【更新は不定期。】

『よく頑張りましたね、ソーホーさん』
  11月25日に、角川書店から『あなたを救う「法然の言葉」』という新しい本が出ました。私にとっては初めての文庫本ですが、これで37冊目の出版ということになります。とても可愛い装丁で、思わず手に取りたくなる本ですが、現代人の生々しい悩みに法然さんが、分かり易く答えるという形式になっています。しかも438円という、著者にとっては悲しいほど安い値段がついていますので、ぜひ読んでみてください。
 10月にも新潮社から『法然のゆるし』という梅原猛さんとの共著を出しましたが、これは写真も多く掲載されていて、とても美しい本です。今年は法然上人八百年遠忌ということで、法然関係の原稿や講演の依頼がたくさん来ました。私の専門は比較宗教学ですから、とくに法然研究の専門家というわけでもないのに、少し不思議な感じがします。きっと法然さんと深いご縁があるのでしょう。
 そういえば、小説『法然の涙』(講談社)映画化の話も、ゆっくりと着実に進んでいます。実現は数年先になると思われますが、主演男優が決まり次第、みなさんにご報告させて頂きます。それにしても、今年はたくさんの出版がありました。以下に少し整理してみます。
 1.『「ありがとうを言う」と超健康になる』森美智代さんとの共著、マキノ出版
 2.『ニッポンの底力』講談社
 3.『法然の「ゆるし」』梅原猛さんとの共著、新潮社
 4.『あなたを救う「法然」のことば』角川文庫
 5.「人類を救う稲作漁撈文明の原理VS町田宗鳳」(安田喜憲教授との対談)『対論 文明の原理を問う』麗澤大学出版会
 6.「3・11と法然」(松岡正剛氏との対談)『法然の編集力』NHK出版
 7.「真の幸せを手にするために」(村上和雄教授との対談)『致知』9月号
 8.「すべてを受け止める言葉「ありがとう」幸福術」(今野華都子氏との対談)『ゆほびか』9月号、マキノ出版
 9.「体を動かし、生きる力を創る」(山西哲郎・日本体育学会会長との対談)『ランニングの世界』12月号、創文企画
 10.「仏教修行の意味と創造」『新アジア仏教史15日本X・現代仏教の可能性』佼成出版会
 11.「リアリスト法然の現代性」『芸術新潮』4月号、新潮社
 12.「庶民の救済を説いた末法の世の革命者 法然」『一個人』3月号 No.130、KKベストセラーズ
 13.「日本人を癒してきた霊山」『日経おとなのOFF』8月号No.122、日経BP社
 14.「子どもたちの夢の応援とサポートとは」『教育と医学』Vol.59 No.12、慶應義塾大学出版会
 15.「現代に欠けているつながりとは何か」『児童心理』2月号、金子書房
 16.「現代と仏教」『BRUTUS』1月15日号、マガジンハウス
 17.「私がお慕いする法然上人」『浄土』Vol.77、知恩院
 18.CD『死と再生の原郷・熊野』ソニーCD CLUB
 「わが人生、遊び半分」をモットーとする私にしては、一年間でよくもこれだけ書きに書いたものです。今も『日本仏教が世界を救う』(祥伝社)という新しい本を執筆中ですので、来年前半には出版される予定です。というわけで、いつも時間に追われている私ですが、これからは、もっとフィクションに力を入れ、作家・町田宗鳳を名乗れるようになりたいと思っています。ぜひ、これからもご愛読のほど、よろしくお願いいたします。
 (2011・11・28)