Integrated Profiles Method(IPM)の原理
 
 IPMの原理は,いたって簡単です。

fig4_1

という反応系のBの反応速度式

fig4_2

を解析的に解くのではなく,いきなり時刻tまで積分して

fig4_4

と変形します。こうすれば,解析式が線形化されていますので,初期パラメータも不要ですし,k1とk2の差がいくら小さくてもまったく問題になりません。つまり,“線形”重回帰解析の偏回帰係数として速度定数が求まるわけです。もちろん,表計算ソフト(例えばEXCELなど)でも簡単に解析が行えます。
 では,具体例を見てみましょう。