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『人間「風船」説』
 人間は、肉体という薄いゴムに覆われた風船です。ちょっとばかり、針(病気や事故)で突いても一巻の終わり。はかないものです。いつ破裂するかは、人それぞれの運命ですから、別段、気にすることはないと思います。
 それよりも大切なことは、自分という風船をどんなガスで膨らますかということです。愚痴・不満・怒りのガスで膨らませると、そんなガスはとても重いので、風船は地上から離れず、そのへんを転げ回るだけです。
 反対に、感謝・喜び・希望というガスで膨らませると、とても軽くて、どんどん空高く舞い上がっていくのです。人間として同じ肉体を持ちながら、崇高な精神の高みへと到達することになります。
 「風の集い」で「ありがとう呼吸法」や感謝念仏を実践して頂くのも、風船に良質のガスを吹き込むためです。何があっても、なくても、「嬉しい、楽しい、ありがとう」という言葉を繰り返しながら、横隔膜呼吸をすれば、誰だって明るくなります。体中にポジティブなガスを充満させれば、ラッキーなことが起きないはずはありません。
 眼の前の現実が「嬉しい、楽しい、ありがとう」と言える代物でなくても、「嬉しい、楽しい、ありがとう」と言っているうちに、そうなるのです。そこが大事なポイントです。「嬉しい、楽しい、ありがとう」という言霊の力で、最高の現実を引き寄せるのです。
 ところで、今は韓国の済州島にいます。済州大学の平和講座で、二日間だけ講義をしています。ここへ来て、ひとつ気づいたことがあります。どこに行っても、トイレがとても清潔なことです。商店街にある共同トイレに行っても、そのことは変わりません。
 その点、日本のトイレは、なんと不潔なことでしょう。自宅のトイレは清潔にするくせに、公衆トイレともなれば、もう言語道断。男子の小用トイレで、付近におしっこがこぼれていないことは、まずありません。便器に大便がこびりついてもいることも、ザラです。
 日本人の中には、韓国人を少し見下したような眼で見る人が少なからずいますが、トイレの状態を見るかぎり、韓国人のほうが、はるかに民度が高いと思います。これは、大いに反省すべきことです。日本中のトイレが清潔になった頃には、日本は、政治的にも経済的にも、真に復活しているに違いありません。(2010・8・1)
 

「済州島の創造神三柱が出現した三つの穴」