活動状況

2017年度 HINDAS 第4回 研究集会

現代インド地域研究 広島大学拠点(HINDAS)では、下記の通り第4回研究集会(第112回Forum「開発と文化」研究会)を開催します。 皆様のご参加をお待ちしております。

【日時】2017年10月21日(土)13:00〜17:30

【場所】広島大学大学院 文学研究科 1階 大会議室(東広島キャンパス)
     〒739-8512 東広島市鏡山1丁目2番3号

     ※会場位置は地図をご参照ください

【プログラム】

13:00~13:10 ケシャブ ラル マハラジャン(広島大学)

        「趣旨説明」

 

13:10~14:10 ニラジ プラカシュ ジョシ、ルニ ピヤ、ケシャブ ラル マハラジャン(広島大学)

        「ネパールの野菜農家における主収入源としての野菜生産の決定要因について」

Agriculture is the mainstay of life for majority of its population in Nepal. Despite the sector has been highly prioritized by Nepalese government, the level of commercialization in the sector is still at low level, as the sector is dominated by cereal crops. Vegetable farming is identified as an important sub-sector within agriculture sector having prospects for commercialization in Nepal. The geographical diversity in Nepal provides vegetable production niche offering the competitive advantage for this sub-sector. Hence, several organizations including Government and National/International Non-governmental Organizations have prioritized the production and marketing of vegetables as an important intervention to increase income, thereby improve overall welfare, of subsistence farmers in Nepal through its commercialization. However, only 5 percent of vegetable growers find vegetable farming as a main source of income. Moreover, the country’s reliance on vegetable imports to meet the national demand is ever increasing. Under this context, this study will present the socio-economic background of the vegetable growers in Nepal, discuss the share of income from vegetable farming in total income, and determine socio-economic and geographical factors determining vegetable farming as the main source of income. This analysis is based on “Nepal Vegetable Crops Survey, 2009/10” data accessed from the Central Bureau of Statistics, Nepal.

 

 

14:10~15:10 藤島 廣二(東京聖栄大学)、Binu Sunds

         「インドにおけるリンゴ流通

 インドでは経済成長につれて、都市部を中心に青果物の消費量が急速に増加する傾向にある。特に果実の増加が著しい。インド経済委員会の推計によれば、野菜の1人当たり消費量は2000年の76kgから2020年には102kgへ、34%も増加すると見られているものの、果実は12kgから19kgへ、野菜の増加率を大幅に上回って60%近くも増加すると予測されている。ちなみに、果実の総消費量は同期間に1,237万㌧から2,547万㌧へ、2倍以上の増加になるとの予想である。

当然、こうした消費量の増加は流通量の増加でもあり、果実流通量の急増を意味する。この果実流通において大きな位置を占めているのがリンゴである。しかも、インドにおいて急速に進展しつつある流通の広域化を代表する品目でもあり、また卸売市場でセリ取引に付される代表的品目でもある。ちなみに、リンゴの場合、流通の広域化は今やインド国内の遠隔地間取引にとどまらず、輸入の増加となって現れている。アメリカやニュージーランドからの輸入とともに、中国からの“ふじ”の輸入が多いのである。

本報告ではリンゴを中心に、その広域流通の状況や卸売市場取引の実態について明らかにする。

 

15:10~15:30 休憩

 

15:30~16:30 渡辺 和之(阪南大学)

        「ヒマラヤにおける農牧林産物交易:特に祭礼に伴う畜産物の流通に注目して」

ヒマラヤ地域では、農業と牧畜と林業が一体となり、有機的、かつ複合的に農民が経営することで、山地における食料を確保してきた。ただし、その多くは農民たちが自給的に生産するものであり、その余剰を近隣の定期市などで売ることはあっても、都市にまで流通するものはそう多くはない。例外は、ダージリンの茶など、植民地時代から続く一部商品である。それらのほとんどはプランテーション栽培によるもので、一般の農民が自分の土地で生産するものではなかった。

ところが、畜産物に注目すると、都市にまで届く産物は意外とある。たとえば、ヤクや牛のミルクは、国営の乳業会社によって現地でチーズに加工され、観光客向けのレストランに売られている。移牧で生産される羊やヤギの羊毛は敷物に加工され、都市でも売買されているし、肉は生きたまま、仲買人の手を経て、都市の中央市場までたどり着く。また、家畜の取引は、日常的な肉としての消費だけに限定されない。南アジアの場合、祭礼による宗教的な供儀による消費が大きく、日常による消費以上に遠隔地から家畜が運ばれてくることがある。

発表では、バングラデシュにおけるクルバニ・イードと、ネパールにおけるダサインを取り上げ、畜産物の流通と消費について考えてみたい。前者は、イスラーム教の犠牲祭に伴うもので、バングラデシュでは牛、山羊、羊が供儀に用いられる。なかでも牛はもっとも人気の高い家畜であり、ネパールやインドのヒンドゥー教徒が殺すことのできないオス牛をバングラデシュに輸出しており、その牛がバングラデシュ国内で犠牲祭用に肥育されている。また、後者は、ヒンドゥー教の大祭である。ネパールでは、水牛や山羊をおもに供儀する。めずらしいものでは、チャングラと呼ばれる山羊を供儀に用いることもある。チャングラはチベット高原で育成された山羊であり、ダサインの時だけ、カトマンズなど、ネパールの都市に下りてくる。

こうして考えてゆくと、家畜の交易が異なる民族や宗教の差異を補いあいながら、文化の異なる人々の間でおこなわれている。クルバニ・イードやダサインはイスラーム教徒やヒンドゥー教徒の祭りであるが、その祭祀には異なる宗教の人々が殺すことを禁じられた家畜や日常的には入手困難な家畜が用いられている。宗教的な消費が交易を促進し、異文化に生きる人々と関わる機会を創出している。

 

 

16:30~17:30 ケシャブ ラル マハラジャン(広島大学)

         「インドシルグリにおける青果物流通・市場について一考察

 

【言語】日本語・英語

 

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【参加対象:一般参加歓迎】
  本集会は教職員・学生・一般の方など多くの皆様のご参加をお待ちしております。
  参加ご希望の方は資料作成等の都合上,あらかじめ事務局にメールをお送りください。

 ※ メールのご送付にあたっては、以下の情報を記載ください。

 

 メール宛先:hindas[at]hiroshima-u.ac.jp

      ([at]は@に変えてください)

 メールタイトル:HINDAS 第4回研究集会

 必要事項:ご氏名,ご所属 

 

《会場案内図》 広島大学へのアクセスはこちら


      

     最寄りのバス停 「広大中央口」より徒歩3分 

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