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『ヒマワリと風の集い』
   最近になって、「風の集い」が全国各地に、どんどんと広がりつつあります。金沢の仏真寺、大阪の自敬寺、松山の空無我堂、那覇の沖宮などの新会場が増え、全部で十五カ所になりました。おかげで私のスケジュールから、開いている週末がまったく無くなってしまいましたが、致し方のないことです。
 また海外でも、フランスのブロワ市とトゥールーズ市の二カ所、ハワイ州のマウイ島で開催の予定があります。ブロワ市の会場では、すでに予約が満杯に近い状態になっています。SOHO禅をぜひグローバルなものにしたいという私の夢が、少しずつ実現に向かって歩み出しています。
「風の集い」は、私一人では何もできず、各会場に献身的な奉仕をして下さる人たちがおられることによって存続しています。そのことを、ほんとうにありがたく思っています。ご奉仕して下さる人たちを、フランスかハワイにご招待できるような日が、いつかやって来ることを祈っています。
 特記すべきは、十一月に福島県の郡山市、福島市、南相馬市などで、合計四回の「風の集い」が開かれることです。福島第一原発の爆発という不測の事態が起き、地元の人たちは、一瞬にして苦境に追いやられることになりました。そのために震災直後から、被災者とともに、ぜひ感謝念仏を称えたいと思っていたのですが、ついにそれが実現することになりました。
 非力の私には何もできませんが、今回、福島の人たちと「ありがとう」と唱えられることは、未来へ希望をつなぐという意味で、とてもやりがいのあることです。被災者への声かけなど、やはり各会場で尽力して下さる人たちがおられます。私はなんという幸せ者でしょう。
 以前、「ありがとう断食セミナー」に参加して下さった、半田真仁さんが代表を勤める「福島ヒマワリ里親プロジェクト」の里親にもならせて頂いていますが、やや季節外れであるにも関わらず、数日前に何十本ものひまわりが満開となりました。
 これは福島県の土壌から少しでも放射線を除去することを目的として始まったプロジェクトですが、今や全国的な広がりを見せています。私は、ある農家の方に栽培をお願いしていたのですが、フクシマでの「風の集い」開催前に大輪の花を咲かせてくれたことに感動しています。青空のもと、太陽に向かって雄々しく咲くひまわりを見ていると、フクシマにも、きっと明るい未来が訪れるような気がしてなりません。
 なお各地のボランティアのご協力により、おかげさまで日めくりカレンダー「風の便り」も、すでに三千部を被災者の手に届けることが出来ました。このことについても、深く感謝いたします。
 来年一月には、私にとって初めての健康本となる『人の運は少食にあり』(+α新書)が講談社から刊行される予定ですが、そこで「風の集い」や「ありがとう断食セミナー」の紹介もさせてもらっています。その本がきっかけとなって、フクシマの地に広がるヒマワリのように、日本の津々浦々まで「ありがとう」の声が広がって行くことを願っています。(2012・10・21)



「希望に向かって」




「ひまわり」


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