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「『ニッポンの底力』出版記念講演会」
  私が本を書く時は、一冊一冊、真剣勝負で臨みます。野球のピッチャーもボールを投げるとき、たった一球に全身全霊で臨むと思いますが、きっとそれと似たような心境だと思います。
 そして、このたび全身全霊と投げたボールが、『ニッポンの底力』(講談社+α新書)という本です。東日本大震災がもつ文明史的な意味と、日本国民がどういう思いで、この歴史的事件を受け止めるべきかを論じた本なので、一人でも多くの国民に読んでほしいと思っています。
 私が著す本をいつも応援してくださる読者層があることも、ありがたいことだと思っています。ときどき、「あなたの本は、ぜんぶ読んでいます」という読者にも出くわします。私の著書の中には、学者としての研究書もあれば、エッセイ風の軽い本もあるわけですが、それを全部読んで頂いているというのは、一種の驚きです。
 このあいだも、ロシア兵に狙われながらも危機一髪のところで満州から逃れてきた経験をもつ87歳のご婦人が、私の『人類は「宗教」に勝てるか』(NHKブックス)をいつも枕元に置いて寝るとお話くださり、痛く感動しました。
 個人ではなく、書店として応援してくださっているのが、JR伊丹駅前にある「ブックランドフレンズ」です。店長の河田さんは、文字通り「本の虫」で、自分の好きな本のためには、何でもするという感じです。先日、知恩院で朝六時からの暁天講座で講演した時も、なんと朝五時から御影堂の前で、拙著の屋外販売をしてくださいました。採算を度外視しての、玉砕的な行動です。
 その「ブックランドフレンズ」書店が、8月20日に伊丹市立産業情報センターで拙著の出版記念講演を主催してくださることになりました。これは朝6時からではなく、土曜日の14時からですので、関西方面におられるようでしたら、お散歩がてらに来て頂ければ、光栄に存じます。お申込みは、書店のホームページ
(http://www.honyakamo.com/)から、どうぞ。
 (2011・8・8)
   

「宮島名物の水中花火」