文書館とは

館長メッセージ

2018年を迎えて

 昨年は、南スーダン派遣陸上自衛隊日誌廃棄問題に、森友学園・加計学園に関する公文書問題と、公文書管理の信頼性が大きく揺らいだ一年でした。

 このような問題に、日本のアーカイブズは、まったく対応できなかったと考えています。その理由と背景については、次号の『広島大学文書館紀要』で明らかにする予定です。そして、広島大学文書館は、アーカイブズとして何ができるのか、を問いたいと思っています。

 昨年の12月に、3回目となる外部評価を行いました。第一に、外部評価委員の諸先生からのご助言をいただき、問題点を是正しつつ、外部評価で明らかにした広島大学文書館の戦略を進めたいと思います。

 第二に、大学アーカイブズとして何ができるのか、を問いたいと思います。この点については、「大学アーカイブズの実務」をテーマに、日本の実態にそった大学アーカイブズの新たな方向性を構築すべく、12月に第2回目の研究集会を開催する予定です。

 第三に、日本のアーカイブズ全体に対しても、より言うべきことは言う、という姿勢で臨みたいと思っています。

 広島大学文書館としては、なによりも、法人文書の統一的管理を誠実に実施することで、業務組織からの信頼性を高めるとともに、公文書管理に対する市民の不信感を少しでも払拭できるように、日常の努力を怠らずに進めていきたいと思っています。

 また、2020年には被爆75周年という節目を迎えます。今年は、平和学術文庫に新たな資料のご寄贈を受ける予定でおります。寄贈をうけるというよりも、広島大学に帰っていただく、というのが相応しいと思っています。被爆の記憶を風化させないためにも、広島大学文書館が果たせる役割はあると考えています。

 広島大学文書館は、日常の業務のなかで、着実な歩みを地道に一つ一つ積み重ね、何ができるのか、という問いに対する答えを見つけ出していきたいと思っています。

 何卒、これまで同様、変わらぬご支援・ご鞭撻の程、お願いいたします。

平成30年1月 館長署名