研究テーマ

現代インドの空間構造と社会変動

 現代インドでは,グローカル化をともなう急速な経済発展にともなって,社会経済空間の変動が著しい。グローバル化,国内市場の拡大と統合,ローカル化の進行が,大都市の急速な発展,地域格差の拡大,経済空間の統合・再編,産業集積の発展など空間構造の大規模な変動をもたらしている。また,これらは同時に都市問題,環境問題など様々な地域問題をも生み出している。このような国土空間の問題は,地理的多様性が大きく地域主義的性格の強い連邦国家・インドの場合には,特に重要な検討課題と言えよう。当センターでは,上述したような複雑化する空間構造を追究するために,地理情報システム(GIS)を用いて空間情報を蓄積し表象するとともに,フィールドワークにもとづく地道な地域研究を実施する。このような作業を通じて,現代インドの基底をなす地域性と地域間関係をグローカルな視点から提示する。
 当センターは『現代インドの空間構造と社会変動』をテーマとし,「経済発展と空間構造の変動」,「都市・農村の発展と社会変動」,「地理情報システム(GIS)による空間情報の基礎研究」という3つの研究ユニットに分けて研究を推進する。



研究ユニット(1)「経済発展と空間構造の変動」責任者:友澤和夫

<主たる研究領域>
1)経済発展の動向と地域格差,経済地域構造
2)産業の発展と産業立地・産業集積
3)州レベルの地域経済発展と地域間関係
4)国土集落システム(都市システム)
5)人口移動(労働力移動)・物流などの地域間フロー
6)国土資源利用
7)国土政策 など

研究ユニット(2)「都市・農村の発展と社会変動」責任者:岡橋秀典

<主たる研究領域>
1)大都市の開発と都市問題
2)農村の開発と農村問題
3)都市農村関係
4)移民・労働力移動
5)宗教
6)教育
7)伝統的流通
8)文化創造・知識創造
9)NGO,ローカルガバナンス など

研究ユニット(3)「地理情報システム(GIS)による空間情報の基礎研究」責任者:鍬塚賢太郎

主にセンサス等の統計資料を用いて空間情報データベースの整備を行い,地図化して公表する。