がん専門薬剤師養成コース Cancer special pharmacist training course

がん専門薬剤師養成コース

チームリーダーより

木平健治 抗がん剤の副作用の抑制、分子標的薬剤の利用。患者のQOL維持向上のために確固とした知識を

患者のQOLに直接関係するがん薬物治療。

サブ写真1外科手術や放射線治療など、がん治療はさまざまありますが、私はその中でも薬物治療はどちらかといえば難しい治療法ではないかと思ってます。外科手術や放射線治療と少し異なり、抗がん剤は日々続ける治療です。抗がん剤というものは、必ず副作用が出ます。吐き気や脱毛を起こしてしまうと、患者はどうしても治療を拒否しがちになります。しかし効果があるものだとその薬剤は使い続ける必要がある。ですから、副作用を抑えるための知識がすごく大事になってくるわけです。すべては患者のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)の向上のためですね。副作用を抑えながらがん治療に効果的な薬物を使い続けることで、日々の患者の身体的な活動能力を維持することができます。がんは、未だ人類が克服できない病気です。その条件の中でいかにQOLを高めることができるか。チーム医療の一員として、薬剤師が担う役割は大変大きいものがあるのです。

がん専門薬剤師として知っておきたい治療の現場。

サブ写真1がん専門薬剤師の資格取得のためには、5年の臨床経験、3領域以上で50以上の症例を持ち、さらには複数の研究論文の作成、学会の発表などが課せられています。医師の場合ですと臨床や研究などの機会には恵まれるのですが、薬剤師、しかも一般病院に勤務しているとなると、実務に忙しく研修や研究の時間をとるのは難しくなります。ですから、このがんプロができたことはとても有意義だと思います。大学病院では、薬剤師であっても、胃がん、大腸がん、乳がんなどさまざまながん患者と接することができ、薬剤の効果を肌で感じることができます。チーム医療のスタッフとして医師や看護師たちと豊富な症例のカンファレンスに参加することもできます。また、広島大学としてのメリットは、最先端、世界トップレベルの教授陣の講義を聴けることです。現場では治療薬については学べますが、基礎の発がん遺伝子の問題や最新の話題にふれたり、系統的にがん治療を学べるのは広島大学のがんプロの強みです。今後、がん治療において薬物療法を管理する立場を目指す人、がんの治療を俯瞰的に学んで自分の仕事に生かしたい人、研究活動をしていきたい人、どんな目標を持つ人でもがんプロは大きな手助けになると思います。

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