当研究室では、有機化合物の三次元的な立体構造と、それらが示す様々な機能や反応性との相関を調べることを研究の基本としており、さらにその結果をもとにして、興味ある機能性化合物の合成を目指している。
生体内の酵素などが行っている分子認識の機構や様式を明らかにするため酵素機能をモデル化したホスト化合物の合成と、そのホスト‐ゲスト錯体の三次元的な構造の解析を行っている。
解析法としては核磁気共鳴スペクトル、X線結晶解析、コンピュータを用いた分子モデリング等の最新の手法を用いている。また、遷移状態モデリングを用いる有機反応の立体選択性の解析、予測といった方面の研究も行っている。
非共有結合を利用した新規な超分子ポリマーの開発

非共有結合により生成してくる超分子ポリマーはその特異な結合形態から次世代の機能性材料として注目されている。当研究室では特異な分子間相互作用(ホストーゲスト相互作用)を数多く見いだしてきており,それらを基盤にした新たな超分子ポリマーの開発を行っている。特に,フラーレンの非共有結合により生成する超分子ポリマーは新規なフラーレンのナノ空間での組織化法であり,本方法論を利用した新規フラーレンナノ機能物質の開発に取り組んでいる。
分子積層化によるらせんゲル
小分子の局所的dipole-dipole相互作用による積層型集積構造の開発に成功し,それがゲルファイバーを形成することを見いだした。また,この積層構造は溶液中でもらせん構造を形成しおり,キラルゲストにより高いキラル応答性を示した。
