お知らせ

地衣類絶滅危惧種の調査に関する地衣類研究会の取り組み
(2003.11.21)

 地衣類研究会の富山大会(1997年)で,本研究会として絶滅危惧種に関するデータの蓄積を引き続き行なうこととし,席上,その作業委員会の委員長に私が任命されて,柏谷博之前会長から環境庁に送付された「絶滅危惧地衣リスト97最終案」をライケン第11巻 (1号)に掲載し,あわせて研究会員のなかから地域ごとに協力者をお願いしました。なお,その後刊行された「環境庁(編)改訂・日本の絶滅のおそれのある野生生物 -レッドデータブック- 9 植物II(維管束植物以外)429頁(地衣類、259-312頁)2000年12月. 自然環境研究センター」に詳細な記述があり,国立科学博物館のホーム・ページ(http://research.kahaku.go.jp/botany/chii/05/index.html)では「絶滅危惧地衣類一覧」として情報不足17種を除く65種について実物写真が付されて紹介されています。
 さて,この度日本植物分類学会に 「絶滅危惧植物・移入植物」にかかわる専門委員会が立ち上がり,地衣類関係者では専門第二委員会に柏谷博之氏(国立科学博物館,委員長),委員として中西稔氏(岡山理科大学)と井上正鉄(秋田大学)が加わりました。これと連動して環境省レッドリスト第2次見直し作業のため,環境省に「絶滅のおそれのある野生生物の選定・評価検討会」が設置されて上記の3名宛に「植物II(その他維管束植物)分科会」への参画依頼が届きました。第1回目の検討会は平成15年12月15日に開催され,評価対象種の基本的条件と具体的な評価対象種,基本的な評価方法,見直し作業の具体的方法などが検討される予定です。
 第32回地衣類研究会大会(於 京都大学芦生研究林)で地衣類研究会としてどのように取り組むか再度意見交換をしたところですが,平成15年10月18日付で日本植物分類学会の加藤雅啓会長から地衣類研究会宛にこれを取りまとめる作業を進める要請がありました。日本産地衣類チェックリストが刊行された 直後でもあり,この絶滅危惧種等に関する取り組みを機会に研究会の新たな発展を期待します。
 追記:具体的な作業内容・提案等については地衣類研究会のホーム・ページを積極的に活用して会員相互の情報を交換したいと考えています。

(井上正鉄,地衣類研究会長)




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