研究テーマ

本拠点では、主に、①空間構造の変動、②開発問題、の2側面からアプローチする。前者は、経済成長・産業発展、地域経済発展、産業立地・産業集積、都市システム、メガリージョンの出現などの検討を通じて、グローバル化する経済のもとでのインド・南アジア諸国の全国的な地域的分業の体系や経済空間の構造を明らかにする。これに対して、後者は、国土資源利用、国土政策、都市や農村の開発、インフラ開発などに焦点を当て、経済発展と平行して進む各種の開発の動向に着目し、そのダイナミズムを見いだすとともに問題点や課題にも言及する。また、教育開発や人的資源開発、社会的ネットワークの形成など社会開発にも目を向けて、地域社会再生産のメカニズムや持続的発展、そして人々の社会的包摂における課題を探る。そこでは、ローカルな文化創造・知識創造、ローカルガバナンス、社会関係資本(ソーシャルキャピタル)なども対象となる。以上のような分析を通じて、本拠点では現代インド・南アジアの基底をなす地域性と地域間関係をグローカルな視点から提示し、併せて現在生じている国土空間の諸問題の解決に資することとする。

具体的な研究は、次の3つの分野に分けて行う。

①空間構造の変動

主たる研究領域は、1)経済発展の動向と地域格差、経済地域構造、2)産業の発展と産業立地・産業集積、3)州レベルの地域経済発展と地域間関係、4)国土集落システム(都市システム)、5)人口移動(労働力移動)・物流などの地域間フロー、6)都市農村関係など。

②開発問題

主たる研究領域は、1)国土資源利用、2)国土政策、3)大都市の開発と都市問題、4)農村の開発と農村問題、5)インフラ開発、6)教育開発、7)人的資源開発、8)文化創造・知識創造、9)NGO、ローカルガバナンスなど。

③地理情報システム(GIS)による空間情報の基礎研究

主にセンサスやNSSなどの統計資料を用いて空間情報データベースの整備を行い、地図化して公表する。この作業においては、東京大学拠点と連携を図る。