上部消化管内視鏡検査

上部消化管内視鏡検査とは、 咽頭、食道、胃、十二指腸を対象として、内視鏡を体内に挿入し直接観察して疾患を診断するとともに病態を把握する検査です。通常内視鏡検査と色素を撒くことにより病変を分かりやすくする色素内視鏡検査があります。
色素内視鏡検査には色素液の陥凹面へのたまり現象を応用して凹凸を強調させるコントラスト法 (インジゴカルミンなど) や色素と粘膜の分泌物や細胞成分との特異反応を利用する反応法 (ヨード、酢酸、クリスタルバイオレットなど) があります。食道疾患ではヨードが、胃疾患ではインジゴカルミンや酢酸がよく使われます。
また、光の波長特性を利用したNBI (Narrow Band Imaging) やBLI (Blue LASER Imaging) を用いて拡大観察を行うことにより診断を行うこともあります。
病変の一部を採取して顕微鏡で詳しく診断する生検組織検査も同時に行います。

上部消化管内視鏡システム

食道病変の内視鏡像
通常内視鏡検査 色素内視鏡検査
発赤した隆起と周囲の浅い陥凹を認めます。 ヨード染色にて食道癌の部分は不染域として描出されます。


胃病変の内視鏡像
通常内視鏡検査 色素内視鏡検査
内部に発赤調の扁平隆起を伴う浅い陥凹性病変を認めます。 インジゴカルミン散布にて病変の範囲や表面の凹凸がさらに良く分かるようになっています。
通常内視鏡検査でひだ集中を伴うびらんを認めます。 インジゴカルミン散布で病変の凹凸が明瞭化しますが、範囲が分かりにくい病変です。
酢酸+インジゴカルミン散布で病変の境界がさらに明瞭化しています。

狭帯域光拡大観察
早期胃癌に対するNBI拡大観察。 早期胃癌に対するBLI拡大観察。

胃病変の拡大内視鏡像
前庭部前壁に陥凹性病変を認めます。NBI拡大観察により胃癌の境界も明瞭に観察できます。


診療実績

上部消化管内視鏡検査件数の年次推移