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◆「法然の涙」◆
800年大遠忌を迎える「末法の革命家」法然の生涯。
NHK教育テレビ「こころの時代〜法然を語る」の講師を務めた気鋭の宗教学者、初の書き下ろし小説。
今まで私は、12世紀という乱世に生きた宗教家・法然の思想を客観分析し、それを思想史上に位置づけることに、比較宗教学者としての使命を感じてきた。しかしいつからか、法然という1人の男の中に飛び込んで、彼の眼から世界を見渡してみたいという衝動に駆られるようになった。そういう思いで書き下ろしたのが、小説『法然の涙』である。なぜ涙なのか。それは、過酷な人生が人間の眼から絞り出す血の涙と、その過酷さを生き抜いた先に見えてくる仏の光が人間の眼に溢れさせる歓喜の涙の双方を描きたかったからである。――町田宗鳳
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