【更新は不定期。】

『NHKラジオ深夜便』
  久しぶりにNHKラジオ深夜便に出演します。放送時間は、2月1日と2日の朝4時からです。「早起きは三文の得」といいますし、この二日間はぜひ早起きをして聞いて頂けたら幸いです(何かいいことがあるかもしれません)。話のタイトルは、「愚かさの再発見」です。
 寝坊しても、そのうちCDになって前回のように後日発売されると思っておられる方、そうは問屋が卸しません。このごろ NHKサービスは、ほとんどCDを作らないそうですから。
 収録は、永照院で行いましたが、何を話したかまったく覚えていません。自分も本番を聞くまで分からないことがほとんどです。ぐうたら息子の話とか、「ありがとう断食」の話とか、自分でも予定していない話題をアナウンサーの上野さんから突然聞かれて、あわてて答えた記憶はあります。
 それにしても、広島の僻地に暮らしていても、わざわざNHKのディレクターが福山の山寺まで収録に来てくださった事実をありがたく思います。ラジオというのは、自分がどのように画面に映るかなどと神経を使わなくて済むぶんだけ、本質的な話ができるような気がします。画像には見えなくても、ラジオから聞こえてくる私の声が魅惑的だといいのですが・・・まあ、そうはいきますまい。
 ところで、このお正月に永照院に新たなお客様をお迎えしました。お名前は、「黒柿の慈母観音」です。四十年前、ある方が切られた黒柿の板の断面から、偶然、観音様が浮かび上がったのです。このたび、この観音様を大切に保管しておられた兵庫県の篤志家の方から、「永照院に」と御奉納して頂きました。胸に小さな赤ちゃんを抱いておられるように見えるので、私は「これは慈母観音だ」と判断しました。あるいは、イエスを抱く聖母マリアかもしれません。
 そのどちらでもいいと言うか、両方であってほしいと思っています。私の終生の使命は、東西の融合ですから、この板で、観音様とマリア様が融合して下さっているなら、これにまさる吉兆はありません。
 近代文明は今まで父性を中心に進化して来ましたが、これからは母性が中心軸になると思います。そうでないと、地球文明は滅びます。そういう意味でも、この「黒柿の慈母観音」は未来学的です。交通の便があまり良いところではありませんが、ぜひ一度、永照院に足をお運びくださり、神秘の観音像と、くだんの「蝋の白龍」をご参拝ください。(2012・1・20)


「黒柿の慈母観音」