設定と起動[Nov. 2001改訂(青文字表記)


0.Windowsの表示を変える.

−マイコンピュータの表示メニューでWebページのチェックを外す.
−表示>フォルダオプション:全般で,
  『従来のWindowsスタイル』を選ぶ.
−表示>フォルダオプション:表示で,
  『登録されているファイルの拡張子は表示しない』のチェックを外す.
  『すべてのファイルを表示する』をチェックする.
-表示>詳細を選ぶ.多数の長い名前をもつファイルを一覧できる.

注:MS-DOSでは円記号(\:英語ソフトでは右下がりスラッシュ=半角の\)にWindowsのフォルダ名
をつけたものが,(サブ)ディレクトリと呼ばれ,ファイルの置かれたドライブの仕切りを表す
[C:\GMT\bin\pscoast.exeは,CドライブのGMTディレクトリの中のbinサブディレクトリにある
pscoast.exeというファイルを意味する].MS-DOS/Windowsでは大文字・小文字は区別されない.
GMT/Unix/cygwinは厳密に大文字・小文字を区別する.


1.解凍

GMT_exe.zip をWinzipで開き,すべてを選択して C:\ に解凍する.
 以下,GMT_share.zip, GMT_suppl_exe.zip, GMT_web.zip,
 GMT_full.zip, GMT_high.zipをすべて C:\ に解凍する.
 copyingというファイルを上書きして良いか尋ねられたら,すべて上書きOK.

◎解凍されたファイルはC:\GMTというディレクトリ(フォルダ)に入る.
 ディレクトリとファイル構成は以下のとおり.

  C:\GMT\bin\
  C:\GMT\lib\
  C:\GMT\share\
  C:\GMT\src\
  C:\GMT\www\
  C:\GMT\.gmtcommand

netcdf-3_5_win32bin.zipC:\NETCDFというディレクトリを作成して
 そこに解凍する.ディレクトリ名は半角英数文字で正確に.
 デ?クトリ構成は以下の通り.
  C:\Netcdf\bin
  C:\Netcdf\lib
  C:\Netcdf\include


2.ファイルの移動・確認

C:\GMT\src\gmtenv.bat C:\GMT に移す.
  (ファイルを選んでコピー,Gmtフォルダを開いて 貼り付け).

エディタで C:\GMT\gmtenv.bat を開く.
29--31行目(REMなし行)のディレクトリが解凍したファイルの配置と同じか確認.

ディレクトリ(フォルダ)名を上記以外に設定した場合は,右辺を変更すること.

SET NETCDF=C:\NETCDF
SET GMTHOME=C:\GMT
SET HOME=C:\GMT


3.基本設定

C:\GMT\share\gmt.conf をエディタで開いて(ドラッグ&ドロップか開く),
 一行目の最初に半角大文字で『SI』と入力して上書き保存する.SI単位系に設定.
 もし見つからなかったら,『SI』とだけ書いたファイルをC:\GMT\share\gmt.confとして作成・保存.

C:\Windows\Dosprompt のコピーを作ってデスクトップに置く.右クリックでプロパティを選び設定.
  プログラム>コマンドライン :C:\WINDOWS\COMMAND.COM
        作業ディレクトリ:C:\GMT
        バッチファイル :gmtenv
  メモリ>環境変数の初期サイズ:4096
  このショートカットの名前を例えば『GMTstart』に変更する.


4.起動!

デスクトップの『GMTstart』をダブルクリックする.上の設定ができていれば,
(下から2行目)GMT3.3 Environment initialized が表示されて準備完了

Windowsの スタート>プログラム>MS-DOSプロンプトで,DOSを起動し場合
以下のコマンド(黄色の文字)を入力する.Type inしてリターン.

Microsoft(R) windows 98
(C) Copyright Microsoft Corp 1981-1998.
   
C:\Windows> cd \
C:\> cd \gmt
C:\Gmt>gmtenv
C:\Gmt>ECHO OFF
GMT3.3 Environment initialized
C:\Gmt>pscoast

いずれにしても,GMT3.3 Environment initializedが出たら準備完了

C:\Gmt> pscoast と入力してみる.

画面にpscoastコマンドのオプションが一気に表示されたらOK
[止まった画面に,-P, -Q, -S, -Uなどのオプションの説明が英語で並んでるはず.

★★★単位をSI単位系に設定★★★★★★★★★★ NEW ★★★★★★★★★★★★★

C:\Gmt> gmtset PAPER_MEDIA a4+ と入力(これで出力をEPSに設定できる)
C:\GMT\.gmtdefaults が作成される.

C:\GMT\.gmtdefaults をエディタで開いてみる.
   ファイル名がドット "." で始まっていることに注意.Windowsの表示や,メモ帳でこのファイルを
   別名で保存したり移動したりすることはできない.秀丸エディタならできる.あるいはcygwin で名前を変える.

 MEASURE_UNIT cm PAPER_MEDIA a4+ であればOK

 MEASURE_UNIT inch の場合その他のパラメータもすべて inch 単位だ.その場合,
 SI単位系の .gmtdefaults_SI ファイル[gmtdflts.zip]をここからをダウンロード,
 解凍し,中のファイル(.gmtdefaults_SI)を C:\GMT におく.エディタを閉じる.

C:\GMT\.gmtdefaultsC:\GMT\.gmtdefaults_SI でおきかえる.別名で保存か,
 C:\GMT> ren .gmtdefaults .gmtdefaults_US
 C:\GMT> ren .gmtdefaults_SI .gmtdefaults

C:\GMT\.gmtdefaults をエディタで開いてみる.あるいは C:\Gmt>gmtdefaults -L
 MEASURE_UNIT cm PAPER_MEDIA a4+ を確認


5.トラブル発生!!

■ netcdf.dllがみつからない??
  C:\Netcdf\bin\netcdf.dllC:\Netcdf\lib にコピーする.
  (ファイルを選んでコピーC:\NETCDF\libフォルダを開いて 貼り付け).
  Windows2000では netcdf.dll を \GMT\bin\ に置く必要があるらしい(未確認).

■ gmtenv入力で,『環境変数が...』,『メモリーが...』というエラーメッセージが出て,
  initializeができない: 
◎ MS-DOSのプロパティを,上の基本設定どおりかチェック.設定を確認してDOSを再起動.

■ pscoast が起動しない.『コマンドまたはファイル名が違います.』
◎ gmtenv は実行されているか?必要なファイルが解凍され,適切なディレクトリに配置されているか?
◎ C:\GMT\bin\pscoast.exe のディレクトリに間違いはないか(英数半角)?確認.

■ pscoast が起動しない.『このプログラムを実行できません.』
◎ C:\GMT\.gmtdefaults, C:\GMT\.gmtcommands のプロパティを見てみる.
   読みとり専用,アーカイブのチェックを外す.