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  広島大学生物生産学部・大学院生物圏科学研究科(左:正面玄関と研究棟,右:同建物を空から望む)
研究室の動き

 ここでは,水産増殖学研究室における行事や出来事をお知らせします (下表に続いて,最新情報を随時掲載します)。


 研究室の1年間は,おおよそ以下の表のようにまとめられます。

水産増殖学研究室 広島大学(平成23年度)
学会講演(上旬)
花見(上旬)
研究室セミナー開始(上旬)
春季休業(4/1〜4/8)
入学式(4/3)
前期授業開始(4/9)
研究室セミナー
研究室セミナー
研究室セミナー
修士論文研究の中間発表[大学院生物圏科学研究科]
学期末試験(7/26〜8/5)
前期授業終了(8/5)
夏季休業(8/6〜 )
卒業論文と修士・博士論文研究の中間発表@[水産増殖学研究室] 夏季休業( 〜10/2)
10 卒業論文と修士・博士論文研究の中間発表A[水産増殖学研究室]
3年生の研究室配属(卒業研究開始)
研究室セミナー
後期授業開始(10/4)
11 研究室セミナー
大学祭(11/3〜11/4)
創立記念日(11/5)
12 研究室セミナー
博士論文の予備検討会
修士論文・卒業論文の原稿提出(1回目)
冬季休業(12/23〜1/7)
研究室セミナー終了(下旬)
博士論文の公聴会・審査
修士論文・卒業論文の原稿提出(2回目)
授業開始(1/11)
後期末試験(2/4〜2/10)
修士論文発表会(中旬)
卒業論文発表会(下旬)
修士論文・卒業論文の完成
後期授業終了(2/11)
学年末休業(2/12〜 )
学位記授与式(学士,修士,博士) 学年末休業( 〜3/31)
学位記授与式(3/23)



 最近の行事・出来事から


012年1月11〜20日マレーシアのクアラルンプール市にあるマラヤ大学生物学研究所のリン博士がとセン研究員が水産増殖学研究室に滞在し,共同研究を実施しました(⇒研究あれこれ


011年12月2〜5日大学院生の片平浩孝君(D2)が,苫小牧市で開催された第33回北海道魚類系統研究会において,河川で採集されたウグイ遡上個体と河川残留個体の寄生虫による識別に関する研究成果を発表しました。魚類生態学の専門家から,多くの有意義のコメントをいただくことができました。また期間中,雪が降り,北海道の冬の厳しさを改めて感じました

片平浩孝・臼井 平・黒木真理・小泉逸郎・長澤和也: 寄生虫を用いてウグイの降海履歴を決定できるか?〜耳石微量元素分析との比較〜.

 


011年12月3〜4日大学院生の桑原寛之君(M2)と長澤和也先生が,沖縄島の人造湖と河川で外来魚(ブラックバスとテラピア)を採集し,琉球大学において寄生虫調査を行いました

 


011年11月29日新田理人君(U3)が,広島大学に近い河川において,寄生虫研究用に淡水魚の採集を行いました。

 

011年11月24〜27日,静岡県と山梨県を流れる富士川に加えて,静岡市を流れる興津川等で,淡水魚の採集を行い,研究用標本としました。ちょうどアユの産卵期に当たり,河口付近では産卵魚をねらった遊漁者が多数見られました。

 


011年11月16〜18日沖縄県での水族寄生虫研究は,海洋博覧会記念公園管理財団から支援を受けて2009年から3年間実施してきました。本年度までの研究成果を,沖縄県本部町にある海洋博研究センターで長澤和也先生が発表しました。


011年11月7〜10日長澤和也先生が,沖縄県の石垣島において淡水魚を採集して,琉球列島における寄生虫相解明のための調査を実施しました。ユゴイやテラピア等が採集されました。

 


011年11月1〜4日静岡県下田市にある筑波大学下田臨海実験センターにおいて,琉球大学の研究グループとともに,伊豆半島における海産生物の寄生虫調査を実施しました。これは,昨年度から継続している調査であり,多くの寄生虫を採取することができました。水産増殖学研究室からは,博士研究員の太田悠造君(PD)と長澤和也先生が参加しました

 


011年10月15〜29日インドネシア国アイルランガ大学キスミヤチ博士が水産増殖学研究室に滞在し,チョウ属エラオ類の形態分類学的研究を行いました(⇒研究あれこれ


011年10月4〜7日長澤和也先生が,沖縄県の宮古島において,外来魚のテラピアとともに持ち込まれた外来寄生虫の調査を行いました。

 


011年10月1日3年生の新田理人君が卒業研究のために,研究室に入ってきました。淡水魚の寄生虫に興味があり,早速,自ら魚類採集をして,寄生虫標本を得ました。日本未記録の寄生虫も含まれており,今後が多いに楽しみです。



011年9月7〜10日韓国に侵入した外来魚の1種,ブルーギルの寄生虫相調査のために,長澤和也先生は,全南大学校のソー先生の協力を得て,韓国の南部地方で魚類採集を行いました。日本でも多く寄生しているヤマトニセエラジラミの寄生を確認しました。



011年8月20日福岡県の柳川市内を流れる河川で,長澤和也先生が寄生虫研究用の淡水魚の採集を行いました。また,現地の方にカムルチーを漁獲していただき,その寄生虫を調べました。このカムルチーには,数年来探しているヒメイカリムシを見つけることが出来ずに残念な結果に終わりました。



011年7月10〜15日メキシコのメリダ市で開催された第11回カイアシ類国際会議に,特別研究員のヨネさん長澤和也先生が出席し,講演を行いました。研究発表の合間には,各国の研究者との議論が大いにはずみました。また,滞在中にはユカタン半島に散在するマヤの遺跡を見る機会にも恵まれました。



011年7月1日外国人特別研究員のダニー・タン博士は,2年間の任期を終えて,アメリカに帰国しました。多くの研究成果を挙げ,水産研究室における寄生性カイアシ類の研究レベルを高めてくれました。また6月29日には送別会が開かれ,研究室一同楽しいひと時を過ごすとともに,将来の共同研究についても意見交換を行いました。



011年6月28日外国人特別研究員のダニー・タン博士による講演が,第5回水圏生物生産学セミナとして行われました。演題は,「カイアシ類,ジンベエザメ,日本:予想外の発見に関わる話」で,過去2年間の日本での研究生活の成果と印象を紹介してくれました



011年6月1日生物学実験の一環として,「外来淡水魚と寄生虫」というテーマで,3年生とともに,広島大学構内にあるブドウ池において,外来魚の採集を試みました。約1時間のうち,数十尾のブルーギルと数尾のブラックバスを採集することができ,外来魚が大きな繁殖力をもって,淡水域を支配している様子を実感しました。採集した魚は,すべてホルマリンで固定しました。



011年5月19日片平浩孝君(D2)長澤和也先生は,島根県の中海・宍道湖・神西瑚において,寄生虫を生物標識として用いたニホンウナギの生態研究を行うため,各湖にある漁業協同組合を訪問し,協力をお願いしました。また,中海では実際にニホンウナギの生魚を入手し,研究室に持ち帰って,寄生虫検査に供しました。



011年4月5〜7日沖縄本島において,外国人特別研究員のダニー・タン博士長澤和也先生寄生虫調査を行いました。今回は,人工飼育されている魚類に焦点を当て,調査を実施しました。春の遅い広島に比べ,沖縄は初夏の暖かさでした。滞在した琉球大学は,新緑に覆われていました。



011年4月1日日本学術振興会の特別研究員として,ヨネ・マディナベイティアさん太田悠造君がそれぞれ広島大学と琉球大学から新たに加わり,上野大輔君松田春菜さんがそれぞれ琉球大学と徳島大学に出ました。新たな旅立ちです。それぞれの場所で,一層の研鑽と研究の発展を期待しています。


011年3月23日広島大学において学位授与式が開催され,水産増殖学研究室の3名(五利江重昭君松田春菜さんヨネ・マディナベイティアさん)が博士号を授与されました。おめでとうございます。



011年3月9〜10日日本生態学会が札幌市で開催され,「寄生虫生態学」に関するシンポジウムで長澤和也先生が講演するとともに,片平浩孝君(D1)がカワヤツメの寄生虫に関するポスター発表を行いました。最新の寄生虫生態学の動向を,最前線にいる若手研究者から直接聞く貴重な機会となりました。帰途,新千歳空港は大雪のため一時閉鎖され,長時間待たされましたが,無事に広島に戻ってきました。



011年3月8日札幌市にある水産総合研究センターさけますセンターにおいて,長澤和也先生が寄生虫に関する講演を行いました。また,水族寄生虫研究の大先輩でもある粟倉輝彦博士のカワシンジュガイに関する講演も行われました。さけますセンターには,水産増殖学研究室で博士号を取得された斎藤寿彦氏も勤務されているほか,広島大学で寄生虫学研究で学位を取られた浦和茂彦氏がおられ,親しく歓談しました。



011年2月24日日本学術振興会が主催するサイエンス・ダイアログが徳島県立城南高等学校において開催され,外国人特別研究員のダニー・タン博士が,高校生に自らの研究を分かりやすく紹介しました。寄生虫の標本も,実際に高校生に見てもらいました。



011年2月18日卒業論文発表会が行われ,福山嵩典之君が無事に口頭発表とポスター発表を終えました東広島市内からナマズを採集し,鰓に寄生する単生類2種を記載しました。

福山嵩典:ナマズに寄生する単生類の分類学的研究.


2011年1月13日ヨネ・マディナベイティアさん(D3)松田春菜さん(D3)博士論文発表会を開催しました。ともに博士課程後期に入学して2年10ヶ月,この日を迎えました。ヨネさんの博士論文は「日本および他国産タイ科魚類の寄生虫の分類・生態学的研究」(英文),松田さんの博士論文は「日本産棘皮動物に寄生するハナゴウナ科貝類の分類・生態学的研究」(英文)です。ともに素晴らしい発表でした

ヨネ・マディナベイティアTaxonomical and ecological studies on the metazoan parasites of sparid fishes from Japan and other countries.

松田春菜Taxonomy and ecology of eulimid gastropods associated with echinoderms in Japanese waters.



2011年1月11日博士課程後期に在籍する五利江重昭君(社会人大学院生:兵庫県水産技術センター)の博士論文発表会を開催しました。博士論文(下記)は,瀬戸内海東部海域におけるマアナゴの資源生物学を扱ったものであり,その研究成果は高く評価されました。また,英語での質問にも的確に英語で回答し,留学生にもよく理解してもらうことができました。

五利江重昭Fishery biology of whitespotted conger Conger myriaster in the eastern Seto Inland Sea, Japan.



2010年12月4〜8日米国ロサンゼルス市郊外にあるカブリロ海洋水族館において,寄生性カイアシ類に関する第1回国際研究集会を開催しました。水産増殖学研究室からは,長澤和也先生と外国人特別研究員のダニー・タン博士(ともにオーガナイザー)に加えて,上野大輔君(PD),片平浩孝君(D1),ワラウィット君(D1)が参加しました。各参加者は,研究発表(下記)と実習に追われた日々でしたが,充実した時間を持ちました(→「研究あれこれ」)

Katahira, H., A. Goto, D. Tang, and K. Nagasawa: Parasitic copepods as biological tags for the movements of two forms of threespine sticklebacks (Gasterosteus aculeatus) in northern Japan.

Katahira, H., K. Mizuno, T. Umino, and K. Nagasawa: Parasite and otolith microchemical analyses: a combined approach to studying the local migration of Japanese eels (Anguilla japonica).


Maneepitaksanti, W., D. Uyeno, I. Madinabeitia, T. Laoprasert, D. Tang, and K. Nagasawa: New records and morphological information of Caligus epidemicus (Copepoda: Caligidae) from fish hosts from Thailand and Japan.

Nagasawa, K. and A. Inoue: Environmental and host factors affecting the infection level of Neoergasilus japonicus (Copepoda: Ergasilidae) on freshwater fishes in the Ashida River, Japan.

Nagasawa, K. and D. Uyeno: Utilization of alien freshwater fishes by the parasitic copepod Neoergasilus japonicus (Ergasilidae) on Okinawa-jima Island, southern Japan.

・Okawachi, H., D. Uyeno, K. Ogino, and K. Nagasawa: Redescription of Peniculus minuticaudae Shiino, 1956 (Copepoda: Pennellidae) from marine aquarium fishes in Japan, with observations on the occurrence in an aquarium.

・Tang, D
., M. Yanagisawa, and K. Nagasawa: Prosaetes rhinodontis and the whale shark: myth or reality ?.

Uyeno, D. and K. Nagasawa: An undescribed species of the genus Orbitacolax (Copepoda: Bomolochidae) from Japanase waters, with a note on morphological characters for species differentiation in the genus.

Uyeno, D. and K. Nagasawa: A species of the family Chondracanthidae (Copepoda: Poecilostomatoida) parasitic on triplefins (Actinopterygii: Tripterygiidae) in Japanese waters.


2010年11月21〜26日長澤和也先生は,マレーシアのマラヤ大学理学部のリン教授と合同で,マレーシア産沿岸魚類の寄生虫に関する国際共同調査を行いました。リン教授は,単生類の分類に関する研究で,世界をリードする研究を実施しています。長澤先生とリン教授は,1983年にチェコスロバキアで開催された魚類寄生虫に関する第1回国際シンポジウム以来,約30年の親交があります。今回の調査では,単生類とカイアシ類を中心に採集を行いました。


2010年11月1〜6日長澤和也先生は,ベトナムのニャチャン大学を訪問し,ベトナム沿岸の魚類寄生虫相に関する国際共同調査を実施しました。この大学には,広島大学で学位を取得されたグエン教授がおり,その計らいによって,調査はスムーズに進みました。 ただし,日本からハノイ市に到着したとき,南部のニャチャン地方が大雨のために飛行機が欠航となり,予定を大きく変更してホーチミン市経由で,陸路,ニャチャン市に向かいました。この移動には,10時間にわたる長距離バスへの乗車を余儀なくされましたが,現地の活気ある風景を見ることができました。


2010年10月7〜30日 カセサート大学のプリビロキュクル博士が,寄生性カイアシ類の分類学的研究のために,水産増殖学研究室に滞在しました。私たちも,初めて観察する種が多く,大いに勉強になりました。今後,国際共同研究を進める予定です。また,同時期に研究室を訪問した鹿児島大学のラシェルダ博士とも親しく歓談しました(→「研究あれこれ」)


2010年9月24〜26日 沖縄の南東360kmにある南大東島で,外来魚の寄生虫調査を長澤和也先生行いました。南西諸島の他の島々と同様に,淡水域ではテラピアが優先していました。島内は,一面のサトウキビ畑で,開拓した先人の労苦が偲ばれました。


2010年9月23日 沖縄の那覇市や豊見城市を流れる国場川で,長澤和也先生汽水魚に寄生するミナミウオビルの生息環境を調べたほか,外来魚の分布を調べました。


2010年9月8〜11日 日本最西端にある与那国島で,淡水域の寄生虫相を明らかにするため,長澤和也先生魚類採集を行いました。田原川を中心に採集を試み,テラピアやオオクチユゴイの標本を得ることができました。


2010年8月7日太田川水系にある養魚場でアユにチョウモドキ症が発生しました。このため,長澤和也先生が寄生状況の確認と標本採集のために調査に出かけました


2010年8月7日沖縄県で寄生虫調査を継続している博士研究員の上野大輔君(PD)が久しぶりに広島大学に戻ってきました。イカリムシやハナゴウナ類の標本を持ち帰ったほか,マンゴウのお菓子を土産に持ってきてくれました。


2010年8月5日フィリピンにある東南アジア漁業開発センター養殖部局のパッキンキン博士が水産増殖学研究室を訪問し,フィリピンにおける今後の水産増殖や魚病研究について話し合いました(→「研究あれこれ」)


2010年7月30日 水産増殖学研究室で卒業論文を執筆し,昨年度卒業した遠部 碧さんが水産増殖学研究室を訪問してくれました。旧知の博士研究員のダニー・タン博士松田春菜さん片平浩孝君長澤和也先生と懇談したあと,東広島市内のレストランで会食を楽しみました。


2010年7月26〜27日 東北大学のヘイワード先生が水産増殖学研究室を訪問し,オーストラリアにおけるミナミマグロ養殖と寄生虫病に関する話題提供をしたほか,大学院生と親しく懇談しました(→「研究あれこれ」)


2010年7月25日 ベトナムにあるニャチャン大学のグエン教授が水産増殖学研究室を訪問し,ベトナムにおける水族寄生虫研究の進め方に関する協議を行いました(→「研究あれこれ」)


2010年7月21〜24日 博士研究員の上野大輔君(PD)と長澤和也先生が,筑波大学の下田臨海実験センターにおいて,琉球大学の研究グループとともに,伊豆半島における海産生物の寄生虫調査を実施しました。今回の調査目的のひとつは,亜熱帯水域(沖縄)と温帯水域(伊豆)における水族寄生虫相の比較です。多くの寄生虫が採集され,今後,順次報告される予定です。またこの機会に,伊東市にある一碧湖で,寄生虫研究用のブルーギルも採集しました。


2010年6月20〜26日 外国人特別研究員のダニー・タン博士と大学院生のヨネさん(D3)が,中国の青島市で開催された第7回国際甲殻類学会に参加しましたヨネさんの高く評価され,「Best Student Presentation Award」を獲得しました。参加者には,米国での彼らの先生であったJu-shey Ho博士もおられ,研究論議等で有意義な時間を過ごしました。

Madinabeitia, I. and K. Nagasawa: Mysterious copepods (Siphonostomatoida: Philichtyidae) parasitic in the lateral line system of Japanese sparid fish.

Tang, D., M. Yanagisawa, and K. Nagasawa: Prosaetes rhinodontis (Wright, 1876) and the whale shark: solving a 134 year-old copepod cold case.


2010年6月23〜26日 沖縄本島大学院生の桑原寛之君(M1)と長澤和也先生が,外来淡水魚の寄生虫調査を行いました。桑原君は,大城ダムや平謝川でオオクチバスを採集し,寄生虫検査を行いました。興味深いことに,本州で普通に観察される単生類が,沖縄のオオクチバスには寄生していませんでした。現在,その原因を検討しています


2010年6月2日 水産生物科学コース3年生が行なう水産増殖学実験で,移植・放流に関連して,外来魚問題を取り上げました。学生は,広島大学構内のぶどう池で実際に淡水魚を採集し,外来魚(ブルーギルとオオクチバス)の占める割合を調査しました。採集した外来魚は,翌日の実験に用いるため,すべてホルマリン液で固定しました。授業は長澤和也先生が行ない,大学院生の松田春菜さん(D3)と4年生の福山嵩典君寺林逸見さんが協力してくれました。


2010年5月20日 外国人特別研究員のダニー・タン博士長澤和也先生は,長崎県で養殖ウマヅラハギの採集を行いました。最近,養殖ウマヅラハギに寄生虫性疾病が観察された事例があり,研究用のサンプルを得るためものです。地元養殖業者に加えて,長崎県総合水産試験場と長崎県県北水産業普及指導センターの職員から大きな支援を受けました。


2010年5月11〜16日 石垣島において海水魚とオオウナギの寄生虫調査を行いました。参加したのは外国人特別研究員のダニー・タン博士,大学院生の片平浩孝君(D1),長澤和也先生の3名です。特に,片平君によるオオウナギの寄生虫調査は,日本で初めて行われたものです。数種の寄生虫が認められ,大きな成果をあげました。また,タン博士が調べた海水魚からも多くの未報告種を得ました。昨年11月の調査と同様,滞在中は,水産総合研究センター西海区水産研究所石垣支所と沖縄県水産海洋研究センター石垣支所の皆様にお世話になりました。


2010年4月21〜24日 沖縄本島において外国人特別研究員のダニー・タン博士,大学院生のワラウィット君(D1),長澤和也先生の3名魚類寄生虫調査を行いました。ワラウィット君は昨秋に来日し,沖縄を初めて訪問しました。テラピア等の外来淡水魚から単生類を採集しました。


010年4月6日広島大学の近くにある鏡山公園で,毎年恒例の花見を行い,春のゆったりとした時間を楽しみました


2010年3月11〜12日 千葉大学理学研究科博士課程の須藤耕佑君(D3)が来室し,ウミウシ類に寄生するカイアシ類や渦虫類に関する情報を交換しました特に,寄生性カイアシ類については,私たちも関心があり,多くを学ぶことができました


010年2月18日卒業論文発表会が行われ,桑原寛之君が無事に口頭発表とポスター発表を終えましたこの日の夜,卒業論文と修士論文を書いた学生・院生へのねぎらいを兼ねて,東広島市内で,皆で飲食を楽しみました。

桑原寛之: オオクチバスに寄生する単生類およびその出現の季節性に関する研究.


010年2月15日博士課程前期2年生で,私たちの研究室に所属する片平浩孝君,Su Myatさん,佐伯 悠君,福重聖子さん修士論文発表会が行われ,無事に終えました。大変ご苦労様でした。

片平浩孝: Parasitological study of the Japanese eel (Anguilla japonica) from Ehime Prefecture, Japan.

Su Myat: Taxonomic and ecological study on the monogenean Eudiplozoon nipponicum and other parasites of crucian carp (Carassius spp.) in Japan.

佐伯 悠: 淡水魚類に寄生するニセエラジラミ科およびイカリムシ科カイアシ類の分類学的研究.

福重聖子: 瀬戸内海産魚類に寄生する単生類の分類学的研究.


2010年2月4日 長澤和也先生は,北海道立中央水産試験場(余市町)にて,北海道における今後の水産資源研究の人材育成に関する講演を行いました。この試験場は,長澤先生がかつて勤務したことがある場所であり,研究員との話し合いも充実したものになりました。当日の北海道は,10年ぶりの寒波襲来で日中最高気温がマイナス10度。久しぶりに本当の寒さに出会いました


2010年1月25日 上野大輔君(D3)の学位論文発表会(公聴会)が開催されました。上野君は,学位論文の内容を発表し,会場からの多くの質問に答えました。この学位論文は英文で書かれ270頁を超える大作です。寄生性カイアシ類学の進展に大きな一歩を記しました。

上野大輔Taxonomic study on copepods parasitic on tetraodontiform fishes from Japan and East Asian countries.


2009年12月6〜12日 長澤和也先生は,チェコ共和国チェスケーブジェヨビッツェにある寄生虫学研究所に滞在し,魚類に寄生する線虫類の分類学的研究を,旧知のフランク・モラベック博士と実施しました。特に,タイ科魚類から採集された線虫類に焦点をあてて研究をしました。この寄生虫学研究所における滞在は,長澤先生にとって3度目であり,今回も実り多い滞在となりました。


2009年11月22〜28日石垣島で魚類寄生虫調査を実施しました。外国人特別研究員ダニー・タン博士,上野大輔君(D3)長澤和也先生が参加しました。石垣市にある魚市場で熱帯性魚類を購入し,寄生性カイアシ類を主に採集しました。また,淡水魚と汽水魚の採集も合わせて行い,寄生虫を採取しました。滞在中は,水産総合研究センター西海区水産研究所石垣支所沖縄県水産海洋研究センター石垣支所の皆様にお世話になりました。


2009年11月16〜17日 浜名湖(静岡県)において魚類採集を大学院生の佐伯 悠君(M2)と長澤和也先生が実施しました。汽水魚に寄生するニセエラジラミ科カイアシ類を採集するためです。浜名漁業協同組合白州支所の皆様のお陰で,多くのハゼ類を採集できました


2009年11月13〜15日 長澤和也先生久米島(沖縄県)において,寄生虫研究用の淡水魚を採集しました。久米島ホタル館の職員にお世話になり,テラピアとブルーギルを採集しました。カイアシ類Neoergasilus japonicusの寄生を確認しました。


2009年11月2〜8日 長澤和也先生は,マレーシアクアラルンプール市で開催されたアジア・太平洋水産養殖学会に出席しました。わが国や東南アジアの養殖海水魚で問題になっているウオビル類に関する発表を行ないました。滞在中,マラヤ大学の動物学研究所を訪問し,旧知のリム博士(右から2枚目)と今後の共同研究に関する話し合いを持ちました。


2009年10月5日 ワラウィット君がタイ国から来日しました。研究生として水産増殖学研究室で過ごします。ブルーギルの外部寄生虫(カイアシ類と単生類)の生態学的研究を行う予定です。彼の紹介記事は「大学院生・学位取得者」のページにあります。


2009年10月2日,大学院博士課程の入学式が行われました。水産増殖学研究室には,博士課程後期に2名(木本圭輔さん,坂岡 賢さん)が入りました。ともに社会人で博士号取得を目指しています。両名の紹介記事は「大学院生・学位取得者」のページにあります。


2009年9月3日 名古屋市の坂岡 賢さんご家族の訪問を受けました。ご夫婦は,ともに広島大学大学院で学び,ご主人はマダコ,奥様はユスリカに関する研究をされておられました。研究や子育てのことなど,話が弾み,楽しいひと時を過ごしました。長澤和也先生は,6月に名古屋港水族館で開催された日本動物分類学会の際,坂岡さんに大変お世話になりました。


2009年8月22〜27日沖縄島で魚類寄生虫調査を実施しました。今回は,上野大輔君(D3)と長澤和也先生に加えて外国人特別研究員ダニー・タン博士が初めて参加しました。沖縄島南部の魚市場で熱帯性魚類を購入し,寄生性カイアシ類を主に採集しました。興味深い種が多数得られました。魚類の解剖は,琉球大学の風樹館で行いました。滞在中,ちゅら美水族館を訪問し,スタッフの方に内部を案内していただき,大いに勉強になりました。


2009年7月29日 外国人特別研究員ダニー・タン博士が来日し,寄生性カイアシ類に関する研究を始めました。タン博士の情報は,大学院生のページに記されています。現在,寄生性カイアシ類の分類研究において,世界で最も活躍する若手研究者です。


2009年7月25日今春,卒業した遠部 碧さんが研究室を訪問してくれました。現在,食品製造会社に勤務する彼女から,製品の試食を依頼され,上野大輔君(D3)と長澤和也先生多くの意見を述べました。遠部さんは,在籍中,淡水魚に寄生するカイアシ類Neoergasilus japonicusの生態研究に従事しました。ちょうど昨年のこの時期には,タイ国パタヤ市で開催された第10回国際カイアシ類会議に出席して,研究成果を発表しました。


2009年6月30日〜7月2日 新潟県佐渡島にある新潟大学理学部附属佐渡臨海実験所を長澤和也先生訪問し,水族寄生虫の標本を観察する機会に恵まれました。標本中に,板鰓類に寄生するメナシウオビルの標本を認め,とても感激しました。本種の標本は,これまでわが国では確認されていませんでした。そのほか,アカメウミビルカニビルウミチョウなどの標本を確認することができました。


2009年6月26〜28日 沖縄島において3回目の魚類寄生虫調査を,大学院生の上野大輔君(D3)と長澤和也先生が実施しました。今回は,沖縄島中部にある河川や貯水池で淡水魚を採集し,前回同様,貴重な寄生虫標本を得ました。ある河川調査の合間には,森林からアカショウビンの鳴き声を聞くことができ,その美しい声に聞き入りました。魚類の解剖は,琉球大学の風樹館で実施しました。また滞在中に,糸満市にある沖縄県水産海洋研究センターを訪問し,養殖で問題になる寄生虫やウイルス性疾病に関する情報を教えていただきました。


2009年6月20日,北海道南部にある河川において,長澤和也先生はさけますセンターの斉藤寿彦さんらと,イトヨに寄生する条虫類の1種,Schistocephalusに関する調査をないました。斎藤さんは,昨年度,水産増殖学研究室で博士号を取られました。日本を代表するサケ研究者のおひとりです。北海道大学の大学院修士課程では,イトヨの生態を研究され,この分野でも大きな研究業績を残されておられます。


2009年6月18〜19日北海道大学の理学部生物学科の3年生に,長澤和也先生が「水族寄生虫学」の集中講義を行いました。授業は10時間以上のハードなものでしたが,学生がよく聴いてくれ,楽しいものでした。授業の合間には,新緑のキャンパスを散策し,充実した時間を過ごすことができました。ちょうどポプラが咲いており,その花が風に乗ってフワフワ漂っていました。


2009年6月13〜14日 名古屋市で開催された日本動物分類学会において,上野大輔君(D3)と長澤和也先生研究成果を発表しました多くの動物分類学者と話すことができ,大いに得るものがあったと同時に,良い刺激になりました。また,ヒダビルの生態に関する共同研究を行っている名古屋港水族館の坂岡 賢さんにもお会いするすることができ,大変お世話になりました。

上野大輔長澤和也:沖縄諸島産モンガラカワハギ科魚類14種から得られたHatschekia属カイアシ類14種

長澤和也上野大輔
わが国におけるウオビル科ヒル類の研究と最近見出された本科数種の同定


2009年6月5日目黒寄生虫館長澤和也先生が訪問し,町田昌昭館長や巖城 隆研究員らと,最近の寄生虫研究に関する情報交換を行いました。また,特別展「寄生虫の巧妙な侵入戦略!」を担当されている荒木 潤研究員から,学術的に大変興味深い寄生虫(ロイコクロリディウムという吸虫:左下写真)の説明を受け,大いに感激しました。この特別展は本年9月27日まで開催中。


2009年6月5日長澤和也先生国立科学博物館(新宿分館:標本資料センター)を訪問し,これまでに研究・報告した寄生虫標本を登録・寄贈しました今回は,ヒル類,カイアシ類,ワラジムシ類の標本を寄贈しました。これらの標本は,国内外の科学者の研究に用いられます


2009年6月4日高知大学大学院生の澄川沙代子さん(M1)が,魚類寄生虫研究法の研修のために,水産増殖学研究室に来られ,大学院生から検査法などを学びました。


2009年5月8日,水産生物科学コース3年生の福山嵩典君の協力を得て,黒瀬川で淡水魚の採集を行ないました。これは,黒瀬川における淡水魚と寄生虫研究のための予備調査です。


2009年4月26〜28日,1月に引き続いて,沖縄島において外来魚の寄生虫調査を,大学院生の上野大輔君(D1)と長澤和也先生が実施しました魚類の採集は島内の河川や琉球大学の構内などで行い,前回と同じく琉球大学内の風樹館(博物館)において寄生虫検査を実施しました。ヤマトニセエラジラミの宿主を新たに発見するなど,今回も興味ある多くの知見を得ました。


2009年4月3日入学式が行われました。水産増殖学研究室には,博士課程後期に2名(奥田 優君,五利江重昭さん),博士課程前期に1名(藤田辰徳君)が入りました。


009年3月23日学位授与式が行なわれました。水産増殖学研究室では,5名(斎藤寿彦さん,平田 靖さん,奥 宏海さん,E. Blanco-Gonzarez君,T.T. T. Haさん)が博士号,2名奥田 優君,神尾祐輔君)が修士号,5名皆川 駿君,遠部 碧さん,藤田辰徳君,山本香菜子さん,佐藤秀樹君)が学士号を得ました。おめでとうございます。学位取得と学部卒業・大学院修了,おめでとうございます。

また,博士課程前期に在籍していた鍬崎賢三君が就職のため,研究室を後にしました。

009年2月20日卒業論文発表会が行なわれ,水産増殖学研究室に属する5名(皆川 駿君,遠部 碧さん,藤田辰徳君,山本香菜子さん,佐藤秀樹君)が無事に口頭発表とポスター発表を終えました特に,遠部 碧さんの発表は優秀賞に選ばれました。おめでとうございます。


009年2月13日博士課程前期2年生で,私たちの研究室に所属する2名(奥田 優君,神尾祐輔君)の修士論文発表会が行なわれました。


2009年1月28〜31日沖縄島において外来魚の寄生虫調査を,大学院生の上野大輔君(D1)と長澤和也先生が初めて実施しました魚類の採集は琉球大学の構内や南風原ダムで行い,琉球大学内の風樹館(博物館)において寄生虫検査を実施しました。沖縄島におけるヤマトニセエラジラミの発見など,多くの新知見を得ました。


2009年1月13〜27日博士課程後期3年生で,私たちの研究室に所属する5名(斉藤寿彦さん,平田 靖さん,奥 宏海さん,Enrique Blanco Gonzalez君,Tran Thi Thuy Haさん)の博士論文発表会が行われました。

斉藤寿彦:Regional variability in early growth and survival of chum salmon Oncorhynchus keta in Japan (1月13日)

平田 靖:マガキ成貝飼育海水への付着基質浸漬による幼生の付着促進に関する研究 (1月15日)

奥 宏海:マダイ脂肪細胞の分化と機能発現機構に関する研究 (1月20日)

Blanco Gonzalez, E.: Implications of the stock enhancement program of black sea bream (Acanthopagrus schlegelii) on the genetic resources and population fitness in Hiroshima Bay, Japan (1月21日)

Ha, T.T.T.: Linkage mapping and QTL studies based on new microsatellite markers of ayu (Plecoglossus altivelis)(1月27日)


2008年12月22日オーストラリアで寄生性カイアシ類の分類学的研究を精力的に行っているダニー・タン博士が,学術振興会の外国人特別研究員に選ばれ,来年度から水産増殖学研究室に博士研究員(ポスト・ドク)として滞在することが決まりました(⇒大学院生・学位取得者


2008年12月19日宮崎くじら研究会栗田壽男会長が水産増殖学研究室を訪問しました。宮崎県沿岸に座礁した小型クジラ類に見られるペンネラ属カイアシ類や線虫類に関する意見交換を交換を行いました。


2008年12月11〜12日東京大学海洋研究所において,板鰓類に関するシンポジウムが開催され,長澤和也先生がヒル類に関する以下の講演を行いました。シンポジウム期間中,水族館関係者を始めとする多くの参加者と,水族館や研究機関における寄生虫研究の進め方などに関して情報交換をするとともに,具体的な研究テーマについて話し合いました。また,広島大学からは,大川内浩子さんが単生類に関する発表を行いました。

長澤和也・萩原宗一(中木マリンセンター)・土屋泰久(下田海中水族館):日本産板鰓類に寄生するヒル類と水族館における重度寄生例.

・大河内浩子:沖縄産オトメエイ類に寄生する単生類2種の形態と分類.


2008年12月4日,水産増殖学研究室の博士課程後期に在籍して博士号取得を目指している社会人3名(斉藤寿彦さん平田靖さん奥 宏海さん)と留学生2名(エンリケ君ハさん)の博士論文予備検討会を無事に終了しました。


2008年12月3日,水産増殖学研究室では,大学院研究科長裁量経費に基づく研究を行っています。それは,瀬戸内海産マダイの系群識別を寄生虫を生物標識に用いて行うものです。現在,大学院生のヨネさん(D1)が中心となって,瀬戸内海各地からマダイ標本を採集して,寄生虫相とその地域変異を調べています。この日は,香川県水産試験場のお世話になり,小豆島沿岸の播磨灘で漁獲されたマダイ標本を得ることができました。


2008年12月1日千歳市にある淡水魚水族館「千歳サケのふるさと館」を長澤和也先生が訪問し,千歳川産魚類に寄生するエゾビルの生態に関する情報を収集しました。また水中観察窓から,千歳川で産卵行動をするサケ親魚を観察する機会に恵まれ,有意義な時間を過ごしました。


2008年11月29〜30日北海道大学で開催されたシンポジウム『海と陸の間:日本の命があふれるところ:海岸線の生物多様性研究』長澤和也先生が出席し,以下の講演を行いました。また,シンポジウム終了後に,北海道大学大学院理学研究院の原 宏先生を訪問し,分類研究の進め方などに関して意見を交換しました。

長澤和也:海岸動物の寄生虫−忘れられた生物群.


2008年11月24日,広島市で開催された日本水産学会中国・四国支部大会で,大学院生のヨネさん(D1)ベストプレゼンテーション賞を受賞しました。私たちの研究室では,昨年度の井上亜希子さんに続く連続受賞で,大きな快挙です。ヨネさんの発表は完璧な日本語で行われ,研究内容とともに,その素晴らしい日本語が高く評価されました。ヨネさんの発表は,タイ類の頭部皮下に寄生するカイアシ類の形態分類学的研究で,これまで謎に包まれていた多くのことを解き明かしました。本当におめでとうございます。


2008年11月24日広島市で開催された日本水産学会中国・四国支部大会で,大学院生の松田春菜さん(D1)ヨネさん(D1)神尾祐輔君(M2)スミャットさん(M1)福重聖子さん(M1)片平浩孝君(M1)鍬崎賢三君(M1)佐伯 悠君(M1)に加えて,学部生の佐藤秀樹君(U4)遠部 碧さん(U4)が,水族寄生虫に関する研究発表を行いました。演題は以下のとおりで,口頭発表のあと,ポスターの前に参加者に説明するとともに,多くの質問に答えました。

福重聖子・山本 淳・長澤和也: 外来魚テラピアの鰓に寄生する単生類の形態と同定

片平浩孝・水野晃秀・海野徹也・長澤和也: ウナギの寄生虫-II.汽水域と淡水域間における寄生虫の出現比較

神尾祐輔・海野徹也・長澤和也: 瀬戸内海産メバル属3種の鰓に寄生するミクロコチレ属単生類の形態と分類

鍬崎賢三・坂井陽一・海野徹也・長澤和也: 瀬戸内海産メバル属2種に寄生するカイアシ類Taeniacanthus sebastichthydisの生態

Madinabeitia, I., T. Umino, and K. Nagasawa:
The mysterious Colobomatus spp. (Copepoda: Philichthyidae) parasitic in Japanese sparid fish.

松田春菜長澤和也: 瀬戸内海に生息する2種のカシパン類におけるハナゴウナ科貝類の寄生状況

Myat, S., T. Umino, and K. Nagasawa: Seasonal occurrence, growth and maturation of Eudiplozoon nipponicum (Monogenea), a gill parasite of silver crucian carp (Carassius auratus langsdorfii) in the Kurose River, Hiroshima, Japan.

遠部 碧海野徹也長澤和也: 外来魚ブルーギルにおけるカイアシ類ヤマトニセエラジラミの寄生部位

佐伯 悠海野徹也長澤和也
: 外来魚カムルチーの鰓に見出されたイカリムシ科カイアシ類の形態と同定

佐藤秀樹海野徹也長澤和也: 黒瀬川産カワムツの寄生虫:感染状況の地域的変異とその要因.



2008年11月15日鹿児島大学で開催された日本甲殻類学会で,大学院生の上野大輔君(D2)が寄生性カイアシ類に関する研究成果を発表しました。その演題は以下です。

上野大輔長澤和也: 日本産フグ目魚類に寄生するカイアシ類相及びその特徴

 上野君の骨身惜しまない不屈の努力によって,これまでほとんど未知であったフグ類の寄生性カイアシ類に関して,正確で他の追随を許さない膨大な知見が蓄積されつつあります。成果の公刊を期待してください。


2008年11月10〜13日長澤和也先生と大学院生の松田春菜さん(D1)は,ストックホルム市にあるスエーデン国立自然史博物館に滞在し,無脊椎動物部門の主任研究員であるアンダース・ワレン博士とともに主催したハナゴウナ科貝類に関する国際研究集会に出席しました。この集会では,日本産ハナゴウナ科貝類の生態に関する研究成果を長澤先生と松田さんが発表しました。また日本から持参した貝類標本をもとに,同定に関する様々な検討も行われました。

Matsuda, H. and K. Nagasawa: Ecology of Hypermastus tokunagai (Gastropoda: Eulimidae) parasitic on the sand dollar Scaphechinus mirabilis (Echinoidea: Irregularia).

Nagasawa, K.: The eulimid gastropod Pelseneeria castanea: relationship with and effects on the echinoderm host Strongylocentrotus nudus in northern Japan.


2008年11月4日広島大学のキャンパスは,現在,紅葉で美しい時期を迎えています。今朝,シベリアからの渡り鳥であるジョウビタキを観察しました。冬が近いです。


2008年10月22日ハンガリー科学アカデミーチャバ・スゼケリー博士が来室しました。魚類寄生虫の生活史を研究するためで,河川で標本採集を行ったほか,研究室では寄生虫学を専攻している学生に特別講義をしました (⇒研究あれこれ)。


2008年9月19日大分県の玖珠川水系でヤマメの寄生虫調査を行ないました。大分県農林水産研究センター内水面研究所木本圭輔さんや地元の漁業協同組合の方々の協力を得て,河川環境を観察したほか,中間宿主と考えられる甲殻類の採集などを行いました。調査に参加した長澤和也先生は,九州の山中に豊かな自然に恵まれた湧水豊富な河川があり,寄生虫を含む多くの生物を育んでいることを実感しました。また,そうした自然を後世に長く伝えようとしている地元の方々の意識の高さにも感心しました。


2008年9月17日岡山県津山市を流れる吉井川で,長澤和也先生スッポンの寄生虫調査を行いました。吉井川漁業協同組合梅田郁男さんの案内で,岡山県水産試験場魚病指導センター泉川晃一さんととともに,吉井川の中流域をめぐってスッポンの生息地を観察し,梅田さんが採集したスッポンから外部寄生虫を採集しました。梅田さんはスッポン釣り名人であり,その卓抜した技術は驚嘆に値するものでした。採集した外部寄生虫に関しては,現在,同定作業を行っています。


2008年9月4日沖縄美ら海水族館柳澤牧央さんの訪問を受けました。水族館の飼育生物で問題になる寄生生物に関する情報交換を行うとともに,亜熱帯域における水族寄生虫学研究の必要性について話し合いました。単生類研究者の大河内浩子さん(海洋生態系評価論研究室に勤務)や大学院生の上野大輔君(D2)とも親しく歓談しました。


2008年7月13〜18日タイ国パタヤ市でカイアシ類に関する第10回国際会議が開催されました。水産増殖学研究室からは,大学院生の上野大輔君(D2)ヨネさん(D1),学部4年生の遠部 碧さんに加えて,長澤和也先生が参加しました。寄生性カイアシ類の研究している他国の科学者と毎日,じっくりと論議する機会を持つことができ,大変有意義な会合となりました。 以下の発表を行いました。

Madinabeitia, I., S. Ohtsuka, and K. Nagasawa: Taxonomy and ecology of parasitic copepods of wild and cultured red sea bream Pagrus major in Japanese waters.

Nagasawa, K., A. Inoue, and T. Umino: Host and environmental factors affecting the occurrence of Neoergasilus japonicus, a parasitic copepod of freshwater fish, in a river, Japan.

Obe, M., A. Taga, T. Umino, and K. Nagasawa: Infection with Neoergasilus japonicus (Copepoda: Ergasilidae) on bluegill Lepomis macrorchis, a freshwater fish of North American origin, in Japan.

Uyeno, D., S. Ohtsuka, and K. Nagasawa: Diversity of parasitic copepods in tetraodontiform fishes.



2008年7月5日,東京大学海洋研究所の大学院生海部健三さん(D2)が,研究室を訪問しました。前回2月4日に続いて,2度目の訪問です。海部さんは,岡山県の児島湾と流入河川でウナギの生態研究を行っています。大学院生の片平浩孝君(M1)長澤和也先生と,ウナギの寄生虫の分類や生態に関する論議をしました。


2008年7月1日,広島大学大学院生物圏科学研究科で,研究科長が研究費を支援する研究課題の募集がありました。これに応募した長澤和也先生,大学院生の上野大輔君(D2)松田春菜さん(D1)が,書類審査および口頭試問を経て,見事,研究費を獲得しました。長澤先生の申請課題は「寄生虫を生物標識として活用した瀬戸内海産マダイの系群識別」,上野君の申請課題は「フグ目魚類に寄生するカイアシ類の多様性と宿主との共進化に関する研究」,松田さんの申請課題は「ウニ類に寄生する巻貝の病害性と増殖メカニズムの解明」です。これらの研究は本年度に実施されます。


2008年6月27日大学院生のヨネさん(D1),神尾祐輔君(M2),スミャットさん(M1)誕生パーテイが開かれました。この3人は6月生まれです。研究室の多くの学生が参加し,研究をしばし忘れて,楽しいひと時を過ごしました。この会をコーディネートした遠部 碧さん(U4)がよく頑張ってくれました。


2008年6月17〜18日北海道大学水産学部4年生の菊池詩織さんの訪問を受けました。菊池さんは,現在,北海道周辺や北洋のスケトウダラやホッケの寄生虫を研究しています。寄生虫の研究方法など,水産増殖学研究室の大学院生や学部学生と多くの意見交換をしました。また,魚類の寄生虫検査を体験し,ランチョンセミナーにも参加したほか,広大なキャンパスを散策するなど,充実した時間を過ごしました。研究室への再訪をいつでも歓迎します。


2008年6月13日水産増殖学研究室が担当する学部2年生を対象とした生物学実験のなかで,クロダイの外部形態の観察および解剖を指導しました。海野徹也先生の指導のもと,エンリケ君や高山 翔君,志摩周作君ら,大学院生も助手として大いに活躍しました。この授業は,今月一杯続きます。


2008年6月11日大学院生の神尾祐輔君高山 翔君,学部4年生の皆川 駿君が,広島湾でクロダイの卵分布調査を行ないました。本調査は昨年度から実施されており,クロダイの産卵期に合わせて毎週,調査を行っています。今後はネットで表層から採集した魚卵から,免疫学的手法を用いてクロダイ卵を選び出し,広島湾におけるクロダイの卵分布図を作成します


2008年6月6日奈良女子大学共生科学研究センター佐藤拓哉さんが水産増殖学研究室を訪問しました。「Parasite meditates energy flow across food webs: evidence from river-forest interface」という特別講義を英語でしてくださり,新たな視点からの寄生虫研究の可能性と方向性を教えていただきました。ハリガネムシとカマドウマ,渓流魚の間には,とても大きな未知の世界があることを知りました。講義後,研究室の院生・学生とも親しく会話してくださり,彼らにはとても充実した時間となりました。


2008年6月1日岡山県立倉敷天城高校2年生5名(足立君,田中君,赤澤さん,大森さん,平野さん)の訪問を受けました。高校の授業で,寄生性カイアシ類の1種,イカリムシを研究をするために,長澤和也先生にいろいろと質問をするために来室したものです。イカリムシの生活史や研究方法など,様々なことが話されました。また,大学院生の松田春菜さんからも講義を受けました


2008年5月31日大学院生の福重聖子さん佐伯 悠君,学部4年生の佐藤秀樹君遠部 碧さんが,長澤和也先生とともに,福山市の千塚池ブルーギルの採集を試みました。しかし,この池のブルーギルはかなり以前に姿を消したとのことで,採集できませんでした。一方,同市の芦田川下流域で採集したところ,多くのブルーギルを入手でき,標本として固定しました


2008年5月30日大学院生の神尾祐輔君鍬崎賢三君,学部4年生の佐藤秀樹君遠部 碧さんが,呉市蒲刈島の大地蔵港バルを採集しました。その際,採集地付近の清掃活動をし,多くのゴミを集めました。この行為に対して,地域の人たちから感謝され,飲み物などを差し入れて頂きました。ありがとうございました。今後も,この活動を続けていきたいと思います。


2008年5月22日4年生の佐藤秀樹君が研究フィールドである黒瀬川の支流,松板川コイ科魚類の採集を行いました。しかし,研究対象にしているオイカワ属の個体数が著しく少なく,採集が思うようにできませんでした。上流部で河川工事が行なわれており,その影響があるのかも知れません


2008年5月22日竹原市にある「ハチの干潟」で保護活動をされている岡田和樹さんが来室されました。岡田さんは,「ハチの干潟調査隊」の代表として,干潟の保護と研究活動に精力的に取り組まれています。今回の訪問は,ハチの干潟で採集されたイカリナマコの寄生・共生生物長澤和也先生と観察するためでした。長澤先生にとっては,多くが未知の生物で,岡田さんから多くを学ぶ機会となりました。


2008年4月26〜27日愛媛県南部の御荘湾で,水野晃秀さん片平浩孝君長澤和也先生は,ウナギの資源研究と寄生虫研究を本格的に始めました。そして,御荘湾に流入する蓮乗寺川僧都川の様子も見て回りました。ウナギの資源研究は,社会人で博士課程後期の院生である水野さんが行っています。また今春,博士課程前期に入学した片平君が寄生虫を研究しています。この調査は,地元漁師の高森 進さんの協力と,愛媛県から特別採捕許可証を得て実施しています。


2008年4月22日広島大学構内にあるぶどう池で,遠部 碧さんは,寄生性カイアシ類の1種,ヤマトニセエラジラミの生態を研究しています。今回,新たな試みとして,ぶどう池に生簀を設置してキンギョを収容し,ヤマトニセエラジラミがキンギョにどのように感染するのかを明らかにする実験を始めました。ニセエラジラミ科カイアシ類の生態解明への,新たな挑戦です。


2008年4月20日,山口県平生町の瀬戸内海沿岸で,松田春菜さん長澤和也先生が,ハスノハカシパンに寄生する巻貝,トクナガヤドリニナに関する調査を行いました。この海域には,ハスノカシパンが高密度に生息していて,トクナガヤドリニナの生態研究には絶好の場所です。松田さんは,この海域と周辺で,2005年から3年間にわたって調査を行ってきました。その研究成果の一部が,最近,日本貝類学会の英文誌に掲載されました。

Matsuda, H., T. Hamano, K.-I. Yamamoto, and S. Hori (2008): Ecological study of Hypermastus tokunagai (Gastropoda: Eulimidae), parasitic on the sand dollar Scaphechinus mirabilis (Echinoidea: Irregularia). Venus, 66: 203-214.


2008年4月15日,瀬戸内海の小島,下蒲刈島(広島県呉市)で,神尾祐輔君が中心となって,研究室に新たに入ってきたメンバーとともに,メバルの採集を行いました。また今回初めて,上野大輔君鍬崎賢三君素潜りでメバルの水中観察を試みました 。他の参加者は,松田春菜さんスミャットさん片平浩孝君佐藤秀樹君長澤和也先生でした。


2008年4月11日,新年度恒例の花見を行いました。広島大学構内,満開の桜の樹の下で,春の暖かい陽を浴びて,水産増殖学研究室の室員のみならず,水族生理学研究室水族病理学研究室の先生や学生とも親しく歓談し,キャッチボールやサッカーなどもして,親交を深めました。水産増殖研究室からは,以下の19名が参加しました。

参加者:長澤和也先生海野徹也先生(教員);エンリケ君,ハさん(D3);上野大輔君(D2);ヨネさん,松田春菜さん(D1);神尾祐輔君,奥田 優君(M2);スミャットさん福重聖子さん,片平浩孝君,鍬崎賢三君,佐伯 悠君,志摩周作君,高山 翔君(M1);藤田辰徳君,佐藤秀樹君,山本香菜子さん(U4)


2008年4月6日広島県中央部を流れる太田川の支流,筒賀川でアマゴの浮袋に寄生するマスウキブクロセンチュウSalvelinema salmonicolaの中間宿主を探す調査を行いました。長澤和也先生は,かつて筒賀川のアマゴからこの線虫を得て報告しましたが,その生活環が不明なことから,今回の調査となったものです。中間宿主はヨコエビ類と考えられますので,水中に沈んでいる枯葉に住むヨコエビ類を集中的に採集しました。今後,研究室でヨコエビ類を解剖して,幼虫の有無を調べる予定です。


2008年4月3日,広島大学大学院生物圏科学研究科の入学式が行われました。水産増殖学研究室には,博士課程前期(修士コース)に7名,同後期(博士コース)に3名,合計10名の大学院生が新メンバーとして加わりました。充実した生活を送り,意義のある研究成果を出すことを期待しています。各人の研究テーマは,「大学院生・学位取得者」のページをご覧ください。

 《博士課程前期》:
Su Myat,福重 聖子,片平 浩孝,鍬崎 賢三,佐伯 悠,志摩 周作,高山 翔

 《博士課程後期》:
Ione Madinabeitia,松田春菜,水野晃秀