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国際地球理解年(IYGU)とは

国際地球理解年の目的は、人々の身近な行動がどう地球規模の影響をもつかについての理解を深め、気候変化、食糧安全保障、大規模人口移動に関る軋轢などの深刻な地球規模の問題に対するより良い改善策の追求に資することです。IYGUは、自然科学、社会科学、人文科学にまたがる、 ICSU (国際科学会議) 、ISSC (国際社会科学評議会)、CIPSH (国際哲学人文学会議)に支えられ、世界中の国と地域の広範な協働を確かなものにしています。

IYGUの事務局(代表:ベンノ・バレン教授)はドイツに置かれ、日本をはじめ世界約50カ所の地域活動センターを拠点として活動を展開しています。

(以下はIYGUの正式ウェブサイトの記述を日本語訳したものです)

ここでは、IYGUイニシアティブのねらいや目的、挑戦する主な課題、それらの課題に見合ったIYGUの取り組みを示す重要なメッセージについての情報を提供します。IYGUの期待される成果とこれまでの活動の概要を知ることができます。

IYGUのプログラム

IYGUは、ローカルな行動とグローバルな課題をつなげる。

IYGUは、ローカルな行動のグローバルな持続可能性に焦点を当てる。

IYGUは、グローバルな持続可能性に向けた文化的に異なる経路を認める。

国際地球理解年(IYGU)は、我々がますますグローバル化した世界に暮らしている、そのあり方に関心をもっている。われわれはどのように自然を変化させているのか。我々は出現するグローバルな現実に対してどのように新たな社会的政治的関係を築くべきなのか。社会と文化は、我々が自然と共に生き、また自然を形づくる、そのあり方を規定している。社会と文化は、我々がどのように日々の行動のグローバルな結果をとらえるのか、に影響を与える。我々は、我々の日々の行動がグローバルな課題を克服するのに世界全体に対してもつ意味を理解する必要がある。

IYGUが挑む課題

グローバルな環境変化

我々の環境は、さまざまな仕方で、かつ前例のないペースで変化している。気候変化、生物多様性の喪失、エコシステムの喪失、異常気象の頻度と深刻さの増大、砂漠化や土壌劣化、乱獲や乱伐は、我々が直面する多くの環境上の課題のごく一部である。

知識

地球システムの過程や人間行動における社会・文化的コンテクストの双方に対して、我々の理解を強めていく必要がある。我々は、既存の知識の妥当な利用や社会的容認を同時に高めていく必要もある。日々の生活のグローバルな意味に関して認識の欠如がみられる一方、知識を行動に効率よく変換しようとすれば、知識と行動のギャップ―それはIYGUが取り組むことを希望するさらなる課題であるーに遭遇する。より重要なことには、我々はさまざまな形態の知識のを、知識生産のプロセスにおいてうまく統合することも必要としている。IYGUは、すべての学問分野(人文科学ばかりでなく社会・自然科学)、すべての形態の知識(科学的、土着的、地域的、伝統的など)、すべてのステークホルダー(意思決定者、NGO、企業、影響を受けて動く市民など)からの学問的知識を統合することを期待して、学際的なアプローチを用いる。

変化する地理―ローカルな行動のグローバルな広がり―

過去数十年の間に、人々の生活の時空間的状態は、直接的にも間接的にも、劇的に変化した。デジタル革命にともない、社会文化的な実践は現在(すくなくとも可能なこととして)、グローバルに拡大している。自然的現実の人間による変形という結果もまた同様である。グローバルな変化と日々の生活のグローバル化にともない、我々は前例のない事態に直面している。一般的に言って、我々は19世紀と20世紀の問題解決について意図しない結果を経験している。我々はグローバルな社会変化ばかりでなくグローバルな気候変化に直面し、しかも双方は密接に結びついているのである。

科学と政策の接点

しかし、この事態に対して政治的制度は準備されていなかった。我々の政治制度は未だ(圧倒的に)国家的レベルに留まっている。グローバルな問題と国家的な問題解決戦略との間に橋渡しをするために、我々は気候政策とグローバルな諸問題に関連するその他の政策分野において、グローバルな理解を育てることと国際的協働を推進することが必要である。それに加えて、空間的スケールにかかわらず、グローバルな変化に関する研究や持続可能性に関する研究の結果を、衰えをみせないグローバルな環境変化の最悪の結果を防ぐ効果的な政策に、変換していくことが差し迫って必要である。社会と生態系に最良の結果をもたらすために、国際的協同と国家の活動との連携が必要なのである。

IYGUの重要なメッセージ

グローバルとローカルとをつなぐ

私たちの世界は気候変動だけでなく、社会的、文化的、経済的変化にも直面している。人間の活動がそうした世界規模の課題を生じさせるのに重要な役割を担っている。しかしながら、人間の活動はまた解決策をも提供する。もし個々人が地球のために自らの日常の生活が意味することを知れば、適切に行動することができる。グローバルな理解は知識と行動とのギャップを克服し、持続可能性を促進する政策決定を支援するための一助となる。

人々の実践

グローバル問題は持続可能な解決を必要とする。

持続可能な変化は下から現れるべきである。

グローバルな課題は、迅速で、しかし周到な目標設定と、政治的行動を必要とする。

我々は、理想的な意志決定機関やグローバルな司法権を待っている余裕がない。それは決して実現しないかもしれない。その代わりに、変化は下から生じるべきである。ローカル、地域、国のレベルで、個々人は選択と投票を行い、政策を実行する。グローバルな理解が広く普及すれば、個々人の選択のグローバルな結果を深く心にとどめさせることになる。IYGUは下から始まる持続的な変化を望んでいる。

科学と日々の生活

日々の生活と科学は同類のものである。

グローバルな理解は社会科学と自然科学の共同研究に基づいている。

研究は日々の生活の論理を取り込むべきである。

グローバルな理解はグローバルとローカルの、また科学と日々の生活の一致を必要とする。

IYGUは、食べる、飲む、住む、働く、旅行する、交流するといった、必要不可欠な日々の生活に焦点を当てる。我々はなぜこんな選択をするのか。豊かな社会と貧しい社会、どの社会がよりグローバルに持続可能な選択をするのか。自然科学者と社会科学者が合同して、答えを用意するだろう。

持続可能性と理解

気候変化はグローバルな影響とローカルな影響の結びつきの一例である。

グローバルな変化は気候上の、社会的な、文化的な、経済的なものかもしれない。

社会は変化を持続的にうまく扱うためにグローバルな理解を必要とする。

グローバルな持続可能性はローカルな持続可能性なしには実現しない。時空間的につながりがないように見えるかもしれない行動と思考も、たいていは基礎の部分で繋がっている。真のグローバルな理解こそが人々にそのような結びつきを創り上げることを可能とする。多くの人々は持続可能性の必要性を知っているが、ほとんどのものがそれに見合った決定をなさない。

IYGUの主な目標は、グローバルな理解を推進し、それによって行動と決定が持続可能な結果を常に世界中にもたらすことである。

それをいかに行うか

IYGUはグローバルなプロセスと課題を理解可能にする。

IYGUは研究・教育・情報を含む。

IYGUはグローバルな変化に対する、日々のローカルな選択の力に光をあてる。

IYGUは地球市民にかれらがグロールな責任を有することを思い起こさせる。

IYGUはすべての人が共により持続的に生きることができる方法に関する深く、しかし実行可能な見識をもたらすことを目的とする。焦点は、グローバルな広がりをもつ、狙い定めたローカルなプロジェクト向けの戦略を発展させることに置かれる。これに関しては3つの要素が存在する: 研究・教育・情報。研究は文化・社会・経済・自然に関連する日々のローカルな行動のグローバルな影響を理解するために科学者たちを結集する。IYGUは日々の持続可能な政策のためにボトムアップな活動に力を与える。世界中の教室はすべての教育レベルにおいて研究結果を利用するだろう。IYGUは大衆意識を高めるために、出版やコンピューターゲーム、テレビ番組等の手段によって、情報を提供し知識共有を促進する。

IYGUによってもたらされるもの

国連への貢献

IYGUは国連憲章規定の重要な問題に取り組む。

それはグローバルな課題に立ち向かう新たな戦略を立案することによって、国際的協力を強化することを目的とする。

UNESCOへの貢献

よりよいグローバルな理解は経済的・社会的・文化的・人道主義的協力を支援する。

IYGUの目標駆動型の科学に関する協力の新たなレベルの設定は、進歩した教育モジュールをもたらす。

IYGUは、新しい地理的生活状況と新しいグローバルな現実の文化的・社会的意味合いに関する、グローバルな理解のための実用的方法を推進する。

国連イニシアティブの実行

IYGUの骨組みは、ICSU-ISSCのフーチャーアース構想に寄与し、また、リオ+20宣言の履行を支援することに努める。

国連ミレニアム開発目標を達成するために、我々は生活条件に対する責任を世界的に分かち合うことを確実にしなければならない。

IYGUは、日々の実践に重要な成果を導入する、実用的方法に焦点を当てた、国連持続可能な開発のための教育(ESD)の10年(2005-2014)の成果を補完し完全にする。

IYGUは、持続可能な教育と公開情報を提供する。次世代の日常にESDの主な成果を埋め込むためのプロセスを確立する。

他の国連国際年の結果の遂行

IYGUは、下記を含む他の国際年の関連する結果を生かし、推進する。