2002年6月19日
いよいよ航海


こちらへ来て2ヶ月半。いよいよ明日から航海のためロードアイランド大のエンデバーへ行きます。出航は23日ですがその前に行ってCOの自動分析計などを組み立てます。

準備は完璧を5点、全くできていないを0点とすると2〜3点で完璧からは遠い出来です。初めての装置ですし、また装置の数も多い(ガスクロ3台)。それにあまりにも実験項目が多すぎて、すべてを把握しきれていません。カナダから乗ってくるDr. Xie(2年前まで同じ研究室のポスドクだった)がいろいろと知っているということなので彼頼みの所もあり、とりあえず持っていけば船の上でなんとかなるだろうといわれ、必要な物を指示されてそれを一生懸命に詰めただけという感じです。
その上、航海の日程、採水地点や水深などなどが決まっていない!!およそはじめの1週間ほどはデラウエア湾で塩分のグラジエントがある海域をやる。後の残りは沖合をやるが、どこをやるかは衛星などのデータを見て決めるとのこと。
おまけ主に今回の航海で私が準備した自動分析計に必要なガラスコイルが今日届いた!!(ほとんどなにもできんじゃろうが・・・)

そんなこんなで、不安な部分も多くありますが、一応やることだけは今日の夕方まですべてこなしたつもりです。あとは明日から出航の23日までが勝負になるでしょう。

今回の航海は長い、途中寄港はあるのかないのかよくわかりませんが、23日出航で帰ってくるのは7月16日で24日間。95年の白鳳17日以来の長い航海です。

家の後始末も大変で冷蔵庫を空にして、洗濯をちゃんとかたづけてと大変でした。

もう一つ気がかりだったには郵便。こちらでは電話、ガス、電気などは郵便で請求が来て、それにチェックで払うというのが一般的です。おまけにけっこうチラシの束が週2回ほどポストに入っている。従って1週間もほっとけばけっこうポストはいっぱいになります。そこへ重要な電話や電気の請求書が来て、何かの拍子にポストからあふれ出もしたら大変です。
はじめはお向かいお家へ週1〜2度ポストを見てくれないかと頼みに行きましたが、郵便局で手続きをすれば一定の期間配達を中止してくれるのでそちらに頼んでくれと言われました。そこで早速、郵便局へいきましが、手続きは至って簡単、所定の用紙に、何日から何日までと書きこみ、この期間が過ぎたら自動的に配達を再開するか、それとも郵便局へ出向いてためてあった郵便を回収しそこで配達再開の手続きをするかチェックをつけて、あとはサインするだけでOKです。
バカンスなどで長期間家を空けることがあるアメリカでは便利なシステムですね。
日本の郵便局でもこんなサービスがあるのでしょうか??

航海の荷物はいろいろとありますが、忘れてならないのは「桃缶」!!豊潮の航海に持っていったことはありませんが、揺れそうな時は酔い止め薬とともに重要な一品です。これまで2回の白鳳の航海には必ず持っていきました。この「桃缶」なにに使うか??それは、船酔いでどうしょうもない時、我慢して我慢してそれでも未だ我慢して、最後にもうどうにも我慢できなくなった時に桃の缶詰を食べればたちまち気分が良くなる(らしい)のだそうです。これは熊本くんから聞きました。みんな(?)持っていくそうです。理由はよくわかりません。ひょっとしたら精神的なお守りかもしれません。今まで2回の白鳳では相当揺れましたが、桃缶にお世話になるほどではありませんでしたので、その効用は定かではありません。
今回も持って行きます。今回は必要かどうか・・・。


今回持っていく桃缶


あすからがんばろっ。

航海中いい天気でありましように。




2002年06月19日




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