|
GOSATによる海洋モニタープロジェクト このページは平成22-23年度科学研究費助成事業(挑戦的萌芽研究)「最新の雲・エアロゾルセンサを利用した沿岸の早期赤潮警戒システムの構築」(研究代表:作野裕司(広島大),共同研究者:鯉渕幸生(東京大),川崎浩司(名古屋大))の成果を公表するためのページです. 上の図は,広島大学で開発したGOSAT CAI 紫外線センサを使ったクロロフィル分布図(上)とJAXAが公表しているMODIS Chl.a (500m LCI法)(下)の一例です.瀬戸内海のクロロフィル分布は概ねよく一致していると言えます.ただし,左上の日本海等はGOSATのChl.aが非常に高くなっています.これは.GOSATの大気補正バンド(CAIバンド3と4)によるオングストローム指数導出(近赤外データを使った大気補正法等)に問題があると考えれます.現在,このようなノイズの補正について再検討して,CAIによるクロロフィル分布図のDB化を目指しています. ※検証に使った2010年瀬戸内海画像(MODISとの比較) 1/19, 1/22, 2/18 ,2/22, 3/17, 8/17, 8/20, 8/23, 8/26, 9/1, 9/10 <参考文献> 作野裕司・小林拓・比嘉紘士・鯉渕幸生・虎谷充浩:GOSAT
CAI紫外線バンドを利用したクロロフィル推定(2010年5月〜2011年7月),第51回日本リモートセンシング学会学術講演論文集,pp.167-168,2011.11.10 GOSAT のNEWS LETTERに紹介された記事「CAI 画像に見る河川水の拡散 ―太平洋沿岸(日本)」 <関連リンク> 国立環境研究所GOSATプロジェクト GOSATデータ入手 <GOSATメモ> ○CAIの輝度変換(L1B+) Band1:0.0059036*DN-3.48549 Band2:0.0079738*DN-4.7078 Band3:0.0051595*DN-3.04623 Band4:0.0012562*DN-0.74166 ※L1B+プロダクトのHDFファイルに係数あり ※L1Bデータにはピクセルごとに太陽/衛星の天頂角/方位角が格納されている. ○L1BとL1B+のデータの中身の違い L1B:Radiance(W/m2/sr/um),天頂角/方位角情報,水陸分離データ L1B+:Radiance(DNベース),DEM (500m≒0.0045°) ○LCI係数 水質との相関があると言われる (Ex=-1, 0) LCI=R(B1)-4.434*R(B2)+3.434*R(B3) (Ex=-1, 0.3) LCI=R(B1)-4.141*R(B2)+3.056*R(B3) ※Rはレーリー散乱補正をした後の反射率 ※B1はCAIバンド1(380nm),B2はCAIバンド2(674nm),B3はCAIバンド3(870nm)である. ○MODISバンドとの関係 CAI Band2 (674nm) vs MODIS Band1 (620-670nm, 250m) or MODIS Band14 (673-683nm, 1km) CAI Band3 (870nm) vs MODIS Band2 (841-876nm, 250m) or MODIS Band16 (862-877, 1km) CAI Band2 (1620nm) vs MODIS Band6(1628-1652nm, 500m) ○GOSAT同期(東京湾)パス5,フレーム25(CAI) 2010/8/10,2010/10/3, 2011年8月以降はノーチェック [現地観測日:2010/6/7,8/10,9/1, 10/3, 2011/5/23, 6/22, 7/26, 8/30, 9/27, 10/24] |
||||||||||||