2009年度 海外派遣報告

  • インド・ラージャスターン州(ジャイプル、ジャイサルメール、ジョドプル、ウダイプル)、グジャラート州(アーメダバード)への派遣

    期間:2009年12月23日~2010年1月7日
    参加者:岩谷彩子(広島大学大学院社会科学研究科准教授、拠点構成員)
    概要:ジャイプルでは、「ジプシー」を名乗り国内外で活躍する音楽集団であるムサフィールの代表Amid Khan氏にインタビューを行い、ラージャスターン大学にて北西インドの移動民に関する資料収集を行った。ジャイサルメールでは、タール砂漠にて芸能や行商を行う人々にインタビュー調査を行った。ジョドプルでは、蛇使いを生業とするカルベリア、Kalunat氏にインタビュー調査を行った。ウダイプルでは、ロマ・バンジャラセンターにて資料収集し、ベルギー・ロマのAnusa氏にインタビュー調査を行った。アーメダバードでは、移動民ヴァギリの居住地および生業の場で参与観察とインタビュー調査を行った。また、グジャラート大学、元行政官J.Malkan氏宅にてグジャラート州におけるヴァギリの動態に関する資料収集を行った。(岩谷彩子)


  • インド、ネパール、バングラデシュへの派遣

    期間:2009年12月17日~2010年1月4日
    参加者:渡辺和之(立命館大学非常勤講師、研究協力者) 
    概要:次年度以降、本格的に着手するインド、ネパール、バングラデシュにおける定期市の変化に関する研究を行うにあたり、どのような形で研究できるか調査してきた。まず、インドではウッタル・プラデーシュ州のロダウラ村を訪ねた。ここは石原・溝口(著)『南アジアの定期市』の調査地であり、1980年代後半のデータがある場所である。同村付近ではトラクターの普及や商品作物栽培がめざましく、緑の革命の進行とあわせ、定期市の変化が比較できることを実感した。併せて、ネパール、バングラデシュでも定期市の調査を行った。いずれの調査地でもこの20年間の変化は著しく、既存の報告と比較することで、その変化を実証することが可能である。特に女性や低カーストの地位向上はめざましく、定期市の売り手や買い手にもその傾向は顕著にあらわれていた。これらの諸点をテーマに次年度以降に各地で調査を実行してゆきたい。(渡辺和之)


  • インドへの派遣

    期間:2010年2月23日~2010年2月28日
    参加者:外川昌彦(広島大学大学院国際協力研究科准教授、拠点構成員) 
    概要:デリー空港に到着した23日には市内の書店を訪れ、資料収集を行った。また、デリー市で建設が進む平和博物館の建設予定地を訪れ、関係者との意見交換を行った。同日の夜、飛行機でグジャラート州のアーメダバード市に移動し、25日まで滞在した。特に、ガーンディー・アーシュラムの付属図書館で資料収集を行った。また、アーシュラムや、この施設で活動するNGO団体での調査を行った。また、アーメダバード市のナヴァジーヴァン出版社を訪れ、出版局長と面会し、情報収集を行った。その後、25日の深夜にデリー市に戻り、27日までデリー大学の宿舎に滞在した。これは、デリー大学で開催された国際会議、International Congress of Bengali Studiesに参加するためで、日程の都合から2日間の参加となったが、内外の様々なベンガル研究者と意見交換を行うとともに、26日には、Encountering Islam: Historiography of Caitany in the Gaudiya Vaisnava Literatureと題する研究報告を行った。(外川昌彦)


  • インドへの派遣

    期間:2010年2月27日~2010年3月12日
    参加者:宇根義己(人間文化研究機構地域研究推進センター研究員・広島大学現代インド研究
    センター特任助教)
    概要:Jamia Millia Islamia大学地理学教室を訪問し、現地研究者との情報交換等を行うとともに、Census of Indiaなどで統計資料を収集した。同大学へは3日間訪問した。1日目は教室主任のHaseena Hashia教授、今回訪問を引き受けて下さったMohammed Ishtiaque教授、Mohd. Mazhar Ali Khan教授と情報交換を行った。2日目は、Mazhar教授からインドにおけるリモートセンシングの研究状況を、Shahnaz Parveen教授からインドの統計資料に関する情報源・研究機関等をそれぞれご教授いただいた。3日目には、Atiqur Rahman助教授による大学院生を対象としたGISの実習授業に参加し、インドにおけるGIS教育の実態を目の前で見ることができた。今後、同大学地理学教室は研究ネットワークを構築するパートナーとして期待されるだけに、今回の訪問は有意義であった。(宇根義己)

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