経腸栄養療法

栄養療法はクローン病患者の急性増悪期の治療と、寛解維持療法、および術後再燃・再発予防療法、ならびに寛解あるいは外科手術無症状の状態からの再燃・再発に対して行われています。急性増悪期では原則として入院の上絶食で、病勢に基づき完全静脈栄養法や経腸栄養療法が選択されます。経腸栄養療法の栄養剤としては成分栄養剤や消化態栄養剤があります。これらは窒素源がアミノ酸や低分子ペプチドにまで分解されており、また脂肪が非常に少ないため腸管の安静を保つ事が可能であり、栄養状態の改善ばかりでなく、腸管の炎症や潰瘍も改善させます。急性増悪期から緩解状態に導入できれば、外来での緩解維持療法に移行しています。スライド方式に基づく在宅成分栄養経管栄養法は標準治療として広く行われている方法で、クローン病の病勢に応じて、注入する成分栄養剤と経口摂取するエネルギー量を変化させる方法です。この方法により患者の社会復帰を容易にし、外来に於いて軽度の再燃を寛解に再導入し入院を回避することが可能です。

スライド方式に基づく成分栄養療法
経鼻チューブの自己挿入
栄養療法経鼻チューブ
在宅栄養ポンプ