カプセル内視鏡検査

カプセル内視鏡検査は、従来通常の内視鏡では観察困難であった小腸を検査するものです。空腹時にコップ一杯の水で飲み込み、あとは消化管の蠕動運動によって進みます。その間に送信される内視鏡画像データを腰に装着したレコーダーで受診する仕組みになっています。検査時間はおよそ8時間で、検査の間は日常動作が可能です。その侵襲の低さと診断率の高さでいまや世界中で用いられています。

機器
腸管内から送信される画像信号は、腹部に貼付されたセンサーアレイで受診し、それが腰に装着したデータレコーダに保存されます。約8時間後に機器をとり外し、コンピュータ解析ソフトにダウンロードします。

読影の実際

コンピュータにダウンロードした画像を読影します。その際見落としを避けるため2人体制で読影を行います。

読影の工夫

読影の精度を上げるため、通常観察に加えて画像をコンピュータ加工(FICE処理)することにより、見えにくい病変が視認しやすくなります。

実際の診療

空腸に存在する毛細血管拡張病変の1例です。このような病変は再発する出血が臨床的に問題となります。


濾胞性リンパ腫の1例です。小腸粘膜に白色顆粒状の隆起性病変が多発しています。カプセル内視鏡は治療前のスクリーニングや治療後の効果判定にも有用です。


紫斑病に合併した小腸潰瘍の1例です。


しばしば腸管狭窄を来すことがあるクローン病の検査にもカプセル内視鏡は有用です。ただし、小腸の狭窄が検査前に疑われるときには、カプセルの滞留を防ぐため、カプセル内視鏡検査の前にあらかじめ模擬カプセルで小腸の開通性を確認します。

大腸カプセル内視鏡
2014年1月に保険収載されました。大腸内視鏡検査で挿入困難な場合などが適応です。 小腸用カプセルと異なり2方向にカメラを装備し、動きにあわせて4-35枚/秒と撮影する機能が搭載されています。

診療実績

カプセル内視鏡検査件数の年次推移