医工学プログラム代表

高度医療機器の動作原理とその使用方法を学びます

広島工業大学からは、「臨床情報医工学プログラム」が提供する4つのプログラムのうち「医工学プログラム」を提供します。高度に発展した現代医療は医療機器の継続的な開発により実現されてきました。過去には治療はもちろんのこと診断さえ困難とされていた疾病に対しても、様々な医療機器が開発されたことにより、現在では疾病を早期発見し、さらには苦痛を伴わずに治療を行えるようになったものも数多くあります。この実現のためには、新たなセンサ技術のみならず医療機器を作動させるための電子工学技術も進歩してきたことは言うまでもありません。

医療機器の原理や動作を理解し、取り扱い方や限界などを明確に把握すること

医療機器の原理や動作を理解し、取り扱い方や限界などを明確に把握すること

しかしながら、現代の医療人にとって新たに登場し続ける医療機器を理解し、適切に使用することが困難な場合も多々あります。高度医療機器が複雑多機能となり、その動作原理を十分理解していないために機器の性能を十分に発揮できないばかりでなく、重大な医療事故に繋がる可能性もあります。従って、医療機器の原理や動作を理解し、医療機器の取り扱い方や限界などを明確に把握することが求められています。そこで、今回提供する「医工学プログラム」では、医療機器の原理や動作を基礎から理解し、さらにその使い方までも体得できるよう「医療機器の原理と構造」、「医用電子工学」、「臨床医工学実習」の3科目を提供致します。
「医療機器の原理と構造」では、医療現場に導入されている様々な診断装置ならびに治療機器について、その装置の構造と動作原理を学びます。診断装置では、物理的な測定を行う血圧計、血流計、呼吸計測装置をはじめ、生体の電気信号を測定する心電計、脳波計、筋電計、そして画像診断のための内視鏡装置、超音波診断装置、X線CT、MRI等を学びます。さらに、心臓ペースメーカー、除細動器、血液浄化装置、体外循環装置などといった治療機器についても学びます。

  • 医療機器の原理や動作を理解し、取り扱い方や限界などを明確に把握すること
  • 医療機器の原理や動作を理解し、取り扱い方や限界などを明確に把握すること
今後新たに登場する高度医療機器に対応できるよう構成したプログラム
広島工業大学 生命学部生体医工学科 教授
医工学プログラム代表者
新田 和雄

今後新たに登場する高度医療機器に対応できるよう構成したプログラム

「医用電子工学」は、医療機器の動作を理解するための基礎である、計測工学、電気・電子工学について学びます。生体信号測定の特殊性とその計測法をはじめ、信号取得後に必要な増幅、フィルタ、信号変換処理、そしてディジタル回路について学びます。個々の電気・電子工学技術は様々な分野に応用される普遍的なものですが、「医療機器の原理と構造」とあわせて履修することで、医療機器の動作原理を深く理解できます。
「臨床医工学実習」は3テーマで構成しています。「医工学実習」は、上述の講義2科目で学んだ内容を実習を通じて体験し、医療機器の動作原理を深く理解します。「医療機器実習」では、シミュレータを用い、医療機器の使用方法、保守点検管理方法、さらには患者の状況変化への対処方法を学びます。「生体計測実習」では、医療機器を実際に用いた測定実験を通じ、測定原理、結果の読み取り方、さらに疾病に対する理解を深めます。
以上のように私どもは、現在の医療機器を学ぶだけではなく、今後新たに登場する複雑多機能化した高度医療機器に対応できるよう構成した「医工学プログラム」を提供します。これら3科目を履修された皆様には、医療現場において、医療機器の問題点や限界を認識した上での高度医療機器の的確な取り扱いができること、さらに新たな医療機器開発に携わることによって地域に貢献して頂くよう期待しております。

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