非機能性下垂体腺腫                          


非機能性下垂体腺腫とは

症状は何?

治療はどうするの?



非機能性下垂体腺腫とは

下垂体腺腫にはもともとの下垂体の性格を有し、特定のホルモンを分泌する腫瘍と、下垂体のホルモンをまったく分泌しない腫瘍の2通りがあります。ホルモンを分泌する腫瘍を機能性下垂体腺腫、ホルモンを分泌しない腫瘍を非機能性下垂体腺腫といいます。すなわち非機能性とはホルモンを産生しないという意味なのです。下垂体腺腫はごく稀な症例を除き、良性腫瘍です。


症状はなに?

機能性下垂体腺腫の場合、特定のホルモンが過剰に分泌されるためそれらのホルモン過剰症が症状としてあらわれます。そのために腫瘍の大きさが比較的小さいうちに見つかることも珍しくありません。しかし、非機能性下垂体腺腫ではホルモン過剰による症状がないため、偶然にみつかる以外では小さいうちに見つかることはありません。たいていは腫瘍が大きくなって下垂体の上にある視神経、視交叉を圧迫し視力障害や視野障害のためにみつかります。
時には、下垂体ホルモン分泌不全による全身倦怠感や耐寒能低下(さむがりになる)、性腺機能低下(生理不順や性欲低下など)などでみつかることもあります。


治療はどうするの?

治療は手術で摘出するのが最善です。手術はほとんどの場合経鼻的手術です。腫瘍が大変大きくなると開頭手術が必要になります。


左)手術前 右)手術後

手術による視力、視野の改善率は80%程度です。すなわち5人中4人は良くなります。なぜ100%でないかというと視神経が長期間腫瘍に圧迫されると視神経萎縮といって視神経が元に戻る力を失ってしまいます。ですから、視力が悪すぎると回復しないのです。そういった意味では早期発見早期治療が大切です。



左)手術前の視野              右)手術後の視野(正常にもどった)