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〒739-8522 東広島市鏡山1丁目2番3号
広島大学大学院文学研究科言語学研究室nidaba@hiroshima-u.ac.jp


                                                  西日本言語学会 news

2017年11月8日

2017年11月1日
Nidabaのリポジトリ化を始めました。過去の論文のリポジトリを希望される方は、号数ページなどを記載して事務局までメールを送付してください
Nidaba47号投稿募集が始まりました 
2016年9月10日 第46回発表会が無事終了しました。
 2016年4月4日  Nidabaに会員名簿を同封いたしましたが、所属、住所等、変更がありましたら、nidaba@hiroshima-u.ac.jpまでお知らせ下さい。
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NIDABAについて

 Nidabaというのはシュメールの文芸神の名前である。少し詳しくいえば、シュメールのエレシュ市の守護神であり、習字、算数などを司る女神であった。シュメールのパンテオンに於いては、いわゆる"運命を決定する"七柱神の中に組み入れられてはいないけれども、エレシュ市の守護神、或いは個人の守り神として、特にシュメールの学校(e-dub-ba "粘土板の家")の守護神として崇拝されていた。
 世界最初の"袖の下"の記録といわれる作品"Schooldays"では、生徒の家に招待をうけ、御馳走になったうえ、贈物まで貰った先生(um-mi-a)が、生徒の才能を誉称え、その将来性を父親に保証したあと、次のような祝福の言葉を述べる。

守護神の女王、ニダバがあなたの守り神でありますように。
女神があなたの筆に恵をお示しになりますように。
女神があなたの習字から間違いを取り去ってくれますように。
  
 そしてこの作品は、学舎の女神ニダバ、ありがたや(za-mi)と結ばれる。さらに古いGudeaの円筒碑文A(紀元2150年頃)ではグデアの夢の中に貴金属製の筆を手にして現われる。Nidabaは語原的にはおそらく*nin-dub-a"粘土板の女神"に由来すると考えられる。
Nidaba za-mi
M.Y.


            発刊にあたり

 昨年の春ごろ、言語研究にたずさわるこの地の若い諸君が、自分たちの研究をおし進め、互に切磋する身近な集りをもちたいと発意し、その計画に耆指の身ながら私も共鳴して、ともにこの会の発足にあずからせてもらいました。
 主旨はあくまでささやかな研究者の集いということでしたが、名なしの会ではどうもというので、ずい分考えたあげくが「西日本言語研究会」となりました。僭称ではないかとの意見も出ましたが、われわれの意図の中には、もとより西日本を掩うとの驕りなどあるはずなく、また西日本に限るという偏狭さもありません。西日本の一隅にいる研究者たちが発起して、比較的往来し易い同学同志相たずさえて、謙虚にしかも憶せず、ともにひたすら勉励し合う場を作ろうとしたというだけのことであります。こうした若い人々の熱意を汲まれ、その意図を諒とせられて、大家碩学の先生方も多数この会に加わって下さったことは大きい仕合わせでありまして、その好意に対して深い敬意を捧げたく思います。
 機関誌の名称も考えあぐねた末NIDABAとなりました—この名の由来は吉川氏の解説が記すとおりですが、人間言語最古の記念碑であるシュメール語での「粘土板の女神」の名称をとることで、われわれの関心が古今・東西およそ言語に関するすべての面に亘っているその心意気を象徴させたというわけです。
 発会を兼ねた研究発表の集いを11月の末にもち、今ここにNIDABA創刊号を出すはこびとなりました。言語研究の種々の分野から多くの方々が原稿を寄せられ、外国からの寄稿もあって、多彩な一巻となりました。この会は会則など形式的なことも一応うたってはありますが、なるべく形式にとらわれず、あくまでも実質につくことが望ましく、機関誌NIDABAを中心として会員各自の研究を実らせてゆくことこそが本会を作った主眼であるべきだと考えます。そのためには、いかにすれぱお互の研究により効果をもたらすものとなりうるか編集上の一段の工夫も必要でありましょう。会員一同の心を合わせた協力によって、これがさらに充実した雑誌となり、研究の向上と斯学の発展に役立つことを祈念するものであります。
1972年1月
広島にて 関 本  至

             
            


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