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HUES 1.0

last update 2007.3.18

機体コンセプト

HUES 1.0 は HUES が初めて製作した人力飛行機です。機体の随所に人力ボートで培った設計、製作技術が活かされています。

  • 過去に例のないユニークかつ空力特性を十分に満たす機体
  • パイロットの安全を最重要視し、飛行時の安定性を十分に有する機体
  • 大会会場への搬入を考慮し、組み立てが容易であること
  • 離陸時にプラットフォームに接触せず、安定した離陸が行える機体

これらを基本コンセプトに据え、複数のデザイン案を考案し、安全性、安定性、滑走性を総合的に判断した結果、双胴双発型人力飛行機となりました。

機体主要目

全体
全長 5.866 (m) 機体重量 41.118 (kg)
全高 2.61 (m) パイロット重量 55 (kg)
設計速度 7.5 (m/s) 全備重量 96.118 (kg)
必要パワー 310 (W) 重心位置 0.342 MAC
プロペラ
プロペラ直径 2.4 (m) 翼型 FX63-137
プロペラ回転数 150 (rpm) ブレード数 2枚
主翼
翼幅 22.3 (m) 平均空力翼弦長 1.315 (m)
翼面積 28.5 (m^2) 翼面荷重 3.59 (kgf/m^2)
翼型 DAE31 取り付け迎角 5 (deg.)
アスペクト比 18.28
水平尾翼 垂直尾翼
翼幅 4 (m) 翼幅 1.4 (m)
翼面積 3.88 (m^2) 翼面積 0.875 (m^2)
翼型 NACA0009 翼型 NACA0009
動ファクター比 1.3 動ファクター比 0.00056
取り付け迎角 -2 (deg.) 容積比 0.01
(備考) プロペラ×2 垂直尾翼×2

機体の特徴

双胴機であるため主翼と水平尾翼の間隔を短縮することができコンパクトな機体となっています。しかし、コンパクトであるのは外見のみであり、2本の胴体主桁や複雑な駆動系により重量は推定50kgを超えています。(機体主要目では機体重量41kgとなっていますが、CFRPの重量計算を誤っているため実際より軽い値となっています)

また、設計段階では3点支持で補助しやすいため安定した離陸が可能と思われていましたが、フレームの剛性不足により助走すらままならない機体となってしまいました。さらに、第26回鳥人間コンテストでは離陸時にプロペラがプラットフォームに接触し外れるという事故を起こしています。

このように多くの問題を抱えた機体ではありましたが、境界要素法を用いた流体解析、曳航水槽での翼の干渉影響実験、有限要素法を用いた構造解析などの "Design by Analysis" の理念に基づく機体製作は、現在まで受け継がれています。

余談ではありますが、機体完成日の2002年7月28日は第26回鳥人間コンテストの人力プロペラ機部門の実施日です。プラットフォーム上で完成を向かえ、離陸寸前に機体審査を受けた機体は、おそらく HUES 1.0 の他には無いのでしょう。