文書館とは

館長メッセージ

広島大学文書館設立10周年を迎えて

 広島大学文書館(以下「文書館」)は、本年4月1日、設立10周年を迎えることができました。文書館は、平成16年4月の国立大学法人化とともに、広島大学の学内共同教育研究施設として設置されました。ここに10周年を迎えることができましたのも、財務・総務室総務グループをはじめとする学内及び学外の多くの方々より賜りましたご支援、ご協力、ご鞭撻のお蔭です。本当に有難うございました。

 10周年と軌を一にして、文書館は、今年度より広島大学の機関アーカイブズとして、大学全体の公文書管理を担当することとなりました。文書館は、公文書等の管理に関する法律 (平成21年法律第66号)に基づく政令指定機関として、同法の核心部分の一つである公文書の統一的管理を日本ではじめて実現することとなります。このことは、広島大学における大学業務の合理化の一環であると同時に、文書館が機関アーカイブズとしての信頼を業務組織より得られたことの証左でもあります。

 今後、文書館は、いわゆる現用・非現用の別や、「歴史的」などという価値判断を超えて、広島大学の今と未来とにわたって必要である、重要な法人文書を一元的に管理し、整理・公開していくこととなります。業務組織(事務組織)との協働型の機関アーカイブズとして、一つの方向性を明らかにしたものだとも考えています。

 文書館は、機関アーカイブズという側面のみならず、収集アーカイブズとしての側面をより一層充実させていくことを目指しています。収集アーカイブズとしての文書館は、包括校の営みを未来に守り伝える砦となるのみならず、広島大学としての建学の精神を守り、大学の個性を明らかにする学術資料の収集・整理・公開についても、不断に進めて参ります。

 現在、10周年を迎えた文書館は、さらなる改革の途上です。文書館の業務は、この10年の間、国立大学法人化後の大学同様多角化して参りました。今後は、業務内容を合理化し、より効率的な運営を実現させていきたいと思っております。

 文書館は、今後も一歩一歩、問題点を解決しつつ、着実に前進していきたいと思っております。このことが、日本におけるアーカイブズの在り方について、理想からの偏差でみるのではなく、実態の積み重ねを通して一つ一つ答えを出すことにつながると考えています。

 何卒、これまで同様、変わらぬご支援・ご鞭撻の程、お願いいたします。

平成26年4月 館長署名