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主要な眼科の病気について

緑内障

  1. 緑内障ってどんな病気?
     緑内障とは眼圧の高低にかかわらず、視野狭窄が進行して放置すると失明する成人病のひとつです。先天緑内障は稀です。緑内障は我が国における失明原因の第2位をしめています。 最近の疫学調査では、40歳以上の5.8%が緑内障であることがわかっています。なかでも日本人の約80%をしめる原発開放隅角緑内障や正常眼圧緑内障は、初期は自覚症状がなく進行性・非可逆的であるために、早期発見・早期治療が重要です。緑内障は早期に対処すれば失明を防ぐことが可能な疾患です。緑内障の診断・点眼薬を含む薬物治療の進歩に伴い、以前にくらべて発見されやすくなってきましたが、いまだ治療をうけていない潜在患者が多数存在することも事実です。一方、前房の浅い方は眼圧が急激に上昇して急性緑内障発作をおこし、眼痛・嘔吐をきたして視野狭窄が進行することがあります。前房の浅い方も発作をおこす前に受診し、角膜の状態を確認したうえでレーザー治療を適切におこなえば発作を予防できるわけです。このような緑内障の進行阻止を目指すにはどのようにすればよいのかを我々は常日頃から考えています。

  2. 緑内障外来
     我々の病院の緑内障外来では緑内障の基本的検査である眼圧検査、視野検査以外にも、特殊検査である視神経乳頭写真、視神経乳頭形状解析、網膜神経線維層厚測定なども併せて行い、診療・治療に役立てています。眼圧を下降させることが主な治療ですが、点眼薬だけでは充分な効果を得ることが出来ないこともあり、そういう症例に対しては積極的に緑内障手術を施行しています。外来患者数は一日約60〜70名と、大変多く受診して頂いています。完全予約制を導入するなど、できるだけ待ち時間を短縮できるよう工夫しております。ですから、40歳以上の方は積極的に眼科へ受診していただき、緑内障を発症していないかどうか検査を受けるべきと考えます。

  3. 研究内容
     基礎研究は主に大学院生が担当しています。緑内障の分子生物学的な病態解明および臨床応用を目的として、東京医科歯科大学と共同で網膜疾患・緑内障に関連したノックアウトマウスの解析を行っています。また、スウェーデンのウプサラ大学と共同で網膜分化のメカニズムについても研究を行っています。臨床研究としては、広島大工学部と共同でスーパービジュアリティと緑内障との研究、広島大薬学部と連携して緑内障治療に関わる医療経済・緑内障薬物療法の薬効の研究などをおこなうことにより、現在の緑内障患者のみならず将来の患者にもお役にたてるように日夜頑張っています。
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