スタッフの声

広島大学病院消化器外科 講師 惠木 浩之

― 先生が外科を選ばれたのはなぜですか。

最後の手段が外科治療しかないという場面は数多く存在します。最後の砦になり、多くの患者さんの命を救いたいと思ったからです。

― 外科医になってよかったと思うエピソードを聞かせてください。

自分の手術した患者さんがドンドン元気になっていくことです。腹腔鏡下手術やロボット手術をした患者さんがすぐに元気に帰って行かれる時、重篤な状態の患者さんを緊急手術+術後集中治療で救命できた時、切除不能と言われ頼ってきてくれた患者さんの病巣を切除できた時など。患者さんから「孫(福岡在住で当時小学生2年生)が、先生みたいな外科医になりたいと言って今でも広島大学医学部に行くために勉強しています。」と言われ、感動したこともありました。このようなエピソードはたくさんあり、自分たちの仕事の重要性を再認識します。非常にやりがいがある仕事です。

― 外科は体力的にきつい科だという印象があるようですがどう思われますか。

体力的にはきついかもしれませんが、自分自身はきついとは感じていません。おそらく仕事が楽しいからだと思います。外科医はサッパリした人が多く、気分転換をうまくすれば大丈夫です。気分転換したければ私が付き合います。

― 私たちの講座の魅力はどんなところですか。

患者さんのことを思い、一丸となって診療に取り組んでいるところだと思います。学術活動もしっかり行っており、業績(論文・研究費)も増えています。最先端治療(免疫治療やロボット手術など)にも取り組み、日本にとどまらず世界をリードする気持ちで努力しています。

広島大学病院消化器・移植外科 助教 石山 宏平

― 先生が外科を選ばれたのはなぜですか。

医師を志した学生の頃は、地域医療、特にへき地医療に興味を持っていました。そこで、緊急の外傷にも対応できるように外科を選びました。広島大学には外科が3科ありますが、その中でも消化器外科を中心とした診療に従事できる第二外科に入局しました。

― 外科医になってよかったと思うエピソードを聞かせてください。

外科医と手術は切り離せません。主治医の経験年数に関係なく、患者さんは命を預けてくれて、患者さんの家族も一番大事な人を預けてくれることになります。手術が終わったとき、退院されるときの患者さんと家族の方の笑顔を見ると、本当に外科医になってよかったといつも思います。外科医になったことで、信用される、信頼してもらえるということの重大さと心地よさの両方を実感することが出来ました。

― 外科は体力的にきつい科だという印象があるようですがどう思われますか。

どの診療科でも一生懸命やれば体力的にはきついと思います。万が一、体力に自信がなくても徐々に慣れてきますし、外科診療はチーム医療ですので、みんなでカバーしあいながら診療にあたるので心配はいりません。確かに手術時間が長くなることもあり、傍から見ると体力勝負のように見えるかもしれませんが、集中していますので想像するほどは疲れません。

― 私たちの講座の魅力はどんなところですか。

目の前で実際に起こっている臨床の疑問に対して、患者さんの為の臨床研究を提案して継続できるところが私たちの消化器外科・移植外科学講座の魅力です。そのため、広島大学から日本をリードし、世界へ成果を発信しようという意気込みにあふれた人がたくさん在籍しています。もうひとつ、多くの先輩方にかわいがってもらえるので安心して成長していくことが出来ます。

― 学生さん・研修中の先生方にメッセージをお願いします。

可能性は無限です。限界を作るのは自分自身です。夢をあきらめずに一緒にがんばりましょう。

土谷総合病院 楠部 潤子

― 先生が外科を選ばれたのはなぜですか。

実はもともと、小児科中心のスーパーロテーションを行っていました。しかし皮膚科や救命センターなどの外科系の科をまわった際に「手術」の魅力にすっかりとりつかれてしまいまい、卒後3年目に第二外科に入局しました。手術は思っていた以上に楽しく、外科を選んで後悔したことは一度もありません。

― 外科医になってよかったと思うエピソードを聞かせてください。

ある時、手術を担当した患者さんと偶然に病院の廊下で出会ったのですが、手術後の傷がとてもきれいだからと言ってわざわざその場で傷を見せて下さったことがありました。外科医は一種の職人であり、相手が満足されるきれいな仕事が求められると思っています。ですから、手術を受けたことに満足していただけたことが純粋に嬉しかったです。

― 女性で外科医を志す先生方に一言お願いします。

女性の繊細かつ大胆なところは、結構手術に向いています。また、外科系疾患(乳腺、甲状腺、肛門疾患など)に悩む女性も多く、同性だからこそ役に立てる場が十分にあります。実際に女性の患者様から「女の先生だったのではずかしくなかった。」「何でも話せて安心できた」などのお言葉をいただくこともたくさんありました。手術に少しでも興味がある方は、是非この世界に飛び込んできていただきたいと思います。不安なことがあればいつでも相談にのりますので、気軽にご連絡下さい。

― 仕事とプライベートをどのように両立されていますか。

研修医時代や前期研修中はたくさんの症例を経験したかったので仕事中心の日々を送っていましたが、休日・休暇にはスポーツジムへ通ったり、乗馬を習ったり、海外旅行へ行ったり...と、うまくリフレッシュしていました。卒後7年目に結婚をしましたが、夫の理解もあり、結婚後に仕事のペースが変化したことはありません。その後、大学院在学中に出産しましたが、男性医局員のサポートのおかげで妊娠中から当直を免除していただき、産休も十分にとることができました。当科では多くの女医が同じように出産を経て現場復帰し、各々の専門分野で活躍しています。外科領域は幅広いので、外科専門医を取得後は様々な道にすすむことができます。自分の人生設計に合わせた専門分野を選択し、かつ、理解のある夫を見つけることができれば(笑)、妻・母としての生活を送りながらでも外科医のキャリアをしっかり積むことが可能です。

太田川病院 森本 博司

― 先生が外科を選ばれたのはなぜですか。

Black Jackに憧れて。

― 外科医になってよかったと思うエピソードを聞かせてください。

研修期間中などは、患者の診療に携わるのは既に外来で診断された患者が入院してからのことが多く、その場合は患者の診療も入院中のみにとどまり、その後の外来フォローアップも上級医が行う場合がほとんどでした(短期間で異動のある医師には外来フォローアップは難しいのは仕方がないのですが)。地域の病院に勤務した時に初めて初診外来を任せていただきましたが、初診患者の診断→告知→入院→手術→退院→外来治療、と一連の治療を自分が主体となって行うことができた時は大変充足感がありました。そうして治療した患者さんから「先生に診てもらってよかった」と手紙をもらった時は、外科医になってよかったと思いました。

― 外科は体力的にきつい科だという印象があるようですがどう思われますか。

長時間の手術など、きつい場面もありますが学生時代にやっていたサッカー部の練習よりきつい手術はいまだ経験していません。

― 大学院生としての生活はいかがですか

大学院に入学すると、それまで病棟を受け持って手術三昧だった日々から一転し、各関連病院での非常勤勤務(アルバイト)で生活費と学費を稼ぎながら大学で研究を行う毎日になります。濃厚な臨床から離れ、手術に関わる機会も減るため若手外科医としては「もっと臨床をやりたい」と思う人も多いようです。しかし、大学院の最大の魅力は「これまで誰もやったことのない実験をして、誰も知らなかった真理を見つけられる」かもしれないことだと思います。大げさと思われるかもしれませんが、様々なアイデアがあっても、実際に実験を行って論文化されるまでに至っていないアイデアは沢山あると思います。そのようなアイデアを実際に試し、予想通りの、時に予想外の結果が判明することがあるのは、研究の魅力の一つだろうと思います。さらに、様々な実験手法を実際に体験することによって、臨床を見る目にも奥行きが出るのではないかと思っています。

大学院生(神戸大学) 今田 慎也

― 先生が外科を選ばれたのはなぜですか。

研修医時代に救命医と外科医で悩みましたが、外科の方がより専門性が高いと思ったので選びました。

― 外科医になってよかったと思うエピソードを聞かせてください。

食道癌の患者さんで、術後合併症のために長期入院加療の必要な方がいらっしゃいました。人工呼吸器や体外循環などの時期もありましたが、家族の熱心なサポートもあり退院を迎えることができました。最も辛かったはずの患者さんから「先生、ありがとうございました。」と笑顔で言われ、患者さんと信頼関係を築けたかなと思った時に外科を選んでよかったと思いました。

― 外科は体力的にきつい科だという印象があるようですがどう思われますか。

手術や周術期管理で生活が不規則になる時もあります。振り返ってみると、外科医になってから寝つきが悪かったという覚えはありません。ただし、それ以上にやりがいがあります。

― 私たちの講座の魅力はどんなところですか。

私は入局して間もないですが、当講座の魅力は若さと活気だと思います。また、臨床と研究のいずれも充実していることも医局員には魅力的だと思います。伝統を継承しつつ、個々の医局員の進歩とその共有が講座のさらなる発展に繋がると思っています。

― 学生さん・研修中の先生方にメッセージをお願いします。

学生さんたちと話をすると、外科に興味はあるけど自分にやっていけるか自信がないという声を聞きます。せっかくの興味をもっと大切にするべきだと思います。そして、実際にやってみるともっと外科に魅了されるかもしれませんよ!

大学院生(広島大学) 田中 飛鳥

― 先生が外科を選ばれたのはなぜですか。

患者さんとの距離が一番近い科だと感じたからです。患者さんを助けるために、みんなで一丸となって治療をしていくというチーム医療に魅力を感じました。また、手術だけではなく、全身管理を行えるところも魅力的でした。

― 外科医になってよかったと思うエピソードを聞かせてください。

術後合併症で長期入院をされていた患者さんで、入院中もつらい治療が続き、しんどい思いをされていたのですが、状態が落ち着き退院される時に「先生は一緒に頑張った戦友のようでした。一緒にいたから頑張れました」と言われた時に、本当に外科医になって良かったと思いました。

― 外科は体力的にきつい科だという印象があるようですがどう思われますか。

正直にいうと、楽ではないと思います。でも、外科だろうと何科だろうとしんどい時はしんどいと思うし、この仕事をする上できつくないところは無いと思います。だから、自分の好きな事を思い切りやればいいと思います。自分の好きな事であれば、頑張れるし、やり甲斐もあると思います。

― 女性で外科医を志す先生方に一言お願いします。

外科は体力的にきついイメージがあり、私も外科には興味があるものの、やっていく自信がないなと思っていました。でも、「医者は一生の仕事だから、自分の好きな事をやらないと後悔するよ」と研修先の先生に言われた事が心に残り、外科を志す事にしました。確かに大変な事もありましたが、先輩、同期、後輩諸先生方に助け、支えて頂き、今外科医としてこうしていられる事を本当に良かったと思っています。自分のやりたい事を後悔のないようにやる事が一番だと思います。そこに不可能はないと思いますし、女性だから外科は無理という事は絶対にないと思います。一緒に仕事ができる女医さんが増えたらうれしいです。

国立呉医療センター 外科  山口 恵美

― 先生が外科を選ばれたのはなぜですか。

正直なところ、学生のときは外科を選ぼうとは全く考えていませんでした。研修病院は大学病院でしたが、1年目のときも漠然と内科が合うかなと思っていました。研修医の2年目に初めて必修で外科を回ったとき、自分が思っていた以上に手術や術後管理、処置が楽しかったことが印象的だったのがきっかけで外科に興味を持ちました。最終的に内科、小児科、外科で知恵熱がでるくらい悩みましたが、悩んでも結局は決まらないので、勢いで決めた感があります。決めたときに回っていたのが外科だったので、決定打は大段教授の一言だったかなと思います。

― 外科医になってよかったと思うエピソードを聞かせてください。

手技に関しては、まだまだできないことが多くて叱られることもしょっちゅうですが、すこしずつでもできること、執刀させてもらえる手術が増えることにやりがいを感じています。
患者さんとの関わりについては、胆石症、イレウスなど良性疾患の患者さんが手術をして元気に帰っていくのを見送るのもうれしいですが、悪性疾患の患者さんは手術をしたあともずっと治療が続くので、一生の付き合いになることもあります。残念ながら転移・再発し亡くなっていく患者さんをお看取りしたあと、時々外来に患者さんのご家族が挨拶に来てくださることがあります。亡くなりゆく患者さんやそれを見守るご家族に私ができることはほとんどないのですが、それでもここで亡くなることができて良かったと思うと言っていただけると、静かな喜びを感じます。手術をした患者さんと一生の関わりをもてるのは、外科医のやりがいかと思っています。

― 女性で外科医を志す先生方に一言お願いします。

外科も患者さんの半数は女性です。乳腺疾患や直腸、肛門疾患などでは特に需要があるかと思います。それ以外の疾患でも女性でよかったと喜ばれることは多々経験します。ぜひ一緒に頑張りましょう。

― 現在の研修について教えてください。

私は現在、厚生連尾道総合病院で研修しています。尾道総合病院は、尾三地区を中心に多くの症例が集まる地域の中核を担う病院で、平成23年統計で1047件の定期手術、172件の緊急手術を11人の常勤外科医でこなしています。
後期レジデントの研修内容は、3年目で甲状腺、乳腺、4年目で消化管、5年目以上で肝胆膵をメインに主治医を担当します。その他、急患はほぼ同等に担当します。基本的に上級医1人以上と一緒に主治医を持つので、悩んだときには相談しやすいのがウリだと思います。また、当院は2次救急病院で、当直では救急車対応を第一線で担当します。1次救急患者からときには3次救急患者までぞくぞくと運ばれてきますので、他科も含めた救急医療をしっかりと学ぶことができます。希望があれば、全身麻酔管理および心肺蘇生の学習のため麻酔科研修をすることもでき、私も3年目に2か月間の研修を行っています。
現在、後期レジデントは6年目1人、5年目2人、4年目1人、3年目1人の5人で、そのうち女性は3人と女子力が高めとなっております。業務に忙しい毎日ですが、全員一丸となって切磋琢磨しています。暇を見つけては飲み屋街に繰り出し、語り合うのが仕事の支えにも励みにもなっています。レジデントの仲の良さもウリです。
病院の建物も一昨年建てたばかりできれいですし、尾道は魚介類が大変おいしく飲み屋にはずれがありません。興味を持たれた方は是非見学に来てくださるとうれしいです。

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