
がんプロフェッショナル養成プランが立ち上がった背景のひとつに、2005年に大阪で行われたがん治療のフォーラムがあります。私はこれに参加していたのですが、治療を患者第一に考える必要性をさらに強く感じました。そのためには、医師・看護師・薬剤師の専門知識や技術のレベルアップ、そして彼らによるチーム医療が不可欠です。当時から既に広島大学では3職種合同によるカンファレンスや、広島県の地域保健医療対策協議会の共同事業参画、広島市内4病院でつくるネットワーク型がんセンターへの参画などを行っていましたが、これらはまだ地域レベルですから、まだまだ不十分な点はありました。
その後「がん対策基本法」が制定され、がんプロフェッショナル養成プランも始まり、緩和ケアや本格的な薬物療法などを含めた理想的ながん治療の実現に向けていよいよスタートが切られたわけです。広島大学病院は国立の大学病院が県のがん診療連携拠点病院になっている特殊な施設です。教育と治療、2つの現場が1つになっていることで、患者第一の医療を学び、実践できる貴重な場になっていると思います。



