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2008年 俳壇・柳壇
『俳壇』
鯉のぼり(仮) 飯塚 ひろし
鯉のぼり畳みて吐かす本音かな
葉桜となり本業に精を出す
郭公を聞き手留めたる家出かな
夢の街に夢千代像や明易し
ふる里を捨てし日戻る花蜜柑
白蓮の闇を脱ぎつつ開きけり
(博、33年卒、元建設コンサルタント)
百日紅(仮) 中本 正明
長閑さや蔵には今も南京錠
まだ少し生きてもみたし山葵和え
雨蛙幼き記憶連れてきし
梅雨深し土塀かたむくままにあり
染め抜きの芭蕉の一句夏暖簾
胡瓜もみ人それぞれに暮らしあり
麦茶沸く京の町家の通し土間
胸を打つ話に団扇はたと止み
落し文むかし業平ゆきし径
本堂を抜ける風あり百日紅
(41年卒、NPO大阪水クラブ理事長)
幼き日々に 堂々 功
木漏れ日の 水しぶきうれし イトトンボ
セミ時雨 梢見上げて シャッシャ追う
虎杖採り 目と目が出会う チョンギース
ブイブイの 甘さ懐かしき 頃となる
カッカ鳴く 一番星 見いつけた
(41卒 日本水工設計代表取締役)
蛍の恋 青景 平邨
潮の香の濃くなる瀬戸の梅雨夕夜
西日差す江戸の綺麗な風掴む
万緑の安芸路は豊か雲の湧く
望郷の山河の景添え夏便り
闇静か蛍の恋も終りしか
鉄綿花地盤改良してをりぬ
(平昌、44年卒、フジタ技術部長)
風連湖 安藤 護
甘藷の花 白く小さく 咲いて居り
ドカ雪や 万両の実 地に紅く
いろいろの 形した芋 孫と堀る
(44年卒)
空梅雨 塩田 耕三
熱中症 予報後追う 気象予報士
轟音に 起こされ庭が なんとシャワーで
雷鳴に バケツシャワーが ついてゆく
遅延です あまりの豪雨 街孤立
秋雷 へそを取るぞと 花火ショー
(50年卒、大林組技術研究所主査)
『川柳』』
カレンダー 飯塚 雨読
クリスマス神飽食を許されよ
寒鰤の縁談話提げてくる
梵鐘を撞いて悩みの種増やす
干し大根吊り村中を重くする
遠い月「かぐや」が探索続けてる
少子化の運動会はすぐ終わる
(博、33年卒、元建設コンサルタント)
花火ショー 塩田 耕三
祭典の 終わりを告げる 花火ショウ
マジックで 北京の街を 電飾にして
北島の 2冠連覇で 国威高揚
ご褒美を 出すか出さぬか 迷う迷相
やわらチャン ママで銅でも まだやると
ロンドンで ママで金獲る これぞ柔で
気象庁 この期に及んで 予報です
残暑 秋も厳しと なのに暖か
朝一に 目薬注して やっと目覚めて
(50年卒、大林組技術研究所主査)
『新狂歌』
異常気象 塩田 耕三
連日の 極地豪雨の 警報に 天気予報士 寝る暇もなし
格差です 働くほどに 拡がって 支持する党が まるで見えずに
この時期に ジョーク交えて 陳謝です 国の農政 行く末見えず
ポニョ人気 ヴェネチア祭で 爆発で サイン攻めにて 駿(はやお)バンザイ
通い路 久方ぶりの 子等と会う 交わす挨拶 なぜか新鮮
休み明け なぜか混み合う 朝の路 黒い顔して 光る笑顔が
唐突に 辞任しますと 「ふくだ」くん 次の一手も 見えないままに
サプライズ 国のトップが 孤立して 辞める判断 する朋も無く
舌好調 メダル会見 するうちに 生でまずいと 禁止命令
蒸し暑く 寝相悪くて 入り乱れ 上と下とが 逆で目覚めて
セミ拾い どこまでやるか 思案して 決めたはずでも つい遠出して
次は誰 次から次と 手を挙げて 国を護る気 殊更に無く
スズメバチ 巣を焼くはずが 寺を焼き 住職ワレの 住む処なし
乱立で まるで当番 次はワレ 国を忘れて 民を置き去り
仕事せず ワレ先に出ん 総裁に 党の乱れが 更に際立ち
連日の 予報外れて 笑顔消え 顔を入れ替え 凌ぐ予報士
繰上げで なんと銅です 室伏が 銀と銅とが なんと薬物
(50年卒、大林組技術研究所主査)
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