Hiroshima Univ., 46: 21-33.

 
 6.日本産ニセエラジラミ科カイアシ類の目録 (1895~2007年)

 長澤和也・海野徹也・上野大輔・大塚 攻 (2007): 魚類寄生虫またはプランクトンとして出現するニセエラジラミ科カイアシ類の目録(1895-2007年).日本生物地理学会会報, 62: 43-62.

  

  7.日本産蛇状線虫上科・鰻状線虫上科各種目録 (1916~2008年)

 長澤和也 (2008): 日本産魚類・両生類に寄生する蛇状線虫上科と鰻状線虫上科各種の目録(1916-2008年).日本生物地理学会会報, 63: 111-124.

  8.日本産ウオビル科・エラビル科各種の目録 (1895~2008年)

 長澤和也・山内健生・海野徹也 (2008): 日本産ウオビル科およびエラビル科ヒル類の目録(1895-2008年).日本生物地理学会会報, 63: 151-171.

  9.日本産チョウ属エラオ類の目録 (1900~2009年)

 長澤和也 (2009): 日本産魚類に寄生するチョウ属エラオ類の目録(1900-2009年).日本生物地理学会会報,64: 135-148.

  10.日本産ウオジラミ属カイアシ類の目録 (1927~2010年)

 長澤和也・上野大輔・ D. Tang (2010): 日本産魚類に寄生するウオジラミ属カイアシ類の目録(1927-2010年).日本生物地理学会会報,65: 103-122.

  11.日本産ヒトガタムシ科カイアシ類の目録 (1898~2011年)

 長澤和也・上野大輔 (2011): 日本産魚類に寄生するヒトガタムシ科カイアシ類の目録(1898-2011年).日本生物地理学会会報,66: 17-25.

  12.瀬戸内海産魚類・無脊椎動物に寄生するカイアシ類の目録 (1935~2011年;2012~2015年)

 Nagasawa, K. (2011): A checklist of the parasitic copepods (Crustacea) of fishes and invertebrates of the Seto Inland Sea, Japan (1935-2011), with a new locality record for Caligus macarovi (Caligidae). Bull. Hiroshima Univ. Mus., 3: 113-128.


 Nagasawa, K. (2015): A 2015 update and corrections to the checklist of the parasitic copepods of fishes and invertebrates of the Seto Inland Sea, Japan. Biosphere Sci., 54: 113-124.

  13.日本産メダカの寄生虫目録(1929~2012年)

 
長澤和也・森本静子・朝井俊亘・北川哲郎・細谷和海 (2012): 日本産メダカの寄生虫目録(1929-2012年)と野生メダカにおけるイカリムシの新採集記録.日本生物地理学会会報,67: 1-13.


  14.日本産アサリの寄生生物目録 (1906~2012年)

 長澤和也 (2012): 日本産アサリの寄生生物目録(1906-2012年).日本生物地理学会会報,67: 25-40.

  15.日本産魚類に寄生するツツウオジラミ科,エラノミ科,ニセエラノミ科カイアシ類の目録(1916~2012年)

 長澤和也・上野大輔 (2012): 日本産魚類に寄生するツツウオジラミ科,エラノミ科(新称)Hatschekiidaeおよびニセエラジラミ科(新称)Pseudohatchekiidaeカイアシ類の目録(1916-2012年).生物圏科学,51: 37-59.

  16.広島県産淡水・汽水魚類の寄生虫目録(1925~2012年)

 
長澤和也・新田理人 (2012): 広島県産淡水・汽水魚類の寄生虫目録(1925-2012年).広島大学総合博物館研究報告,4: 53-71.


  17.日本産魚類に寄生するツブムシ科カイアシ類の目録(1918~2013年)

 長澤和也・上野大輔 (2013): 日本産魚類に寄生するツブムシ科カイアシ類の目録(1918-2013年).生物圏科学,52: 117-143
.

  18.島根県・鳥取県産魚類の寄生虫目録(1924~2013年)

 
長澤和也・片平浩孝・新田理人 (2013): 島根・鳥取県産魚類の寄生虫目録(1924-2013年).ホシザキグリーン財団研究報告,17: 237-251.

  19.日本の島嶼陸水魚類の寄生虫目録(1979~2013年

 長澤和也・新田理人・上野大輔・片平浩孝 (2013): 日本産島嶼陸水魚類の寄生虫相研究-現状と課題.日本生物地理学会会報, 68: 41-50.

  20.日本産ウグイ属魚類の寄生虫目録(1908~2013年,2014~2016年)

  
Nagasawa, K. and H. Katahira (2013): A synopsis of the parasites from cyprinids of the genus Tribolodon in Japan (1908-2013). Biosphere Sci., 52: 87-115.

  
Nagasawa, K. and H. Katahira (2016): A synopsis of the parasites from cyprinids of the genus Tribolodon in Japan: A 2016 update and supplement. Biosphere Sci., 55: (in press).

  21.日本産魚類・鯨類に寄生するヒジキムシ科カイアシ類の目録(1916~2014年)


 
長澤和也・上野大輔 (2014): 日本産魚類・鯨類に寄生するヒジキムシ科(新称)Pennellidaeカイアシ類の目録(1916-2014年).生物圏科学, 53: 43-71.

  22.群馬県・栃木県産魚類の寄生虫目録

 
Nagasawa, K. and H. Sato (2014): Two crustacean parasites, Argulus japonicus (Branchiura) and Lernaea cyprinacea (Copepoda), from freshwater fishes in Gunma Prefecture, Japan, with a new host record for A. japonicus. Bull. Gunma Mus. Nat. Hist., 18: 65-68.

 Nagasawa, K., T. Ishikawa, and N. Oda (2015): A note on the parasite fauna of freshwater fishes in Tochigi Prefecture, Japan, with the second prefectural records for Argulus coregoni (Branchiura: Argulidae). Bull. Tochigi Pref. Mus., 32: 29-33.


  23.養殖魚介類の寄生虫の標準和名目録

 横山 博・長澤和也 (2014): 養殖魚介類の寄生虫の標準和名目録.生物圏科学, 53: 73-97.


  24.瀬戸内海産魚類・無脊椎動物に寄生する単生目録(1894~2015年)

 Nitta, M. and K. Nagasawa (2015): A checklist of the monogeneans (Platyhelminthes) parasitic on fishes and invertebrates of the Seto Inland Sea, Japan (1894-2011), with new locality records for Anoplodiscus spari (Anoplodiscidae) and Dactylogyrus gotoi (Dactylogyridae). Bull. Hiroshima Univ. Mus., 7: 117-127.

  
25.日本産淡水魚類に寄生する条虫類目録(1889~2015年)

 長澤和也 (2015): 日本産淡水魚類に寄生する条虫類目録(1889-2015年).広島大学総合博物館研究報告, 7: 89-115.

  
26.日本産魚類に寄生するナガクビムシ科カイアシ類の目録(1939~2015年)


 長澤和也・上野大輔 (2015): 日本産魚類に寄生するナガクビムシ科カイアシ類の目録(1939-2015年).生物圏科学,54: 125-151.


  27.日本産淡水魚類に寄生する線虫類目録(1905~2016年)

 長澤和也 (2016): 日本産淡水魚類に寄生する線虫類目録(1905-2016年)[前篇].広島大学総合博物館研究報告, 8: 61-90.

 長澤和也: 日本産淡水魚類に寄生する線虫類目録(1905-2016年)[後篇].広島大学総合博物館研究報告(準備中).

  28.日本産魚類に寄生するカクレムシ科カイアシ類の目録(1924~2016年)


 長澤和也・上野大輔 (2016): 日本産魚類に寄生するカクレムシ科(新称)Philichtyidaeカイアシ類の目録(1924-2016年).生物圏科学,55(印刷中).


  29.単生類フタゴムシと近縁種に関する解説,亀谷 了博士の研究業績

 長澤和也 (2016): 日本産コイ科魚類に寄生するフタゴムシEudiplozoon nipponicumと近縁未同定種に関する解説[付録:亀谷 了博士の研究業績目録].生物圏科学,55(印刷中).


  30.山梨県産魚類の寄生虫目録

 長澤和也 (2017): 山梨県産魚類寄生虫目録(1914-2016年)と同県初記録のチョウモドキ.日本生物地理学会会報,71: 157-165.

《参考》 下記の寄生虫目録はダウンロードはできませんが,長澤先生はそれらのpdfファイルを持っています。個人的な利用に限り,提供することができます。関心のある方は,長澤先生に連絡してください。

  31.北海道産淡水魚類の寄生虫目録

 
Nagasawa, K., T. Awakura and S. Urawa (1989): A checklist and bibliography of parasites of freshwater fishes of Hokkaido. Sci. Rep. Hokkaido Fish Hatchery, 44: 1-49.

  
32.日本産タラ科魚類の寄生虫目録

 
長澤和也 (1993): 日本周辺海域におけるタラ科魚類の寄生虫(総説・文献目録).北海道立水産試験場研究報告,42: 69-89.

  33.日本産頭足類の寄生虫目録

 Nagasawa, K. (1993): Review of human pathogenic parasites in the Japanese common squid (Todarodes pacificus). In: T. Okutani, R. K. O'Dor, and T. Kubodera [eds.], Advances in Cephalopod Fisheries Biology, Tokai Univ. Press, Tokyo, p. 293-312.



* 日本産板鰓類の寄生虫に関する解説 【板鰓類研究会報に連載中】


 1.長澤和也・山口敦子 (2006): ホシザメの鼻腔から得られた寄生性カイアシ類,サメハナヤドリ(新称)Driocephalus cerebrinoxius. 板鰓類研究会報, 42: 1-5.

 2.長澤和也・萩原宗一 (2008): わが国の板鰓類に寄生するヒル類.板鰓類研究会報, 44: 1-7.

 3.長澤和也 (2009): メガマウスザメに寄生するカイアシ類,メガマウスザメジラミ板鰓類研究会報, 45: 39-43.    

 4.長澤和也・戸田 実 (2010): 日本産イタチザメにおけるアカウミビルの第2寄生例.板鰓類研究会報, 46: 34-37.

 5.長澤和也 (2012): サメ類に寄生するカイアシ類,ハナガタムシ.板鰓類研究会報, 48: 16-20.

 6.長澤和也・柳澤牧央・Tang, D. (2013): ジンベエザメの鰓寄生虫,ジンベエザメエラジラミ(新称)Prosaetes rhinodontis.板鰓類研究会報,49: 7-13.


 7.長澤和也 (2014): 日本産サメ類に寄生するサメジラミ属カイアシ類.板鰓類研究会報, 50: 17-20.

 8.長澤和也 (2015): 日本産サメ類に寄生する線虫サメヤドリセンチュウ(新称)Acanthocheilus rotundatus. 板鰓類研究会報, 51: 7-9.

  9.長澤和也 (2016): ヘラザメ類やラブカに寄生する線虫,ラブカセンチュウ(新称)Mooleptus rabuka. 板鰓類研究会報, 52: 1-4.

 


*長澤和也先生と共同研究者によって新種として記載された寄生虫
(2017年2月10日:更新)

 
長澤和也先生は,これまで水族の寄生虫に関する研究を行ってきました。その過程で,未知の寄生虫を採集し,そのいくつかは共同研究者と新種として記載してきました。それらを,ここに紹介します。

寄生虫の学名
カイアシ類
1新科,4新属
59新種

Copepoda

Pectenophilus Nagasawa, Bresciani and Lützen, 1988新属
Pectenophilus ornatus Nagasawa, Bresciani and Lützen, 1988

Ischnochitonika japonensis Nagasawa, Bresciani and Lützen, 1988

Trebius shiinoi Nagasawa, Tanaka and Benz, 1999

Paeonoacanthus hogansi Ho, Kim, Nagasawa and Saruwatari, 2003
Lepeophtheirus sigani Ho, Kim, Cruz-Lacierda and Nagasawa, 2004
Pseudocaligus uniartus Ho, Kim, Cruz-Lacierda and Nagasawa, 2004

Ergasilus bani Ohtsuka, Ho and Nagasawa, 2004
Chondracanthus parvus Ho, Kim and Nagasawa, 2005
   (=Junior synonym of Chondracanthus solidus)
Chondracanthus yabei Ho, Kim and Nagasawa, 2005
Caligus similis Ho, Kim and Nagasawa, 2005
Sarcotretes longirostris Ho, Nagasawa and Kim, 2007
Hatschekia lima Uyeno and Nagasawa, 2009

Hatschekia cylindrus Uyeno and Nagasawa, 2009
Hatschekia sunaoi Uyeno and Nagasawa, 2009
Hatschekia pseudostracii Uyeno and Nagasawa, 2010
Hatschekia bibullae Uyeno and Nagasawa, 2010
Hatschekia kuroshioensis Uyeno and Nagasawa, 2010

Hatschekia khahajya Uyeno and Nagasawa, 2010
Hatschekia hemicyclium Uyeno and Nagasawa, 2010
Hatschekia jonesi Uyeno and Nagasawa, 2010

Hatschekia kabatai Uyeno and Nagasawa, 2010

Hatschekia izenaensis Uyeno and Nagasawa, 2010

Hatschekia churaumi Uyeno and Nagasawa, 2010
Hatschekia zanpa Uyeno and Nagasawa, 2010
Hatschekia fukurubi Uyeno and Nagasawa, 2010
Hatschekia mongarah Uyeno and Nagasawa, 2010
Hatschekia nakamurai Uyeno and Nagasawa, 2010

Hatschekia mihkagan Uyeno and Nagasawa, 2010

Hatschekia pseudobalistesi Uyeno and Nagasawa, 2010
Peniculisa elongata Uyeno and Nagasawa, 2010
Peniculisa crassa Uyeno and Nagasawa, 2010

Peniculisa uchinah Uyeno and Nagasawa, 2010

Peniculisa ohirugi Uyeno and Nagasawa, 2010

Pseudohatschekiidae Tang, Izawa, Uyeno and Nagasawa, 2010新科
Creopelates nohmijiensis Uyeno and Nagasawa, 2010
Cardiodectes asper Uyeno and Nagasawa, 2010
Cardiodectes bertrandi Uyeno and Nagasawa, 2010
Naobranchia denticis Madinabeitia and Nagasawa, 2011
Taeniacanthus larsonae Tang, Uyeno and Nagasawa, 2011
Taeniacanthus thackerae Tang, Uyeno and Nagasawa, 2011
Taeniacanthus brayae Tang, Uyeno and Nagasawa, 2011
Taeniacanthus mcgroutheri Tang, Uyeno and Nagasawa, 2011

Pseudomacrochiron aureliae Tang, Yasuda, Yamada and Nagasawa, 2012
Hatschekia triannuli Uyeno and Nagasawa, 2012
Hatschekia sumireyakko Uyeno and Nagasawa, 2012
Anthessius isamusi Uyeno and Nagasawa, 2012

Sarcotretes umitakae Uyeno, Wakabayashi and Nagasawa, 2012
Ceratosomicola japonica Uyeno and Nagasawa, 2012
Splanchnotrophus helianthus Uyeno and Nagasawa, 2012
Splanchnotrophus imagawai Uyeno and Nagasawa, 2012
Majimum Uyeno and Nagasawa, 2012新属

Majimum shirakawai Uyeno and Nagasawa, 2012
Ttetaloia Uyeno and Nagasawa, 2012新属
Ttetaloia hoshinoi Uyeno and Nagasawa, 2012

Choniomyzon inflatus Wakabayashi, Otake, Tanaka and Nagasawa, 2013
Hatschekia longiabdominalis Uyeno and Nagasawa, 2013

Hatschekia geniculata Uyeno and Nagasawa, 2013
Hatschekia ellipsocorpa Uyeno and Nagasawa, 2013
Hatschekia boonah Uyeno and Nagasawa, 2013
Saging Uyeno, Tang and Nagasawa, 2013新属
Saging cebuana Uyeno, Tang and Nagasawa, 2013
Lernaeascus kabuto Uyeno, Tang and Nagasawa, 2015
Leposphilus vogti Paschoal, Nagasawa and Luque, 2016

フクロムシ類
1新種
Rhizocephala

Thylacoplethus minutus Lützen and Nagasawa, 1998

線 虫 類
1新亜科,11新
Nematoda

Ichthyofilaria japonica Moravec and Nagasawa, 1985
Rhabdochona denudata honshuensis Moravec and Nagasawa, 1989
Philometra plotosi Moravec and Nagasawa, 1989
Mexiconema liobagri Moravec and Nagasawa, 1998
Hysterothylacium nipponense Moravec and
Nagasawa, 1998
Huffmanela japonica Moravec, Koudela, Ogawa and Nagasawa, 1998
Huffmanela shikokuensis Moravec, Koudela, Ogawa and Nagasawa, 1998
Hysterothylacium physiculi Moravec and
Nagasawa, 2000
Metaleptinae
Moravec and Nagasawa, 2000新亜科
Dichelyne japonicus
Moravec, Nagasawa and Ogawa, 2001
Capillaria acanthopagari Moravec, Nagasawa and Madinabeitia, 2010
Philometroides branchiostegi Moravec, Nagasawa and Nohara, 2012

鉤 頭 虫 類
1新種

Acanthocephala
Acanthocephalus longiacanthus Katahira and Nagasawa, 2014 
 
単 生 類
2新種

Monogenea
Dactylogyrus bicorniculus Nitta and Nagasawa, 2016
Trinigyrus peregrinus Nitta and Nagasawa, 2017
吸 虫 類
2新種
Trematoda

Lepocreadium kamegaii Shimazu and Nagasawa, 1985
Plagioporus honshuensis
Moravec and Nagasawa, 1998
  
(=Junior synonym of Dimerosaccus oncorhynchi)

粘液胞子虫類
1新種

Myxosporea

Kudoa intestinalis Maeno, Nagasawa and Sorimachi, 1993

寄生性巻貝
4新種
Gastropoda
Hypermastus ryukyuensis Matsuda, Uyeno and Nagasawa, 2010
Hypermastus roemeriana Matsuda, Uyeno and Nagasawa, 2013
Hemiliostraca fasciata Matsuda, Uyeno and Nagasawa, 2013
Hemiliostraca ophiarachnicola Matsuda, Uyeno and Nagasawa, 2013


* 来訪者との交流や研究トピックス

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
25.東南アジア漁業開発センター養殖部局のフアルデ嬢が滞在 (2016年5月9日~2016年6月4日)

 フィリピンにある東南アジア漁業開発センター養殖部局に勤務する,リリベス・フアルデ(Lilibeth G. Hualde)嬢が滞在し,寄生性カイアシ類の分類学的研究を行い、大きな成果を挙げました。

24.リオデジャネイロ連邦農業大学の博士課程大学院生,パスコアル君が滞在 (2015年9月15日~2016年1月15日)

 ブラジルにあるリオデジャネイロ連邦農業大学の博士課程に在籍する大学院生,ファビアーノ・パスコアル(Fabiano Paschoal)君が滞在し,寄生性カイアシ類の分類学的研究を行いました。大学院博士課程前期の工藤史貴君(M2)らが指導しました。

23.ラヤマンガラ工科大学のトンドンエ講師が滞在
(2015年7月22日~30日)


 
タイ国ラヤマンガラ工科大学に勤務するラングラウィ・トンドンエ(Rungrawee Thongdon-a)講師が来室し,寄生虫研究法を習得しました。特に,標本観察とスケッチに基づいて,淡水魚から採集したエラオ類の同定を行いました。大学院博士課程後期の新田理人君(D1),博士課程前期の青戸祐介君(M1)や清水隆之君(M1)が指導しました


22.カセサート大学水産学部のフルハヤン講師が滞在
(2015年1月30日~2月13日)

 
タイ国バンコク市内にあるカセサート大学水産学部に勤務するパチャリー・フルハヤン(Patcharee Khrukhayan)講師が来室し,魚類寄生虫の研究手法を研修しました。特に,標本観察とスケッチに基づいて,海産養殖魚から得た単生類を同定する方法を学びました。大学院博士課程前期の新田理人君(M2が指導しました。


21.ベトナム国立第1養殖研究所のタイン氏が滞在
(2013年5月12日~25日)


 ベトナムの首都ハノイ市近郊のバクニン州ツーソン市にある国立第1養殖研究所で魚病研究室長をされているブイ・ノク・タイン(Bui Ngoc Thanh)氏が来室し,ベトナム産淡水養殖魚類から得た単生類の同定を行いました。ベトナムでは魚類寄生虫に関する研究は進んでおらず,これまでは種を正確に同定することはほとんど行われませんでした。このため,今回の滞在では,単生類を同定するための染色技術やスケッチの方法などを学びました。大学院博士課程前期の新田理人君(M1)が指導しました。


20.全南大学校のウイ博士が滞在 (2012年9月13日~15日)


 韓国南部のヨウス市にある全南大学校水産海洋大学のジンヒー・ウイ(Jin-hee Wi)博士が来室し,魚類寄生虫の代表的な一群である単生類の研究方法を学びました。

 韓国では,今年度から
魚類寄生虫の多様性に関するプロジェクトが始まりました。ウイ博士は,魚類の外部寄生虫である単生類を中心に研究を進める予定です。

 研究対象魚種としては,プロジェクト当初は養殖淡水魚・海水魚を中心とし,徐々に野生魚の寄生虫に焦点を移していく計画です

9.マラヤ大学のスーザン・リム教授とジョージ・セン研究員が滞在
(2012年1月11日~1月20日)

 マレーシアのクアラルンプール市にあるマラヤ大学生物学研究所の
スーザンリム(Susan L.H. Lim)教授がと
ジョージ・セン(George L. K. Seng)研究員が,長澤和也先生の招きで来日し,水産増殖学研究室に滞在しました。リム博士は,魚類に寄生する単生類の分類学的研究で,世界をリードしています。滞在中は,水産増殖学研究室が収集してきた単生類の標本を観察し,同定を行いました。また,広島大学の近く流れる河川を訪ね,標本採集地の状況視察をしたほか,大学院生を対象に特別講義を行いました。


8.アイルランガ大学のキスミヤチ博士が滞在 (2011年10月15日~10月29日)

 アイルランガ大学水産海洋学部の
キスミヤチ(Kismiyati)博士が水産増殖学研究室に滞在しました。博士は現在,インドネシアで魚類寄生虫,特に寄生性甲殻類の研究を行っています。今回の滞在目的は,インドネシアの観賞魚に寄生して問題を起こすチョウ属エラオ類の形態分類学的研究です。顕微鏡に取り付けた描画装置を用いて,寄生虫の形態を詳細に観察・スケッチしました。今後,広島大学とさらに共同研究を進め,インドネシアにおけるチョウ類相を明らかにする予定です。



7.寄生性カイアシ類に関する第1回国際研究集会を米国で主催
(2010年12月4日~12月8日)

 米国ロサンゼルス市郊外にある
カブリロ海洋水族館において,寄生性カイアシ類に関する第1回国際研究集会を開催しました。主催者は,外国人特別研究員のダニー・タン博士,カブリオ海洋水族館のジュリー・カールマン博士,そして長澤和也先生です。9カ国から30名の参加者があり,水生無脊椎動物と魚類に寄生するカイアシ類に関する研究発表と研究方法の実習を行いました。カルフォルニア州立大学のジューシェイ・ホー博士,英国自然史博物館ジェフ・ボクシャール博士,ブラジルのロドリゴ・ジョンソン博士が特別講師を務めました。水産増殖学研究室からは,長澤先生に加えて,上野大輔君(PD),片平浩孝君(D1),ワラウィット君(D1)が参加しました。各参加者は,研究発表と実習に追われた日々でしたが,充実した時間を持ちました。発表された研究内容は,審査を経て,2012年に雑誌Zoosymposiaで出版される予定です。



6.カセサート大学のプリビロジュクル博士が滞在
(2010年10月7日~10月30日)

 カセサート大学理学部の
ワッチャリア・プリビロジュクル(Watchariya Purivirojkul)博士が水産増殖学研究室に滞在しました。博士は現在,東南アジアで魚類寄生虫の研究を進めておられます。今回は,研究科長裁量経費を用いて,博士の滞在が可能となりました。滞在中は,博士がタイランド湾産魚類から採集した寄生性カイアシ類の分類学的研究を行いました。外国人特別研究員のダニー・タン博士が彼女を指導しました。今後は,博士と水産増殖学研究室との共同研究によって,東南アジアの魚類寄生虫相に関する研究を精力的に進める予定です。



15.東南アジア漁業開発センターのパッキンキン博士が来室
(2010年8月5日)

 東南アジア漁業開発センター養殖部局のローランド・パッキンキン(Roland V. Pakingking, Jr.)博士が水産増殖学研究室を訪問しました。

 
博士は2004年,広島大学の博士号の学位を取得後,フィリピンに戻り,現在は魚病研究に従事しておられます。最近は,ハタ類のウイルス病防除の研究で大きな成果を挙げ,その方法が世界から注目を浴びています。

 長澤和也先生も,博士の勤務する東南アジア漁業開発センター養殖部局で2003~2005年に働いた経験があり,今後のフィリピンにおける水産増殖や魚病研究などを話し合いました。

14.東北大学のヘイワード博士が来室
(2010年7月26~27日)

 東北大学国際交流センターの
クレイグ・ヘイワード(Craig Hayward)博士が水産増殖学研究室を訪問しました。ヘイワード先生は,オーストラリアで学位を取得後,日本,韓国,オーストラリアで博士研究員として働き,今春より東北大学に勤務されています。オーストラリアに滞在中,水産増殖学研究室の博士研究員であるダニー・タン博士と,ミナミマグロに寄生するカイアシ類の分類学的研究に着手し,研究成果を検討するために,今回来室したものです。研究室では,オーストラリアにおけるマグロ養殖や寄生虫病に関する話題提供をしたほか,大学院生と親しく懇談しました。



13.ニャチャン大学のグエン教授が来室 (2010年7月25日)

 ベトナムにあるニャチャン大学の
フー・ズング・グエン(Huu Dzung Nguyen)教授が水産増殖学研究室を訪問しました。グエン教授は,広島大学で博士号を取得され,現在はニャチャン大学で水生生物疾病・種苗研究センターの所長をしています。ベトナムにおける魚類寄生虫学に関する現状と今後の研究連携に関して長澤先生と話し合いました。また,ベトナム出身で同郷の,博士研究員のダニー・タン博士とも懇談しました。



12.バングラデシュ農科大学のカーン准教授が来室
(2009年2月26日)

   バングラデシュ農科大学のカーン(Md. Mukhlesur Rahman Khan)博士の訪問を受けました。今回は,広島大学の両生類研究施設との共同研究の合間をぬって,水産増殖学研究室を訪れたものです。

 博士は,かつて水産増殖学研究室で大学院生として過ごし,博士号を取得しました。現在は,水産生物・遺伝学科の准教授として活躍しています。

 
日本とバングラデシュ両国における共同研究の可能性について,長澤和也先生と意見を交換をしました。 

11.鹿児島大学のクルツ・ラシェルダ准教授が来室
(2009年2月25~26日)

 鹿児島大学のアーリンダ・クルツ・ラシェルダ(Erlinda Cruz-Lacierda)博士が水産増殖学研究室を訪問しました。2007年10月に続く,3度目の訪問です。

 博士は現在,鹿児島大学の准教授として,
フィリピンの水産養殖における寄生虫病に関する研究を行っており,その過程で見出された寄生虫に関する情報収集が目的です。

 長澤和也先生も,かつてフィリピンにある国際機関(東南アジア漁業開発センター養殖部局)に勤務した経験があることから,共通の理解のもとで,寄生虫の分類や生態などに関する議論に花が咲きました。
 
 

10.ハナゴウナ科貝類に関する国際研究集会をスエーデンで開催 (2008年11月10~13日)

 長澤和也先生と大学院生の松田春菜さん(D1)は,ストックホルム市にあるスエーデン国立自然史博物館に滞在し,無脊椎動物部門の主任研究員であるアンダース・ワレン(Anders Waren)博士とともに開催したハナゴウナ科貝類に関する国際研究集会に出席しました。この集会では,日本産ハナゴウナ科貝類の生態に関する研究成果を長澤先生と松田さんが報告しました。また日本から持参した貝類標本をもとに,同定に関する様々な検討も行われました。


9.ハンガリー科学アカデミーのスゼケリー博士が滞在
(2008年10月21~25日)

 ハンガリー科学アカデミーの
チャバ・スゼケリー(Czaba Szekely)博士が水産増殖学研究室を訪問しました。スゼケリー博士は,魚類寄生虫学,特にミクソゾア類の関して世界をリードする研究を展開しており,東京で開催された魚病学に関する国際シンポジウムに出席した機会に,長澤和也先生との共同研究のために来室したものです。

 博士は滞在中に河川に出掛けて魚類寄生虫の生活史に関する研究を積極的に進めたほか,研究室で寄生虫学を専攻する学生に「ハンガリーにおける魚類寄生虫学の現状と課題」という特別講義をしました。


8.鹿児島大学のクルツ・ラシェルダ准教授が来室
(2007年10月9~10日)


   鹿児島大学のアーリンダ・クルツ・ラシェルダ(Erlinda Cruz-Lacierda)博士が,長澤和也先生との共同研究の結果を検討するために,水産増殖学研究室を訪問されました。昨年11月に続く,2度目の訪問です。

 博士は現在,鹿児島大学の准教授として,フィリピンの水産養殖における寄生虫病に関する研究を精力的に進めているほか,鹿児島県で養殖されている
海産魚の寄生虫に関する研究も行っています。今回の来訪の主な目的は,これまでに採集した寄生虫の同定と今後の研究計画の検討です。短い期間でしたが,多くの寄生虫を同定した実り多い滞在となりました。

7.英国セント・アンドリュー大学のトッド教授が来室 (2007年6月8日)

 英国セント・アンドリュー大学のクリス・トッド(Chris Todd)教授が水産増殖学研究室を訪問しました。トッド教授は海洋生物の生態に関する研究者です。これまでにフジツボ類幼生の着生に関する研究のほか,近年はサケジラミの研究を精力的に進めています。

 今回の来日は,大西洋と太平洋に分布する
サケジラミの比較生態学的研究を開始するために,太平洋で多くの研究実績をあげてきた長澤和也先生と論議を深め,問題点を明確にして,共同研究の計画案を作成するためのものです。

 トッド博士は,広島大学に加えて,東京大学の三崎臨海実験所(神奈川県)にも滞在して,海洋生物の生態,今回は特にクサフグの産卵行動に関する研究も行いました。




6.カルガリー大学名誉教授のアライ博士とサケ類研究者のウエルチ博士が来室 (2007年5月29~30日)

 カナダのカルガリー大学名誉教授のメリー・アライ(Mary N. Arai)博士が,ご子息のヒュー・アライ(Hugh Arai)氏を伴って水産増殖学研究室を訪問しました(左下写真)。アライ博士は長年にわたり,クラゲ類の分類と生態研究に従事され,その著書の『A Functional Biology of Scyphozoa』(Chapman & Hall, London, 1997)は極めて高く評価されています。訪問を受けた長澤和也先生は,アライ博士のご主人である魚類寄生虫学者のヒサオ・アライ(Hisao P. Arai)博士とともに,海洋生物学や寄生虫学の研究を進め,親交を深めてきました。先年,アライ博士と長澤先生は,北太平洋で採集した標本に基づき,新種のクラゲLeuckartiara acuta を記載しました(Publ. Seto Mar. Biol. Lab., 40: 131-139, 2005)。

 カナダのサケ類研究者である
デイビッド・ウエルチ(David D. Welch)博士が来室しました(右下写真)。旧知の長澤和也先生を訪問したものです。二人は以前,それぞれカナダおよび日本政府のサケ類研究者として,北太平洋におけるサケ類の資源管理に関する調査研究を行ってきました。また,地球温暖化がサケ類の生産に与える影響に関する論文(Can. J. Fish. Aquat. Sci., 55: 937-948, 1998)を発表し,フォースター賞を受賞しました。

 アライ博士とウエルチ博士の来日は,広島市で開催された動物プランクトンに関する国際シンポジウムに出席するためで,忙しい日程をぬっての訪問でした。広島大学では,長澤先生と歓談後,研究室や実験室,図書館等の施設を見学しました。


左からメリー・アライ博士,ヒュー・アライ氏,長澤先生 デイビッド・ウエルチ博士と長澤先生


5.カナダ国立海洋生物科学研究所のジョンソン博士と東南アジア漁業開発センターのデラピーナ博士が来室 (2006年12月4~5日)

 
サケジラミ研究や魚類病原体の病原性に関する研究で世界をリードするカナダ国立海洋生物科学研究所のスチワート・ジョンソン(Stewart C. Johnson)博士と,東南アジアにおける魚病研究で指導的役割を担っている東南アジア漁業開発センター養殖部局のレオバート・デラピーナ(Leobert de la Pena)博士が,長澤和也先生を訪問しました。

 長澤先生は,ジョンソン博士とは20年来,デラピーナ博士とは数年来の知人です。お二人は,広島市で開催された『魚類のウイルス性神経壊死症に関する第1回国際シンポジウム』に出席された折に,長澤先生を訪ねたものです。

 お二人に,以下の特別講義を行っていただきました。講演内容がとても整理されており,多くの出席者は充実した時間を持つことができました。講演後も,お二人は多くの質問を浴びるなど,忙しい時間を過ごしました。

 ジョンソン博士: From sequence to sickness: using genomics and biotechnology to understand aquatic animal pathogens

 デラピーナ博士:Health management in shrimp aquaculture

    大学院生と談笑するジョンソン博士(中央)    コンピュータ作業をするデラピーナ博士

4.鹿児島大学のクルツ・ラシェルダ博士が来室
(2006年11月27日)

 鹿児島大学のアーリンダ・クルツ・ラシェルダ(Erlinda Cruz-Lacierda)博士が,『魚類のウイルス性神経性壊死症に関する第1回国際シンポジウム』に出席した際,長澤和也先生を訪問しました。博士は,現在,鹿児島大学水産学部で,准教授として教鞭を取っています。

 博士は,鹿児島大学に赴任する前は,フィリピンにある東南アジア漁業開発センター養殖部局において,魚病研究室長として,東南アジア地域における魚病研究と,この分野の知識の啓蒙普及に当たっていました。

 研究室に訪問時に,ちょうど長澤先生の1年生への講義がありましたので,博士には飛び入りで『
フィリピンの水産増殖』と題する簡単な講義をしていただきました。

 博士は寄生虫研究者でもありますので,長澤先生との今後の共同研究についても話し合われました。


3.デンマーク王立獣医農業大学のブレッシアニ博士夫妻が来室
(2006年9月11日)


 
海産無脊椎動物に寄生するカイアシ類の形態分類学的研究で世界をリードするデンマーク王立獣医農業大学のホセ・ブレッシアニ(Jose Bresciani)博士が,御夫人のビベケ・ダンツアー(Vibeke Dantzer)博士を伴って,長澤和也先生を訪問しました。

 今回の来日は彼らにとっては3回目であり,ブレッシアニ博士は御夫人が参加された国際会議に出席された後,広島大学を訪問したものです。長澤先生とブレッシニ博士は,ホタテガイに寄生するホタテエラカザリの研究を1987年に始めて以来,約20年間,相互に訪問して共同研究を進めてきた間柄です。現在,80歳のご高齢ながらも,毎日,研究室に出てこられ,研究を精力的に進めています。

 ここ数年,長澤先生とブレッシアニ博士は,東邦大学の小賀坂理恵さん(現在は,相模川ふれあい科学館に勤務)が東京湾沿岸のウノアシ(二枚貝)に見出した寄生性カイアシ類の分類学的研究を進めています.そして,この研究がほぼ完成に近づいてきましたので,博士の滞在中,今後の研究課題などが話し合われました。

 研究室での歓談のあと,広島市の原爆ドームや岩国市の錦帯橋などを訪問しました。


2.大英自然史博物館のボクシャール博士が来室(2006年4月19日)
 
 
カイアシ類の系統進化に関する研究で世界をリードしている大英自然史博物館のジェフ・ボクシャール(Geoffrey A. Boxshall)博士が,水産実験所の大塚 攻先生の招きで来日しました。そして,水産増殖学研究室を訪問し,長澤和也先生と親しく歓談しました。

 長澤先生は,1991年から3年間,日英基金を獲得して,ボクシャール博士と一緒に,寄生性カイアシ類のサケジラミや鰓尾類のチョウの共同研究を行いました。その際,長澤先生はロンドンにある大英自然史博物館に短期に滞在し,サケジラミの寄生が問題になっていたスコットランド地方に調査に出かけ,貴重なデータを収集しました。

 大塚先生は,1993年からボクシャール博士のもとに1年間留学された経験があります。

 広島大学に滞在中,ボクシャール博士は生物圏科学研究科の大学院生に向けて『深海魚類に寄生するカイアシ類の宿主特異性』と題する講義を行ったほか,4月に新たにスタートした総合博物館において,『大英自然史博物館:過去,現在そして未来』と題する特別講演をされました。その内容は,ともに極めて質の高いもので,
聴衆は魅了されました。



1.ホタテエラカザリの分類学的位置を決定(2006年3月5日)

 寄生性カイアシ類の1種,ホタテエラカザリPectenophilus ornatusは,養殖ホタテガイの鰓に寄生して吸血し,宿主の肥満度を低下させることが知られています。この寄生虫は,長澤和也先生によって,1988年に新属新種として記載されました。しかし,著しく特異な形態により(左図参照),他の寄生性カイアシ類との類縁関係は不明でした。今回,英国の大英自然史博物館との共同研究により,分子生物学的な方法を用いて,ようやく分類学的位置を決定し,ミチリコーラ科に属することを明らかにしました。詳細は以下の論文に記述されています。

Huys, R., J. Llewellyn-Hughes, P. D. Olson and K. Nagasawa (2006): Small subunit rDNA and Bayesian inference reveal Pectenophilus ornatus (Copepoda incertae sedis) as highly transformed Mytilicolidae, and support assignmemnt of Chondracanthidae and Xarifiidae to Lichomolgoidea (Cyclopoida). Biol. J. Linn. Soc., 87: 403-424.

 ミチリコーラ科のカイアシ類は,諸外国では養殖カキ類の消化管に寄生して,病害を起こすことが知られています。水産増殖学研究室では,今後,広島県で養殖されているマガキを対象に, ミチリコーラ科の寄生虫に関する研究を行うことを計画しています。