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私は以前から「画像診断(放射線診断)のレベルアップがその病院全体のレベルアップにつながる」と考えています。広島大学でもPETが導入されることになり、地域の拠点病院としての必須ツールがいよいよ揃います。
PETにより、がんの早期発見や治療効果の判定に今まで以上に貢献できるようになります。これは、広島大学の画像診断のレベルが向上するということですが、同時に、画像診断やIVRの専門医がさらに必要になるということでもあります。
私が教授に着任してから約1年になります。医師・研修医・学生が刺激し合えるリベラルな科を目指してきましたが、少しずつそれに近づいてきたように思います。医師や研修医たちが「自分たちでいい科をつくろう」という意識で行動しているからか、臨床現場やポリクリ(臨床実習)などで建設的な意見が増えてきています。
新しい医局長やスタッフを迎えることで、私たちがめざすべき臨床や教育の形が少しづつ見えてきました。教える方も学ぶ方も日々積極的になっていますから、科全体がいい雰囲気になっていると思います。

毎週木曜日の夜に開いているカンファレンスが充実してきたのもよい変化です。まず、カンファレンスへの参加者が以前より増えてきました。大学病院スタッフをはじめ参加する医師全員に若手を育てよう、更に地域の画像診断の質向上を目指そうという意識が定着してきたように思えます。また、このカンファレンスのリソースをより有意義に活かす試みも始めています。
カンファレンスで検討した症例をホームページにアップし、参加医師や研修医がいつでも見られるようにしています。また、ミニレクチャーもビデオに収録することを計画しています。これは例えば、結婚や出産をし、主婦と医師の両立をしている女性にも学び続けてほしいためです。放射線診断科に限らず、優秀な女性医師が子育てなどによって現場を離れざるを得ないのは医療にとって大きな損失です。やる気と実力のある医師すべてに平等に研修の機会をつくるのも、私の役割だと思っています。

放射線診断科の課題のひとつとして、放射線診断医の質を保ち続けることがあります。放射線診断医は、常に自分たちが読んだ症例についてその最終結果や転機をフォローし、自分の知識やスキルにフィードバックをかけなけれななりません。また、画像診断は日々ものすごい勢いで進歩してゆきますので、これらの知識を生涯学び続けなければなりません。はじめに言いましたが、画像診断のレベルアップが医療全体に大きく関わる以上、放射線科医はスキルアップと新しい知識の習得を決して怠ってはいけません。
これからの医療に大きく貢献できる質の高い放射線診断医を育て、地域医療をレベルアップすることが私たちの使命と考えています。





















