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ここでは、輪郭点列のz変換と複素自己回帰モデルとの関係について考察する。
ただし、各輪郭点 とz変換での複素平面上の点との記号の混乱を避けるために、
z変換での複素平面上の点は で表わすことにする。
式(7.21) より、各輪郭点は
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(321) |
と表わせる。今、輪郭点 および 予測誤差 のz変換をそれぞれ
および で表すとすると、式(7.26)のz変換は
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(322) |
となる。従って、輪郭点列のz変換は、
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(323) |
で表わされる。
もし、予測誤差 を白色雑音と見なすことができれば、輪郭点
列のスペクトル包絡は
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(324) |
と近似できる。
Takio Kurita
平成14年7月3日