2002年11月28日
怒りの単位変換


長さ編
1 inch = 2.54 cm
1 foot = 12 inch = 30.48 cm
1 mile = 1.6093 km
ここまではしょうがない。

それじゃあ 1 mileは何inch:1 mile = 5280 inch
地図上の1インチを縮尺からマイルに直すときはこの「5280」を覚えていないと直せない。

長さ単位がインチなので多くの物がインチベースでつくられている。
ホッチキス:日本とはサイズが違う、pinの幅が1/2inch。
紙:A4サイズなんぞと言う紙はお目にかからない。Letterサイズ=8.5 inch×11 inch


重さ編
1 lb = 453.6 g
1 oz = 1/16 lb = 28.35 g
"lb"はポンドと読む。なんでポンドが"lb"かについて文句もあろうがこここはだまって
我慢する。 こちらへきた直後はこの"lb"の意味が当分分からなかった。

これもなれればなんとかいける。

でも
1 ton (long) = 1016 Kg
1 ton (short) = 907.2 Kg
1 tonは1000Kgでしょう?違うの?
船舶関係の用語??


風速編
日本ではm/s。
アメリカではmph。
うんうん、Meter per hourか。アメリカでも少しはまとまもな単位を使ってるじゃん。

と思ったら、なんとこれはmile per hour。
インチとフィートの国をあなどってはいけません。


圧力編
普通はkg/cm2、Pa、簡易的にatm、気圧、mm,Hgも使う
アメリカ製の機器には必ず使われているのはpsi=pounds per square inch ( 1 psi = 0.07kg/cm2)
ガスレギュレーターやガス供給圧などガス圧はほとんどがこれ。
ここまでは知っていた。

でも
inch,Hg? うん〜〜、mm,Hgがあるだからinch,Hgもあるはな。
1気圧=760mm,Hg=29.9inch,Hg
天気予報の気圧はほとんどinch,Hg。 紛らわしいことには、テレビやインターネットの天気予報の気圧は、単位は省略して数値のあとに"R"とか"F"とか"S"が付いている
これは"R"は"rising"、"F"は"falling"、"S"は"steady"でそれぞれ気圧が上昇中、下降中、一定を表している
はじめはこの"R"とか"F"とか"S"が単位だと思っていた。
日本の天気予報は数年前にPaに切り替わりましたよね。なのに・・・


温度編
温度はもちろん華氏!、oFで表される。Fahrenheit。 18世紀にドイツの科学者のFahrenheitが提唱、塩水の氷水が0oF体温が約98oF。詳しくはここに情報がある。
換算は華氏温度=1.8×摂氏温度+32

こちらではは生活上はほとんど華氏温度をつかっているが、科学上は摂氏(oC)をつかっていることが多い。だから研究室の温度計などはほとんど摂氏温度である。
うちのボスもこの華氏温度には「ちょっとクレイジーだね」と、ちょっと批判的。
研究関係は摂氏で話をしても問題はない。、ガスクロなど温度設定も全て摂氏。

でも時々、研究室には華氏温度の温度計もある。
研究室で華氏温度の温度計を見つけた時はできるだけ机の引出の奥底に隠すようここがけている。


流量編・体積編
ガスの流量はml/minとかl/min、m3/minとかですね
こちらの機器にはccmなんて表示がある。これはCubic centimeter per minute でいわゆる立方センチメートル毎分でる。つまりml/min。
この単位の前にはよく"s"がついてsccmとなることが多いが、これはガスの場合温度や圧力が関係してくるので"s"は"standard"で標準状態換算であることを示している。
この単位は理解できるし、SI単位との関連も明瞭。

でも
研究室にあった浮子式のフローメーター。その単位はSCFH??写真
答えはStandard cubic foot per hour(標準状態で立方フィート毎時)。
・・・
別のフローメーターを探しました。

ガスの体積はよくCubic footが使われるようです。
インチとフィートの国だからね・・・


薪の単位
こちらでの家には薪のストーブがある。なかなかこれが暖かくていい。
薪はスパーでも買えるけど割高、1束4ドルほど。写真
まとめて買うと安いとのことで、近くの薪を売っている店へ。
ここで大きな問題はやはり私の英語。
なんだかんだと苦労して聞いたところによると
1コード(??)が200ドル、1/2コード(??)で120ドルで配達は1回10ドル。

なんだコードって?
おばちゃんに聞いてみると1/2コード(??)でこのくらいと手を広げてみせる。よくわからん。
でもおばちゃんがいうには1/2コードでもけっこうすぐなくなるとのこと
スパーで買う薪は1束で4ドル、値段から考えると120ドルは30束分、一晩に1〜1.5束は使う。ガス代は1ヶ月100ドルくらいはかかるときいていたので、120ドルくらいでガス代が半分になれば2ヶ月でもとがとれるか。それに、薪ストーブはガスに比べて暖かい。
よし思い切って1/2コード!!
翌日配達してもらうことにした。

そして翌日、仕事からかえった私を出迎えたのは・・・
こんなにあるの??写真

1コードとはアメリカやカナダで使われる燃料用のまきの単位で1cord=128立方フィート、つまり1/2コードは64立方フィートで約1.81立方メートル。
なんで128なんだ?7ビットか?(今は32Bitの時代だぞ!(なんのはなし?)

でもこんなに薪たくさん使うかな・・・?


不明な単位編
1mlのディスポーザブルのプラスチックシリンジ。
これによくわからない単位がある。いまのところ誰に聞いてもわからない。
この写真を見てほしい。
上の写真にあるように、約0.99mlのところが16なんとかになっている。
Mと言う単位らしきものが刻印されているが?? 下の写真は同じシリンジの反対側。はっきりは見えないが「1.0cc」と目盛りがある。
なんなんでしょう??


まともなアメリカの単位
1ドルは100セント!!
これがもし「1ドル=12セント」とか「1ドル=60セント」とかだったら・・・
考えるだけでもおそろしい。




2002年11月28日




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