慢性疾患看護専門看護師コース

広島大学は、日本看護系大学協議会から、平成19年度(2007年度)に26単位で認定され、平成25年度(2013年度)に38単位(高度実践看護師コース)に移行しました。

専門看護師とは

複雑で解決困難な看護問題を持つ個人、家族及び集団に対して水準の高い看護ケアを提供するための、特定の専門看護分野の知識・技術を深めた者です。Change Agentとして保健医療福祉の発展に貢献し併せて看護学の向上をはかることを目的としています。

役割

専門看護師は、専門看護分野において以下の6つの役割を果たします。

  • 個人、家族及び集団に対して卓越した看護を実践する(実践)
  • 看護者を含むケア提供者に対しコンサルテーションを行う(相談)
  • 必要なケアが円滑に行われるために、保健医療福祉に携わる人々の間のコーディネーションを行う(調整)
  • 個人、家族及び集団の権利を守るために、倫理的な問題や葛藤の解決をはかる(倫理調整)
  • 看護者に対しケアを向上させるため教育的役割を果たす(教育)
  • 専門知識及び技術の向上並びに開発をはかるために実践の場における研究活動を行う(研究)/li>

カリキュラムの構造

本コースでは、専門看護師の役割である「ケアとキュアを融合した高度な看護実践」、「看護職に対する教育」、「ケア提供者に対するコンサルテーション」、「医療チームメンバー間の調整」、「実践の場における研究活動」「倫理的な問題の解決と調整」を行う能力を身に付けることを目指します。

シラバスはこちら

課題研究

  • 慢性疾患ケア看護学課題研究(2単位)
  • 修士論文の作成

専門分野共通科目

  • 慢性疾患ケア看護学演習2
  • サブスペシャリティ領域における慢性に経過する疾病をもつ成人の重症化予防・症状マネジメント、QOL向上のために必要な高度看護実践技術の習得
  • 慢性疾患ケア看護学演習1
  • 包括的なヘルスアセスメント、ニーズアセスメント等
  • 慢性疾患ケア看護学特論5
  • 専門的支援技術と評価方法の実際
  • 慢性疾患ケア看護学特論4
  • 専門的支援技術と評価方法
  • 慢性疾患ケア看護学特論3
  • 慢性疾患を有する個人・家族への看護ケア:理論、方法論等
  • 慢性疾患ケア看護学演習2
  • ベストプラクティスを提供するための治療療養環境整備に関する方法論、地域社会支援体制の調整の方策の学習
  • 慢性疾患ケア看護学特論1
  • 医療・福祉の制度や体制及びその革新方策の方法論の学習

実習科目

  • 慢性疾患ケア看護学実習5(2単位)
  • 慢性疾患看護領域のアウトカムの向上に向けた取組み:展開(医療機関等)
  • 慢性疾患ケア看護学実習4(2単位)
  • 慢性疾患看護領域のアウトカムの向上に向けた取組み:導入(医療機関等)
  • 慢性疾患ケア看護学実習3(2単位)
  • 在宅ケア・地域の学習
  • (訪問看護ステーション)
  • 慢性疾患ケア看護学実習2(2単位)
  • 疾患や症状の診断、治療の学習
  • (専門医やプライマリ・ケア)
  • 慢性疾患ケア看護学実習1(2単位)
  • 専門看護師の役割・機能の学習
  • サブスペシャリティの強化

共通科目

  • 看護理論(2単位)
  • 看護研究(2単位)
  • 看護倫理(2単位)
  • コンサルテーション論(2単位)
  • 臨床薬理学(2単位)
  • フィジカルアセスメント(2単位)
  • 病態生理学(2単位)

博士課程前期 選択科目

  • 調査研究法特論
  • 質的研究法特論
  • Epidemiology and Disease Prevention
  • Health Communication and Health Promotion
  • その他、設置された科目を自由選択

博士課程前期 必修科目

  • 生命・医療倫理学

※ 下の画像をクリックするとPDFファイルで詳細をご覧になれます。

ニュース

平成27年度卒業 尾崎果苗(広島大学大学院医歯薬保健学研究科保健学専攻博士課程後期、サブスペシャリティ:糖尿病)

本コース卒業CNS第8号の誕生です!尾崎さんは、これまでも糖尿病看護認定看護師として活躍されてきましたが、さらにブラッシュアップです。修士の時代は、糖尿病性腎症重症化予防サービスを主に提供している株式会社DPPヘルスパートナーズとの共同研究で、遠隔看護の有用性などを研究しました。現在は、「呉市モデル」で知られる広島県呉市をフィールドに、フレイル対策に関する研究をされています。広島県糖尿病・腎不全療養指導・看護研究会の代表を担ってくれています。

第7号 平成25年度卒業 宇野(水川)真理子
(広島大学大学院医歯薬保健学研究科保健学専攻博士課程後期、サブスペシャリティ:循環器)
第6号 平成24年度卒業 中(下村)麻規子
(広島大学病院心不全センター,サブスペシャリティ:循環器)
第5号 平成22年度卒業 加澤佳奈
(広島大学大学院医歯薬保健学研究院 慢性疾患マネジメント・プロジェクト研究センター 特任助教,サブスペシャリティ:腎)
第4号 平成22年度卒業 鈴木桂子
(荒木脳神経外科病院(広島市),サブスペシャリティ:脳神経)
第3号 平成23年度卒業 高濱明香
(広島鉄道病院勤務, サブスペシャリティ:呼吸器)
第2号 平成22年度卒業 鶴見恵子
(株式会社DPPヘルスパートナーズ, サブスペシャリティ:循環器)
第1号 平成20年度卒業 湯浅梨香
(広島大学病院勤務, サブスペシャリティ:循環器)

専門看護師コースでの学び

私は、将来、専門看護師として活動するために、慢性疾患の理解、病態生理、ヘルスアセスメント、支援技術などを総合的に学んでいます。専門看護師は、直接的なケアに加え、スタッフの方々へのコンサルテーションや患者・家族・医療者との倫理調整、さまざまな社会資源の調整、そして、新しい技術開発のための研究とその臨床への応用と幅が広いため、看護理論や看護研究、コンサルテーション論、看護管理などのコースワークを基礎として学んでいます。

私は腎疾患を専門としていることから、現在、糖尿病性腎症をもつ患者様とご家族に対し、自己管理能力向上を目指した学習プログラムを提供する研究に取り組んでいます。腎症はある程度進行しなければ自覚症状に乏しいため、自己管理の必要性や重要性の認識が低い患者様も少なくありません。そのような患者様に対し、まずご自分の検査データやからだと対話し、からだや病気に関心を持ってもらうことから始めています。患者様と日々の変化を一緒に喜び、患者様の自信が高まるのを側でみて、やりがいを感じています。
日々チャレンジで、悩むことも多いのですが、さまざまな可能性を夢見て頑張っています!

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