文書館とは

広島大学文書館は広島大学のアーカイブズ(archives)です。

アーカイブズとは、「人又は組織がその活動の過程で作成、受領、収集した記録のうち、継続的価値を持つものとして保存されているもの。また、それらの記録を管理、保存し利用に供する公文書館等の機関や施設。」を意味します。 ですから広島大学文書館は、広島大学がその活動の過程で作成、受領、収集した記録のうち、継続的価値を持つものとして保存されているものを管理、保存し利用に供する機関ということになります。

皆さんの身近な例で言えば、広島県には広島県立文書館が、広島市には広島市公文書館があり、それぞれ前者は県の、後者は市の、一定の時間が経ったために使用されなくなった行政文書を引き継いで保存・公開をしています。また関連する歴史的資料も収集・保管しています。このため県や市の歴史について調べようとしたときに、真っ先に役に立つ機関と言えるでしょう。

広島大学において、このような役割を果たすのが広島大学文書館なのです。

また、大学にアーカイブズを設けている大学は日本では数少ないものです。旧国立大学では、東北大学、東京大学、名古屋大学、金沢大学、京都大学、九州大学などで、私立大学でも著名な創設者をもつ、ごく限られた大学です。また文書館という名称をもっているのは、京都大学大学文書館、九州大学大学文書館、北海道大学大学文書館と広島大学文書館のみです。

広島大学文書館では、元文相・初代広島大学長の森戸辰男に関する資料(写真や文書、書簡など)をはじめ、広島大学に関係する人物の記録等を収集・保存しています。そして当然の事ながら、広島大学の過去の公的記録を多数保存しています。 この記録を一般の閲覧に供するよう整備するとともに、資料を使って研究を行っています。

また、その資料を活用した教育活動も行っています。これまでにも、自校史教育として教養的教育(総合科目)「広島大学の歴史」という講義を開講し、本学の学生が大学の一員としてのアイデンティティーを形成する機会を提供しています。 その他にも公開講座を企画するなど、広島大学文書館で保有する資料を活用した研究成果を、様々な形で社会に還元するよう努めています。

 「The heritage of the past is the seed that brings forth the harvest of the future.(過去の遺産は、将来の実りをもたらす種子である)」とは、米国のワシントンDCにある国立公文書記録管理局の玄関台座に刻まれている言葉です。広島大学の史資料を適切に保存することにより、広島大学をはじめ、地域や国に、そして何よりも国民に対して実りをもたらす種子を後世に伝える機関、それが広島大学文書館なのです。

文書館の組織

公文書室

公文書室は大学の公的記録類(これまでの行政文書と法人化以降の法人文書)を所蔵し、一般の利用に供します。また、2011年1月より、広島大学法人本部一階に、公文書分室を設置しています。

大学史資料室

大学史資料室は大学関係者の個人資料や、広島大学の沿革に関する記録、大学史に関わる公刊物等を所蔵し、一般の利用に供します。また、初代学長森戸辰男の関係文書で構成される森戸辰男記念文庫、平和学術文庫、広島大学出身の作家梶山季之を記念した梶山季之文庫等の文庫を擁しています。