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■設立の経緯
平成8年に学術審議会「ユニバーシティ・ミュージアムの設置について(報告)」がまとめられ、これにそって、東京大学、京都大学、東北大学、北海道大学、九州大学、名古屋大学、鹿児島大学、大阪大学に大学博物館が設置されました。広島大学も、この時期に博物館を設立すべく、概算要求を重ねましたが、実現に至りませんでした。ついに平成15年10月には、これまでの設置構想では実現の見込みなしと大学の執行部が判断し、設立準備委員会も解散しました。
代わって、上記の第1世代の大学博物館とは異なる、いわば第2世代の新たな博物館の構想策定に入りました。その眼目は、学内措置により、人員、スペースともに小さな規模で発足し、実績を積みあげながら徐々に拡充を目指すというものでした。平成16年1月にはこの線に沿って新たな設置構想がまとめられ、大学運営戦略会議、教育研究評議会での了承を経て、17年4月に設立準備室が設けられました。その後1年の準備期間を経て、18年4月設置が実現しました。なお、広島大学には医学資料館がありますが、今のところ、本博物館と統合せず、二つの組織が併存する状態になっています。
平成18年11月1日から、本博物館の中心的な施設として常設展示を行う本館を開館しました。教育学部の大講義室を改装して本館としたもので、展示室としては十分な広さではありませんが、広島大学の学術標本資料や研究活動を紹介する場になることをめざしています。化石の標本のほか、瀬戸内海から中国地方にいたある身近な地域の展示が充実しておりますので、小・中学校や高等学校の児童・生徒をはじめ、一般市民の方にも気軽に楽しんで頂けます。
黒色の鋼板を使ったユニークな本館外装は、遠くからでも目立ちます。意匠建築学を専門とする本学教員岡河貢氏のデザインによるもので、その鋼板は福山市に工場のあるJFEスティールより寄贈して頂きました。博物館らしい落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
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