



安井 弥 教授(平成12年6月〜現在)
安井 弥は、昭和30年9月5日神戸に生まれ、六甲高校を経て、昭和57年広島大学医学部を卒業。
大学院医学系研究科病理学専攻、助手、講師、助教授を経て、平成12年6月、広島大学教授に昇任した。この間、米国スクリップス研究所・生化学部門に留学、DNA修復と遺伝子発現制御の研究に従事した。一貫して、消化管癌とりわけ胃癌の発生・進展に関する分子病理学的研究を行い、増殖因子、細胞周期調節因子、分子病理診断、がんのエピジェネティクス、包括的遺伝子発現解析に関して多くの業績を挙げている。病理学の進むべき方向を「病理形態と機能/遺伝子・分子の異常との接点」と定め、医療を見据えた分子病理学的研究と医療としての診断病理学の集約を目指し、「和」をもって講座の運営に当っている。
現在は、日本病理学会、日本癌学会、日本消化器癌発生学会、日本胃癌学会、日本がん転移学会等の理事あるいは評議員を務め、病理学的研究の重要性を主張し、その在り方を実践をもって提言し続けている。
平成20年には「胃がんのTranscriptome dissection —組織からのシーズの発見とその診断・治療への展開」についての宿題報告を行い日本病理学賞を受賞した。平成24年から日本病理学会の常任理事(学術担当)として、学術研究活動の活性化に取り組んでいる。平成26年には、会長として第103回日本病理学会総会を広島で開催する。
田原 榮一 教授(昭和53年6月〜平成12年3月)
田原 榮一は昭和11年7月19日横浜に生まれ、庄原高校を経て、38年広島大学医学部を卒業。
病理系大学院、助手、講師、助教授(病理学第二講座)を経て、53年6月、広島大学教授に昇任した。
この間、50年10月から2年間西ドイツ・ボン大学病理学研究所のゲーディック教授のもとに留学した。
「病理学は統合の医学である」を座右の銘とし、病理学の教育・研究・診療を卓越した指導力をもって精力的に行なうとともに、大学では、評議員、医学部附属病院病理部長、医学部RI研究共同施設長、医学部附属動物実験施設長、医学科長を歴任、医学部の運営・発展に尽力した。消化器癌の発生・増殖・進展の機序の解明に一貫して取り組み、生化学的、細胞生物学的、分子生物学的、免疫学的手法を導入して解析を進め、その成果の一部は第81回日本病理学会総会にて「ヒト胃癌の発生・増殖・進展—分子病理学的アプローチ—」と題して宿題報告した。
日本病理学会理事、日本癌学会理事をはじめ多くの学会、研究会の役員を務め、平成10年には第87回日本病理学会総会、平成11年には第58回日本癌学会を会長として主催した。
また、平成6年には細胞分化学会第8回国際会議、平成8年には第1回消化器発癌国際会議を主催した。
退官後は、California大学San Diego Cancer Center客員教授、(財)放射線影響研究所の常務理事・研究担当理事を歴任、現在は、財団法人広島がんセミナー理事長として、癌医療の発展と国際的研究の促進に貢献している。
平成14年には、長年の消化器がんの分子病理学的研究と分子診断の実践によるがんの診断治療への貢献により、第7回長与又郎を受賞した。
飯島 宗一 教授(昭和36年7月〜昭和53年3月)
飯島宗一は大正11年11月28日長野県上田に生まれ、松本高校を経て、昭和21年名古屋帝国大学医学部を卒業、病理学教室副手、大学院特別研究生、講師を経て、昭和33年名古屋大学医学部助教授に昇任した。
この間、昭和30年から33年まで、西ドイツ・フライブルク大学に留学した。
昭和36年7月、広島大学教授に昇任し、病理学の近代化に伴う研究・教育体制の整備ならびに剖検・生検等の医療としての病理学の確立に尽力するとともに、昭和44年5月には広島大学長となり、大学紛争の鎮静化に努め、昭和48年には広島大学の東広島市への統合移転を決定した。
学長の間も教授を併任し、昭和53年3月名古屋大学教授に配置換、広島大学名誉教授となった。
名古屋大学では、医学部長、大学長を歴任し、昭和62年に退官、名古屋大学名誉教授となった。この間、昭和52年から55年および昭和56年から58年には、中央教育審議会委員、昭和59年から62年には、臨時教育審議会委員を務めた。
その後、愛知芸術文化センター総長として活躍された。当初より、微小循環を場とする生体防御機構の解析に取り組み、発生を通じて網内系の構造と機能を追求し、第69回日本病理学会総会の宿題報告「生体防御機構の器官化—脾臓を中心に—」において、その成果を発表した。
飯島宗一は、高潔な人格・該博な学識をもって教育並びに指導に当たり、数多くの優秀な病理学者を育成した。
日本病理学会および日本網内系学会では、長年理事あるいは会長として会の運営、発展に貢献した。
平成7年には、第24回日本医学会総会の会頭を務めた。
平成8年には、勲一等瑞宝章が授与された。
(平成16年3月1日逝去)
玉川 忠太 教授(昭和20年6月〜昭和36年3月)
玉川忠太は明治30年9月3日神戸に生まれ、神戸二中を経て、大正9年岡山医学専門学校を卒業、病理学教室に入り、田村於兎に師事した。
助手・講師を経て昭和15年岡山医科大学助教授に昇任、この間家鶏肉腫、カシンベック病などの研究のほか、主として田部浩とともに日本脳炎、殊にその胞隔性肺炎に関して業績をあげた。
昭和20年広島医学専門学校の創立とともに教授となり、昭和36年3月まで広島大学に在任、退官後名誉教授、昭和45年10月31日心不全のため逝去した。
被爆後いちはやく原爆症の病理学的研究に着手、殊にその脳病変、皮膚の変化、ケロイドなどについて重要な業績を残した。
玉川忠太は、独特な人間的風格を備え、学生・後進の敬愛を集め、大学の運営に貢献するところ多く、医学部図書分館長等を歴任した。逝去にあたり、正四位に叙し、勲三等瑞宝章を授けられた。
(昭和45年10月31日逝去)
分子病理学研究室(旧第一病理学教室)の出身者のご紹介です。
当教室からは、多くの先生が教授に就任されています。
| 井藤 久雄 | 広島大学S49卒 鳥取大学理事・副学長(前 医学部器官病理学分野 教授) http://www.med.tottori-u.ac.jp/p/igaku/gakka/igaku/kiban/kikan/ |
|---|---|
| 嶋本 文雄 | 関西医科大学S52卒 県立広島大学人間文化学部健康科学科 http://www.pu-hiroshima.ac.jp/02_faculty/01_cultural/05_healthy/ |
| 高田 隆 | 広島大学歯S53卒 広島大学大学院口腔顎顔面病理病態学 http://home.hiroshima-u.ac.jp/opath/oralpathol.htm |
| 安井 弥 | 広島大学S57卒 広島大学大学院医歯薬学総合研究科分子病理学 http://home.hiroshima-u.ac.jp/byori1/ |
| 落合 淳志 | 広島大学S57卒 国立がん研究センター東病院臨床開発センター臨床腫瘍病理部 東京大学大学院新領域創成科学研究科 http://www.ncc.go.jp/jp/ncce/rcio/clip/ |
| 伊東 博司 | 広島大学歯S57年卒 奥羽大学歯学部口腔病理学 http://www.ohu-u.ac.jp/faculty/graduate/byoutai.html |
| 佐伯 俊昭 | 広島大学S57卒 埼玉医科大学国際医療センター/乳腺腫瘍科 http://www.saitama-med.ac.jp/kokusai/division_info/07.html |
| 横崎 宏 | 広島大学S58卒 神戸大学大学院医学系研究科病理学分野 http://www.med.kobe-u.ac.jp/gs/field/basic/patho.html |
| 小田 典子 | 東京医科大学S58卒 広島文教女子大学人間科学部人間栄養学科 http://www.h-bunkyo.ac.jp/university/subject/nutrition/ |
| 吉田 和弘 | 広島大学S59卒 岐阜大学大学院医学系研究科腫瘍外科学 http://hosp.gifu-u.ac.jp/2geka/ |
| 國安 弘基 | 佐賀医科大学S61卒 奈良県立医科大学医学部分子病理学講座 http://www.naramed-u.ac.jp/~molepath/ |
| 谷山 清己 | 広島大学S53卒 国立病院機構呉医療センター 臨床研究部長・臨床検査科長 http://www.kure-nh.go.jp/medical/r-kensa/ |
|---|---|
| 万代 光一 | 広島大学S55卒 国立病院機構東広島医療センター 臨床研究部長・臨床検査科 http://www.hiro-hosp.jp/ |
| 佐々木 なおみ | 広島大学S56卒 呉共済病院 病理診断科部長 http://www.kure-kyosai.jp/ |
| 中山 宏文 | 広島大学H1卒 広島鉄道病院 臨床検査室部長 http://www.wjrhgh.jp/ |
| 故 杉原 芳夫 | 岡山医科大学S21卒 広島大学名誉教授(総合科学部) |
|---|---|
| 原 弘 | 名古屋大学S29卒 高知医科大学名誉教授(医学部第一病理) |
| 梶原 博毅 | 広島大学S39卒 広島大学名誉教授(医学部保健学科) |
| 円山 英昭 | 広島大学S40卒 高知医科大学名誉教授(医学部第一病理) |
| 難波 紘二 | 広島大学S42卒 広島大学名誉教授(総合科学部) |
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