研究内容

自己紹介

2007年4月に総合科学部に赴任しました。

身の回りにある物質の複雑な振る舞い・現象を対象にした 実験的研究を通じて、要素間が強い相互作用を持つ複雑系の静的・動的構造形成の現象理解を目的として研究しております。

物理現象としてのキーワード

• 複雑系、非平衡開放系、非線形科学、相転移、パターン形成

具体的な対象としてのキーワード

• ソフトマター，高分子，油脂， 脂質，結晶成長

現在の研究テーマ

高分子材料を対象としたナノメートルサイズの超薄膜物性や、結晶成長に伴うパターン・構造形成過程、植物性油脂の結晶化・多形転移キネティクス、コロイド溶液など複雑な物質の時空構造形成、などを対象に実験的手法によって研究しています。

電子顕微鏡・原子間力顕微鏡などによる直接観察や、Ｘ線散乱、静的・動的光散乱法等を用いた実験的研究を行っております。

今後の展望

今後は実験的な手法と、それらを補うシミュレーション的な手法を織り交ぜ、我々の身の回りにありふれている複雑な物質・現象の解明に基礎的な観点からアプローチしつつ、究極的には生命現象や社会現象の数理・物理的理解や、成果の多方面への応用を視野に入れた研究を行っていきたいと思います。

過去に指導した卒業論文テーマ

• 「ポリスチレン希薄溶液の動的光散乱」
• 「脂質分子間化合物の融液等温結晶化における結晶成長キネティクスの研究」

研究室紹介

• 一緒に研究活動してくれる学生を大歓迎します。興味がある方は是非ご連絡下さい。ktaguchi＠hiroshima-u.ac.jp

普段はソフトマテリアル物理の戸田教授、コロイド物理の田中准教授のグループと一緒に議論・研究を行っております。

既存の研究のみならず新しい研究テーマに挑む学生の手助けが出来れば嬉しいと思います。実験・観察を通じ、現象の本質を探る楽しさを皆さんと一緒に味わえることを願っております。