放線菌の姿

抗生物質を作りだす放線菌

 放線菌が作り出す主な抗生物質を以下に例挙する。細菌感染症治療薬として使用されているストレプトマイシン(Streptomyces griseus),リファマイシン(Amycolatopsis mediterranei),エリスロマイシン(Saccharopolyspora erythraea)やオレアンドマイシン(Streptomyces antibioticus)など,抗寄生虫薬エバーメクチン(Streptomyces avermitilis),抗ガン剤として用いられているブレオマイシン(Streptomyces verticillus)やダウノマイシン(Streptomyces peuceticus),免疫抑制剤 FK506(Streptomyces tsukubaensis ),イネ馬鹿稲病用農薬バリダマイシン(Stereptomyces hygroscopicus var. limoneus)といったようにきわめて数多くの有用な生理活性物質を生産している。

放線菌の複雑な生活環

 放線菌は土壌中や寒天培地上に生育する際、非常に複雑な形態分化を行う。栄養などの環境が整うと胞子が発芽し、周りの栄養分を吸収して基底菌糸を伸ばす(Step 0-2)。その後、空中に向かって基底菌糸から気中菌糸を伸ばす(Step 3-4)。その気中菌糸はコイル状になり(Step 5)、気中菌糸中に隔壁が形成される(Step 6)。隔壁形成後その1つ1つが胞子となり(Step 7-0)、次の世代に移る。

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