生物活動と地球活動との関係


地球生物圏と地球内部には密接な関係がある。 地球生物圏において最もダイナミックで、かつ、バイオマスの大きい生物群集は、
プレートの発散帯(拡大軸)と収束帯(沈み込み帯)に見られる
*。 これらの生物群集の特徴は、太陽光エネルギー(惑星外因性)に依存せず、
地球内部由来の化学エネルギー(惑星内因性)に依存していることである。

*珊瑚礁や熱帯雨林はダイナミック(高フラックス)ではあるがバイオマスはそれほど大きくない。
 一方、タイガ森林などは高バイオマスではあるが低フラックスである。

これらの「惑星内因依存型の生物群集」は、今まで、熱水噴出孔や冷湧水域など海底上の局所的な場所に限って見つけられている。
しかし、それらは「地底世界の‘窓 ’」なのであり、その窓外(窓下?)には惑星内因依存型
* の地下生物圏が広がっていると思われる。

*ここでは、花崗岩や玄武岩などの hard rock 内の生物圏を考えている。
 堆積岩は光合成由来の有機物を含んでいるので、必ずしも惑星内因依存性にはならない。

そして、惑星内因依存性であるということは、他の惑星(衛星)にも似たような(地下)生物圏があることを期待させ、
今後の地球外生命探査に関する知見と技量の集積につながる。