課題研究特別講座「スーパーグローカル」の理念


 当校の課題研究では,「国を超えた課題」や「世界共通の課題」をテーマにグループ討議を行い,文化的価値観の異なる集団等での「合意形成」の経験知を蓄積するプログラムの開発に取り組んでいます。
 文化的価値観の異なる集団とは,例えば「校内の学年を異にする集団」や「異なる学校の生徒」,「異年齢・異年代の集団」,「地域を異にする集団」などを想定しています。海外の学校との交流や協働学習を推進するだけでなく,様々な集団での「合意形成」を含む議論を導入し,高次の能力の育成を図ることをめざしています。
 このような内容を含む,校内や日本国内で実施する特別講座を,課題研究特別講座「スーパーグローカル」と呼んでいます。

IDEC留学生との議論を含むプログラム(第1回) 2016.06.11


 平成28年度は,昨年度試行として実施した,IDECとのプログラムを拡張し,異文化を背景とする人たちと英語で話をしたり,議論したり,合意形成したりするプログラムとして,広島大学大学院国際協力研究科(International Development and Cooperation: IDEC)の留学生とともに「環境」「教育」「平和」の3つのテーマについてグループで議論する「IDEC連携プログラム」を全5回計画しました。
 今年度第1回の講座は,ポーランド,ベトナム,バングラデシュ,シエラレオネ,インドネシア,ミャンマー,中国,ラオス,ガーナなど9か国,10名の留学生に来校いただきました。留学生による自分の研究テーマの紹介の後に,各国での諸問題を理解し,その原因は何か,どうすれば解決できるかを,数人のグループでディスカッションを通して考え,Problem Treeとしてまとめました。実施内容はこちら

IDEC留学生との議論を含むプログラム(第2回) 2016.07.16


 第2回IDEC連携プログラムの柱は「平和」と「教育」でした。今回はポーランド,ベトナム,バングラデシュ,インドネシア,ミャンマーの5か国,9名の留学生に来校いただきました。前回同様,Problem Tree を用いながら,「その問題の原因は何か」,「どうすれば解決できるか」を考え,グループ内で意見を出し合いました。積極的にグループをまとめようとする発言が出来た生徒が多かったように感じています。実施内容はこちら

IDEC留学生との議論を含むプログラム(第3回) 2016.10.22


 第3回IDEC連携プログラムの柱は第1回と同じく「Human Activity & Environment」「Agriculture」「Poverty & Economics」でした。今回は生徒が5分間の中で英語でプレゼンテーションを行い,その発表に対して質疑応答する時間をとりました。広島大学の中矢先生からの講評で,今日の議論の中で大切なことは,日本人としてではなく,またベトナム人としてでもなく,特定の国ではなく,地球市民という立場で物事を議論したことに触れてくださいました。このIDEC連携プログラムで行う議論では,まとめや結論を出すこともあるけれど,その結論に至るまでのプロセスのあり方を学ぶ機会でもあることを教えてくださいました。実施内容はこちら

IDEC留学生との議論を含むプログラム(第4回) 2016.12.10


 第4回IDEC連携プログラムは「教育」と「平和」の分野で実施しました。第1部は「教育とジェンダー」「高校生活」「多文化主義」の3つのテーマで生徒が英語でプレゼンテーションを5分間ずつ行い,留学生からの質疑・感想の時間を取りました。その中では「ジェンダーと性差のちがいをどうとらえているか」という質問があり,議論のポイントを明確にしていくことができました。第2部は20分ごとに3チームに分かれた留学生が3つのテーマの生徒と議論する形で進め,生徒は留学生全員から意見を聞くことができました。生徒は文化・習慣といった背景の違う留学生からの新しい意見や考えを受けて活発に議論を進めることができました。第3部の発表会では,各テーマの代表者がWeb mappingを用いながら,話し合った内容とその結論を英語で紹介しました。最後に全ての活動を振り返って,広島大学の中矢先生がご講評の中で,「議論をしていく中では,課題意識を持って解決しようとするモチベーションが大事です。まずは自分の意見を持ち,テーマへの深い意見を持つように意識してください。」と話してくださいました。実施内容はこちら

IDEC留学生との議論を含むプログラム(第5回) 2017.02.18


 第5回IDEC連携プログラムは一年間のまとめの会として,小グループによるテーマ別発表と意見交流を実施しました。生徒たちは,「社会福祉」「ジェンダー」「多文化」「捕鯨」「日本人の気質」という5つのグループに分かれて,これまでの議論を振り返って考えたこと,学んだことについて全員が自分の意見を述べました。1つのグループの持ち時間を10分間とし,5分間で質疑応答を行いました。留学生の質問の中で印象的だったのは,体格差を例に出して公正と平等の具体的な違いを生徒に投げかけて議論したことです。IDECの清水教授が『自分が高校生だった時は,みなさんのように英語でうまく話すことはできませんでした。みなさんが英語で自分の考えを述べていることは素晴らしいです。高校生の段階でこれだけの議論ができれば,将来楽しみです。』と生徒の頑張りを後押ししてくださり,励みになるご講評をしてくださいました。今年度IDEC連携プログラムは5回実施してきました。生徒たちは回を重ねることで,自分の意見をしっかりと伝えようとする姿がより強く見えるようになりました。実施内容はこちら