きちんとした紹介文は池田氏とウラさんが書いてくれているので、私は感じたことを伝えるだけにします。
博多とんこつラーメン・屋台の奥に突如現れた、「赤煉瓦文化館」の美しい建物――屋台と一緒に写っているライトアップの絵葉書は、何とも素敵な写真なのです。建築面積282平方メートルの本当に小さな旧い建物でさえ、こんなにワクワクする文学的な空間を醸し出すことができるのに……と、羨ましい限り。(わが郷土「広島」は??) 文化を大事にする新しいランドマークは、このようであらねばならないと思いました。展示室の中央大テーブル、椅子なども一点一点存在感がありユニークな空間を楽しめます。外観の魅力、気配りあふれた内装、そしてその魅力に相応しいスタッフもちゃんといらっしゃいました。何度でも訪れたくなる文学館です。皆さん、「百聞は一見に如かず」。是非一度ハイカラでレトロで香り高い「福岡文学館」を訪ねてみてください。
もう一つ紹介しておかなければならない場所が、文学館としっかりリンクしている「福岡市総合図書館」。福岡ドームには10年以上も前に一度息子と行ったことがありますが、「シーサイドももち」という埋立地がこんなに開けているとは思いませんでした。街の中心からはずれた場所なのに、車と人があふれて活気に満ちていました。(渋滞がひどく車道管理は問題あり?) 図書館も同じく利用者がいっぱいで、駐車場の警備員さんが何人もいる状態です。私、30年以上も図書館に勤めていますが、こんな賑わいのあるモール風の図書館を見たのは初めてでした。映像文化ライブラリーもまるで映画館のようだったし、わが「広島市中央図書館」とは似ても似つかぬ垢抜けたレストランもあったし……。貸出手続きをする利用者は、かってのユニクロ・レジカウンターのように長い列になっていました。おそらく、建物の規模や財力の違い云々でなく、「市民に愛され、休日には行ってみたくなる図書館」が存在している、ということなのだろうと思います。ここにも、懇切丁寧に応対してくださる有能なスタッフがいて、案内された3Fの福岡文学資料室は、1Fとは対照的で落ち着いた雰囲気の展示室でした。「このように常設展示スペースがある郷土の文学者達は、大事にされていて幸せだな。」と感じました。
以上とりとめのない所感になってしまいましたが、快い刺激の2日間でした。(2003年7月30日記)