<骨強化補助食品の開発>
骨量改善を目的とした骨強化補助食品の有用性について
閉経後骨粗鬆症や性腺機能低下症は、更年期障害、高脂血症、冠動脈疾患、大腿骨骨折などの重篤な
合併症を併発する疾患で、多くの患者の生活の質(quality of life,QOL)を阻害しています。日本骨代謝
学会の診断基準に基づく我が国の原発性骨粗鬆症の割合は、50歳以上の女性で24%に達し、アメリカや
ヨーロッパ諸国と比較しても高い値を示しているため、大きな社会問題となっていることはご存知のとおりです。
また、近年の臨床報告において、危弱性骨折の防止を目的とした治療がQOLの維持と向上に最も効果的
であることが明らかにされており、骨代謝機序のさらなる解明に大きな注目が寄せられています。
さて、ヒトにおいては、小児期から思春期にかけて最大骨量が獲得されると言われていますが、その後
皮質骨の35%、海綿骨の50%を徐々に喪失してしまうのが現状です。現在では、予防医学の重要性が徐々に
認められつつあり、骨粗鬆症の予防という観点から、小児期における最大骨量を可能な限り高めておくと
いう考え方が臨床の場で推奨されており、思春期までの間に正常な骨の成長発育を奨めることの重要性が
指摘されています。このような背景から、我々は、老若男女を問わず幅広い世代が気軽に摂取できる骨強
化補助食品を開発することとしました。
そこで本研究では、成分や配合量に工夫を加えて開発した骨強化補助食品を骨粗鬆症モデルマウスに給
餌し、骨量および骨質について形態計測学的評価を行うことを目的としました。