シンポジウム「中国宋明時代の宗族」
中国宋明時代の宗族に関するシンポジウムを、8月9〜10日に高知県で開催いたします。開催の趣旨は以下の通りですので、ふるってご参加下さい。本シンポジウムは同事務局が企画運営し、宋代史研究会および明清史夏合宿の会幹事校の協力を得て合宿形式で行われます。
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【趣旨説明】
1980年代以降における社会史研究の活発化によって、中国史の分野においては家族や宗族の研究が大きな潮流の一つになっている。とりわけ宋代史においては明清史の影響もあり、地域社会およびその中における家族、宗族の研究が大きな比重を占めている。しかし、この両者には必ずしも十分な対話や交流があるわけではなく、それぞれ別個に研究が進められている観が否めない。また家族、宗族史研究においては長期的な視野に立った研究が多いにもかかわらず、それぞれの交流があまり見られず、しばしば研究上の食い違いがおきている。そこで、本シンポジウムではまず宋元時代の宗族についてこれまでの研究を整理した上で、宗族と思想、あるいは地域社会や政治制度の研究とがいかに連携できるかを模索したい。それによって、明清史あるいは唐以前の研究と比較検討する材料を提供できれば幸いである。
一方、明清史を起点として近世の宗族研究を振り返るとき、宗族を捉える視座が各研究者によって著しく異なる場合があり、また視座そのものは近接していても、十分に対話がなされていない現状がある。したがって、そこに研究の多様さを認めることはできるが、その反面、共通の視点、分析方法を探ろうとする意識が弱く、結果として研究の混乱を招いている側面もある。この辺りで、日本の研究がこれまでにどのような研究を蓄積してきたのかを整理してもよいのではないだろうか。また対外的には、中国、台湾、欧米で顕著に進む宗族研究に対して、日本の研究成果を対峙させることも意義がある作業ではないだろうか。こうした問題意識をもって宗族研究を総括しようとする時、宋−明は重要な時期であり本シンポジウムでも主としてこの時代を取り上げる。なぜならこの時期に近世宗族の基本が成立し、清代に受け継がれたと考えられるからである。
【司会、シンポジスト、コメンテーター(敬称略)】
司 会:岸本美緒
基調報告:遠藤隆俊、井上 徹「中国宋明時代の宗族史研究」
写真報告:岡 元司「南宋名族の墓−明州史氏の東銭湖墓群−」
研究報告:
佐々木愛「朱熹の宗法論とその位置について」 コメンテーター:吾妻重二
中 純夫「火葬をめぐる若干の問題について」 コメンテーター:小島 毅
小林義廣「北宋の名族−二つの韓氏−」 コメンテーター:平田茂樹
須江 隆「祠廟と宗族−北宋末期以降の「地域社会」の形成と再編−」
コメンテーター:森田憲司
青木 敦「宋代江西撫州における修譜と限田法」 コメンテーター:近藤一成
中島楽章「元朝と宗族形成−東南山間部を中心に−」 コメンテーター:寺田浩明
上田 信「山林と宗族−明代を中心に−」 コメンテーター:菊地秀明
臼井佐知子「明代における族譜編纂の意義について」 コメンテーター:鈴木博之
熊 遠報「宗族資産の形成とその展開−明清期、徽州洪氏光裕会を中心として−」
コメンテーター:片山 剛
【日程概要】
8月 9日(土):午後3時開始
基調報告(遠藤、井上)
佐々木氏報告、吾妻氏コメント
中 氏報告、小島氏コメント
質疑応答、討論
8月10日(日):午前9時開始
小林氏報告、平田氏コメント
須江氏報告、森田氏コメント
青木氏報告、近藤氏コメント
岡 氏報告
質疑応答、討論
左から岸本美緒氏(司会)、小林義廣氏、平田茂樹氏、須江 隆氏、森田憲司氏
昼
食
中島氏報告、寺田氏コメント
上田氏報告、菊地氏コメント
臼井氏報告、鈴木氏コメント
熊 氏報告、片山氏コメント
質疑応答
総括討論
井上 徹
〒558-8585
住吉区杉本3-3-138
大阪市立大学大学院文学研究科
TEL 06-6605-2399(直通)
E-MAIL
inouet@lit.osaka-cu.ac.jp
遠藤隆俊
〒780-8520 高知市曙町2-5-1 高知大学教育学部
TEL 088-844-8902(直通)
E-MAIL
endou@cc.kochi-u.ac.jp
宗族シンポジウム事務局メンバー
青木
敦、井上 徹、遠藤隆俊、岡 元司、岸本美緒、小島
毅、小林義廣、須江 隆、
寺田浩明、中島楽章、平田茂樹
本シンポジウムは岡
元司代表「宋代以降の中国における集団とコミュニケーション」(平成14年〜16年度、科学研究費基盤B)の協賛を得ています。