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『龍の年に期待する』
  あけまして、おめでとうございます。旧年中は、心温まるご厚情を賜り、ありがとうございました。どうぞ、本年もよろしくお願い申し上げます。除夜の鐘がなりやまないうちに、水をかぶり、大太鼓を打ちながら観音菩薩に読経した後、静かに写経をしました。みろくの里・永照院で、ありがたい元旦の朝を迎えています。
 日本は、いま大きな試練を受けています。それは、震災でも不景気でもなく、リーダーシップの欠如です。それがないために、こんなに豊かで平和な国はないのに、国民の意気が消沈しています。出生率が低くなる一方で、自殺者が増えるというのは、異常事態と言わざるを得ません。この国を明るく、希望のある方向に導いていくだけの、大胆で想像力豊かなリーダーシップが、今ほど必要とされている時は、ありません。
 今年も、いくつもの大きな試練の波がやって来ると思いますが、強いリーダーシップがなければ、日本は国際社会から沈没します。でも、国民の危機感がほんとうに高まった時、きっと新しいリーダーが登場してくることになるでしょう。その兆しが見えてくるのが、龍の年である2012年であってほしいものです。
 神々のことほぐ国で、国民が日々の生活に感謝し、低劣なメディアに扇動されることなく、いよいよ互いに優しく、心から助けあうことが求められています。その出発点となるのが、つねに神仏に手を合わせる謙虚な態度です。
 そして、ほんとうに心許すことができる仲間たちと、自分たちにできることを何の遠慮もなく、どんどんやって行けばよいのです。人間が作った古い常識にとらわれる必要はありません。神仏は、人が自由であること、イキイキと生きていることをもっとも喜ばれます。
 良くも悪しくも、世界を創るのは、人間の想念です。感謝念仏ならびに夢実現念仏において、「ありがとう」の声を高らかに唱え、あらゆる否定的な想念を払っていきましょう。そのためにも、「風の集い」や「ありがとう断食セミナー」に、一度でも多く、せっせと足をお運びくださることを切にお願いする次第です。いい年にしましょう。(2012・元旦)


「龍の眼」